株式会社出西窯は、1947年(昭和22年)8月に「農村工業の共同体」という志を抱いた5人の青年によって島根県出雲市斐川町出西の地に創業された陶磁器製造・販売企業です。同社は、柳宗悦、濱田庄司、バーナード・リーチといった民藝運動の指導者たち、そして吉田璋也先生や哲学者山本空外上人の教えを受け、「用の美」と「無自性(おかげさま)」の精神を根本理念として、日常を豊かに彩る健全で美しい暮らしの器を作り続けています。 同社の事業は、郷土の島根県産原土を大切にし、その精製から粘土製造までを一貫して自社で行うことに強みがあります。約15名の陶工がロクロを用いた手仕事で、成形から釉掛けまで一貫して担当し、実用的な陶器を数多く生み出しています。製造工程では、伝統的な6連房の登り窯を年間3~4回焚き、一度に3000個以上の陶器を焼き上げるほか、灯油窯や電気窯も活用し、効率的かつ多様な製品開発を行っています。 製品ラインナップは、皿、鉢、碗、コーヒー碗皿、土瓶、湯呑、エッグベーカー、饅頭蒸し器など、多岐にわたる日常使いの器が中心です。特に、柳宗理先生の指導のもと生まれた「柳宗理ディレクション出西窯シリーズ」は、同社の技術とデザイン性が融合した代表的な製品群です。釉薬には、縁鉄砂、呉須釉、飴釉、海鼠釉、黒釉、白掛、灰釉など、豊かな表情を持つものが用いられています。 販売は、敷地内にある展示販売館「くらしの陶・無自性館」での直接販売に加え、オンラインストアを通じて全国の顧客に提供しています。また、光原社、日本民藝館、たくみ、Bshopなど、全国各地の民藝店やセレクトショップ、百貨店など多数の小売店で取り扱われており、広範な販売網を構築しています。個人顧客向けの記念品や贈答品には、オリジナルの包装紙、箱(紙箱・木箱)、熨斗、しおり、手提げ袋など、きめ細やかなラッピングサービスを提供し、顧客の多様なニーズに応えています。 同社は、工房や登り窯の見学を常時受け入れており、陶器が生まれるまでの手仕事の工程を一般に公開することで、民藝の精神とものづくりの魅力を伝えています。さらに、ベーカリーカフェ「ル コションドール」やセレクトショップ「Bshop」と連携した「出西くらしのvillage」を展開し、器を通じた豊かな暮らしの提案を行っています。創業以来、日本民藝館展や日本陶芸展で数々の賞を受賞し、その品質と芸術性は高く評価されています。特に「くらしの陶・無自性館」はしまね景観賞奨励賞を受賞し、「出雲ブランド商品」にも認定されるなど、地域文化への貢献も果たしています。これらの活動を通じて、同社は「健康なあたたかい暮らしの器作り」という共通の願いを次世代へと繋ぎ、民藝の精神を現代の暮らしに寄り添う形で提供し続けています。
従業員数(被保険者)
21人 · 2026年5月
30期分(2023/12〜2026/05)
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