事業概要
一般社団法人日本ペンクラブは、国際ペン(本部はロンドン)の日本センターとして1935年に創設された、表現の自由、人権、平和を希求する非営利団体です。同法人は、言論・表現・出版の自由の擁護、文学の振興と文化の国際交流、そして世界平和への寄与を目的としています。「国際P.E.N.憲章」に基づき、「文学の普遍的価値の共有」「平和への希求と憎しみの除去」「思想・信条の自由、言論・表現の自由の擁護」を基本理念として活動しています。詩人、作家、ジャーナリスト、編集者など文筆を生業とする表現活動者を会員とし、国境や言語、民族、宗教の壁を越えた連帯を重視しています。 同法人の主な活動は多岐にわたり、あらゆる戦争や核兵器・核実験に反対し、生命と人権、言論・表現の自由を守るための声明を積極的に発表しています。例えば、「共謀罪」反対、「原発回帰」への提言、「教科書検閲」抗議、「国家機密法」反対など、社会・政治問題に対し文学者の視点から意見を表明しています。また、国際P.E.N.大会の東京招致(1957年、1984年、2010年)を通じて国際的な文学交流を促進し、世界P.E.N.フォーラム「災害と文化」や「環境と文学」といったテーマで、文学が現代社会の課題にどう向き合うかを模索してきました。「平和の日」の集いや「獄中作家の日(WiPの日)」の開催、各種シンポジウム、朗読会などを通じて、表現の自由の重要性を啓発し、文学の力を社会に訴え続けています。さらに、「子どもの本」委員会や女性作家委員会などの専門委員会を設け、特定の分野における文学の振興と課題解決にも取り組んでいます。広報誌「PEN JAPAN」や「電子文藝館」の運営、書籍の刊行も行い、文学作品の普及と会員の活動を支援しています。同法人は、知識人のサロンではなく、偏った思想を持つ団体でもなく、常に言論・表現の自由と世界平和の希求を掲げ、文学と文化的表現に立脚しながら、社会の健全な発展に貢献することを使命としています。その歴史の中で、島崎藤村を初代会長に、川端康成、井上靖、遠藤周作、井上ひさし、浅田次郎、そして現在の桐野夏生に至るまで、多くの著名な文学者が会長を務め、その理念を継承してきました。

