事業概要
農事組合法人いこいの杜は、富山県中新川郡立山町を拠点に、地域に根ざした農業経営と農産物の加工・販売を手掛ける営農組合です。同社は、先祖から受け継いだ農地と景観を良好に維持し、次の世代に引き継ぐことを目的としています。主要な事業内容は、米(コシヒカリ、てんこもり、富富富、つきあかり、新大正糯など)、小麦、大豆、そば、芋、さつまいも、長ねぎといった多岐にわたる農作物の栽培です。特に米は特別栽培米コシヒカリも手掛け、合計6,348a、その他転作作物を含めると9,947aもの広大な面積で営農活動を展開しています。 同社の大きな特徴は、単なる農産物の生産に留まらず、6次産業化を積極的に推進している点です。自社で栽培した米と大豆を原料とした「立山の農家が作った米みそ」は、特栽米基準のコシヒカリと粗塩を使用し、ほんのり甘みのある優しい味わいが特徴で、富山県ふるさと認証食品および立山ブランド認定品「立山うまれ」に認定されています。また、立山町産の蕎麦粉と小麦粉を使用した「立山三六そば」や、立山町産小麦「ゆきちから」を用いた「立山山麓そうめん」、さらに立山町産の芋を使った「立山コロッケ」など、地域の特産品を活かした加工品開発にも力を入れています。これらの商品は、地元富山県内のJA直売所やスーパーマーケット、飲食店、さらには東京都内のアンテナショップや楽天市場のふるさと納税を通じて、幅広い顧客層に提供されています。 同社は「燐産燐消型」農業を掲げ、地元での生産・消費・加工を重視しており、地域住民向けには「りんりんクラブ」として作物や加工品の無料配達も行っています。食の安全と環境保全への取り組みも徹底しており、2015年にはJGAP認証を取得。農薬や肥料の管理基準を遵守するほか、田んぼの肥料には立山町内の畜産農家の牛ふん堆肥を使用し、農業用プラスチックゴミ削減のため生分解性マルチを導入するなど、持続可能な農業を実践しています。畦畔の雑草対策においても除草剤を使わず、人力・機械力による草刈りや在来種による地覆を行うことで、ホタルが生息する豊かな自然環境の保全に貢献しています。さらに、カーボン・オフセットによるCO2排出削減にも取り組むなど、環境負荷の低減にも注力しています。自社乾燥調製施設の導入によりトレーサビリティを確保し、消費者に安心・安全な製品を届ける体制を確立しています。これらの多角的な事業展開と環境配慮型の経営が、同社の強みであり、地域社会からの信頼を得る基盤となっています。
キーワード
KPI
従業員数(被保険者)
10人 · 2026年4月
29期分(2023/12〜2026/04)

