代表取締役
布施克之
確認日: 2025年3月31日
北越東洋ファイバー株式会社は、日本国内で唯一バルカナイズドファイバーの一貫生産を行う企業として、セルロースを基盤とした高機能素材の開発、製造、販売を手掛けています。同社の主要事業は、バルカナイズドファイバー、特殊紙、そして超低密度紙「フワットライト」の三本柱で構成されています。 バルカナイズドファイバーは、コットンパルプや精製パルプを特殊な製法で積層・乾燥させた緻密で強靭なシート素材です。薬品処理によってセルロースをナノレベルまで解繊し、強固に結び付けたセルロースナノファイバー(CNF)材料の一つであり、「硬く粘り強い」「割れにくい」といった優れた強靭性、電気を通しにくい絶縁性、そして地中の微生物により速やかに分解される高い生分解性を兼ね備えています。また、折り曲げや絞り加工といった良好な加工性、塗装や接着が可能な表面処理性も特徴です。これらの特性から、電気機器部品(スピーカー、モーター、ブレーカー部品、電子部品の仕切り板など)、研磨ディスクや研磨ベルトの基材、溶接用マスクやヘルメットといった産業用安全具、さらにはスーツケース、楽器ケース、武具用品などの各種容器・雑貨、教材・文具、食品包装資材の切刃といった幅広い分野で活用されています。特に、一般の紙よりも早く分解される生分解性は、「脱プラスチック」が求められる現代において、プラスチック代替材料として大きな注目を集めており、SDGsへの貢献も期待されています。 特殊紙事業では、バルカナイズドファイバー原紙の製造で培った技術とノウハウを応用し、樹脂含浸性に優れ、高い紙力強度を持つ加工用原紙を製造しています。同社の特殊紙は、含浸性やウェット強度が重視される化粧板用コア原紙(建材用含浸原紙)、擬革製品の重要な構成部材となるクロス用原紙、プリント配線基板や化粧板のプレス工程で均一な圧力と熱を伝えるクッション材として使用されるクッション紙などを展開し、事務用バインダーや高級手帳の表紙、美粧ケース、ガスケット類のパッキン用など、多岐にわたる市場で好評を得ています。顧客の多様なニーズに応えるため、小ロット生産や、要求特性に応じた開発指向の生産・販売にも注力しています。 さらに、超低密度紙「フワットライト」は、100%木材パルプに熱膨張性マイクロカプセルを配合し、乾燥時の熱で発泡させた革新的な素材です。この製品は、板紙の約5分の1という軽量性、通常の紙の約5倍のクッション性、合成発泡基材に匹敵する保温・保冷・断熱性、高い吸水性、優れた通気性、そして天然素材由来の安全性とエコロジー性を有しています。クッション紙(プレス用)、クッション紙管、緩衝用段ボール、保温・保冷段ボールの内貼り材、電池パックやバッテリーの液漏れ防止材など、幅広い用途でその機能を発揮しています。難燃性超低密度紙「NFLシリーズ」も提供し、安全性への配慮も徹底しています。 同社は、これらの高機能セルロース素材を通じて、環境負荷低減と持続可能な社会の実現に貢献しています。CNFゲルを用いた独自の製造プロセスは、機械的解繊エネルギーを不要とし、製造工程を大幅に簡略化できる点で、技術的な優位性を持っています。北越コーポレーション株式会社のグループ会社として、安全競争力、環境競争力、コスト競争力の強化、そしてサステナビリティ活動の推進を経営の柱とし、官学連携による新用途開発や知名度向上にも積極的に取り組むことで、企業価値の向上と社会貢献を目指しています。
純利益
6,918万円
総資産
46億円
ROE_単体
3.55% · 2025年3月
10期分(2016/02〜2025/03)
ROA_単体
1.51% · 2025年3月
10期分(2016/02〜2025/03)
自己資本比率_単体
42.61% · 2025年3月
10期分(2016/02〜2025/03)
従業員数(被保険者)
96人 · 2026年5月
29期分(2023/12〜2026/05)
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