事業概要
会津山塩企業組合は、福島県耶麻郡北塩原村に位置し、磐梯山麓の大塩裏磐梯温泉の特殊な温泉水を原料とした「会津山塩」の製造・販売を主たる事業としています。同社の「山塩」は、太古の海水が地層に閉じ込められ、高温の地下水に溶け出した源泉を汲み上げ、薪窯で4〜5日かけてじっくりと煮詰める伝統的な製法で生産されます。この製法により、100リットルの温泉水から約1kgの希少な山塩が生まれます。海塩とは異なり、塩素イオンが少なく硫酸イオンが多い独特の泉質が特徴で、まろやかで深みのある風味が強みです。 同社は、一般消費者向けに自社オンラインショップや工場併設の売店で製品を直接販売するほか、会津若松駅構内では「会津山塩食堂」を運営し、山塩を使用したラーメンなどの料理を提供しています。また、生産量が限られる希少な「会津山塩」のブランド価値を維持するため、同社は「承認店制度」を設けています。これは、会津山塩の品質基準に則った使用と販売を行う事業所と「覚書」を取り交わし、「認定シール」を付与することで、類似品や未認定商品との差別化を図るものです。2025年12月現在、100を超える飲食店や菓子店、食品加工業者などが承認店として認定されており、ラーメン、ゆべし、バウムクーヘン、ようかん、あわまんじゅう、せんべい、ジェラート、プリン、唐揚げ、ソーセージなど、多岐にわたる商品に会津山塩が活用されています。これにより、同社は地域経済の活性化にも貢献しています。 さらに、同社は地域文化の発信と観光振興にも力を入れており、製塩工場の見学を一般のお客様や団体向けに実施しています。工場見学では、温泉水が山塩へと結晶化するまでの工程を間近で見ることができ、会津山塩の歴史や製造技術への理解を深める機会を提供しています。弘仁年間(810~824年)に弘法大師によって開湯されたという伝説を持つ大塩裏磐梯温泉の塩作りは、江戸時代には会津藩に献上され、明治期には皇室にも献上されたという輝かしい歴史を持ちます。同社は、この歴史と伝統を受け継ぎ、平成19年に12名の出資者により設立されて以来、地域に根差した独自の事業モデルを展開し、会津の特産品としての「山塩」の価値を高め続けています。
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KPI
従業員数(被保険者)
9人 · 2026年4月
29期分(2023/12〜2026/04)
