株式会社笠間農園は、石川県河北潟干拓地を拠点に、強粘土質で水や肥料持ちが良く、昼夜の寒暖差が大きい恵まれた環境を活かし、高品質な野菜を生産しています。同社はビニールハウス58棟で小松菜やほうれん草を、7ヘクタールの露地では枝豆、人参、芋などを栽培しており、安心安全で美味しい野菜を消費者に届けることを使命としています。特に、同社の事業の核となるのが「農福連携」です。総合病院での作業療法士としての経験を持つ代表者の「畑でリハビリを!」という想いから、2017年春にこの取り組みを開始しました。年間を通じて6つの就労支援施設と連携し、障害を持つ方々が収穫や袋詰めなどの農作業に従事することで、農園の生産性向上と、障害者の健康づくり、社会参加、やりがい創出を両立するwin-winのビジネスモデルを確立しています。夏の枝豆出荷作業では、農福連携開始前と比較して出荷量が約5倍に増加した実績を持ち、その効果は顕著です。また、石川県障害保健福祉課の「農福連携促進アドバイザー」として、県内の農家と福祉事業所のマッチング支援も行い、地域全体での農福連携の普及に貢献しています。 さらに、同社は「6次化商品」の開発にも積極的に取り組んでいます。自社で生産した新鮮な野菜を加工し、小松菜のケーキ、小松菜のどら焼き、赤しそのシロップなどを製造・販売。これらの商品は、創業70年の老舗和菓子店「なかざき生菓子店」や福祉事業所「創楽」、農家仲間「siii」と連携して作られ、パッケージには障害者アートを活用するなど、地域連携と社会貢献を重視しています。商品は内灘町のサンセットパーク(道の駅)や金沢駅のAガイヤ、各種イベントで販売され、消費者から好評を得ています。 「食育活動」も重要な事業の一つです。地域の子どもたちを農園に招き、小松菜の育ち方や食べ方を伝える収穫体験を実施。近隣の保育園や福祉施設への訪問も行い、小松菜のスムージーやホットケーキ作りを通じて、地元の野菜への関心を高め、農業の大切さや楽しさを伝えています。2024年には内灘町全ての小学3年生が同農園を訪れるなど、地域の子どもたちの食育に大きく貢献しています。 加えて、「医療と農業」の連携にも力を入れ、農作業が精神・知的障害者の睡眠改善、特に中途覚醒の減少に効果的である可能性を示唆する研究成果を国際ジャーナル「Social Sciences & Humanities Open」に発表しました。これは、農業が生産物供給だけでなく、人々の健康や福祉に貢献する可能性を科学的に示すものであり、同社の先進的な取り組みを象徴しています。これらの多角的な事業展開と社会貢献が評価され、2022年には石川県知事賞、平成23年には中日農業賞優秀賞、ノウフクアワード2022優秀賞、ディスカバー農山漁村の宝2020全国選定など、数々の栄誉ある賞を受賞しています。同社は、多様な人材と共に安心安全で美味しい野菜を消費者に届け、地域社会の活性化に貢献することを目指しています。
従業員数(被保険者)
6人 · 2026年5月
29期分(2023/12〜2026/05)
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