事業概要
バッセル化学株式会社は、昭和28年に創業した塗料メーカーを前身とし、海洋防汚塗料分野で長年培ってきた高い技術力とノウハウを基盤に、各種塗料の製造から網染加工指導までを一貫して手掛ける企業です。同社の主要事業は、漁網用防汚剤「ボウモウシリーズ」、無薬剤型防汚塗料「セイフティシリーズ」、そして船底塗料「海物語シリーズ」の製造販売です。 「ボウモウシリーズ」は、海中に長期間浸漬される定置漁業用や魚類養殖用の漁網に付着するフジツボ、カサネカンザシ、ヒドロ虫などの動物や海藻類といった様々な海棲生物の付着を阻害するための防汚塗料です。全国漁業協同組合連合会(全漁連)認定の防汚物質を使用し、地域環境や付着生物の種類に合わせた最適な配合で、高い防汚性能と長期的な効果を実現しています。同社は、漁網の網染め作業に関する指導も行い、製品効果を最大限に引き出すサポートを提供しています。 「セイフティシリーズ」は、環境に配慮した無薬剤型防汚塗料であり、薬剤や重金属類を一切含まず、シリコーンの撥水性を利用した物理的作用で防汚効果を発揮します。この特性により、従来の防汚塗料では使用が困難であったウニ、カキ、ホタテなどの海面養殖資材にも安心して使用でき、魚介類への無害性が公的研究機関によって確認されています。同製品は、海棲生物の付着を低減し、資材の潮通しを向上させることで良質な魚介類の育成に貢献するほか、資材の清掃負担を大幅に軽減し、廃棄物抑制と資材の有効利用を促進します。アクアセイフティBシリーズやSSガードなどがラインナップされており、塗装物の材質や形状に応じたタイプが提供されています。 「海物語シリーズ」は、船舶のスムーズな航行を妨げる海棲生物の付着を防ぎ、低燃費での航行を実現するために開発された船底塗料です。性能低下が最も少ない加水分解型を採用し、塗膜表面が極めて均一に溶解する独自のコーティングテクノロジーにより、長期的な防汚効果を可能にしています。これにより、船底の汚損による航行速度の低下や燃費悪化を防ぎ、CO2排出量の削減にも貢献しています。 同社は「現場優先主義」をモットーに、社員自ら全国の漁業者を訪問し、エンドユーザーの声を製品開発に反映させています。年々変化する海洋条件に対応するため、大学や関係機関との共同研究も積極的に行い、海洋環境を保全しつつ、さらなる技術発展と新製品開発に挑戦し続けています。2023年にはSDGs宣言を発表し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを強化しており、無薬剤型防汚塗料の提供を通じて水産資材の廃棄抑制や再利用を推進するなど、環境保全活動にも注力しています。これらの事業を通じて、同社は日本の水産業の発展と豊かな海の未来に貢献しています。
キーワード
KPI
従業員数(被保険者)
32人 · 2026年4月
29期分(2023/12〜2026/04)
