株式会社岩鋳は、岩手県盛岡市に拠点を置き、400年以上の歴史を持つ南部鉄器工芸品の製造販売を主軸とする企業である。明治35年の創業以来、伝統的な鋳造技術を継承しつつ、現代のライフスタイルに合わせた製品開発にも積極的に取り組む。同社は、デザインから製造、販売までの一貫生産体制を確立し、年間100万点にもおよぶ製品を日本国内だけでなく海外市場にも供給している。主要な製品カテゴリは、鉄瓶、急須、キッチンウェア、そして小物類に大別される。 特に鉄瓶は、伝統的なアラレ模様や亀甲模様を施した「南部型アラレ」や「肩付亀甲」といった代表作から、現代の熱源に対応するIH対応モデル、さらには希少な砂鉄を使用した「砂鉄鉄瓶」まで多岐にわたる。これらの鉄瓶は、釜師と呼ばれる伝統工芸士の熟練した手作業によって、約65もの工程を経て丁寧に作られる。急須は、現代の感覚に合わせたカラーリングが特徴であり、キッチンウェアとしては、ごはん鍋、フライパン、すき焼鍋、シチューパン、たこ焼き器など、日々の食卓を豊かにする多様な調理器具を展開する。また、香炉、文鎮、茶托、ぐいのみ、キャンドルスタンドといった生活を彩る小物類も製造販売する。 同社の強みは、長年にわたり培われた確かな品質と、伝統を守りながらも革新を追求する姿勢にある。海外デザイナーとの協業による製品開発や、いち早い海外販路の開拓は、その積極的な取り組みの一例である。また、盛岡市にある「岩鋳鐵器館」では、南部鉄器の製造プロセスを間近で見学できるテーマパーク型工場として、鋳込みや漆の着色といった職人技を公開し、製品ギャラリーを通じて南部鉄器の魅力を国内外の個人消費者や観光客に発信する。これにより、南部鉄器の過去、現在、そして未来を体験できる場を提供し、伝統工芸品の普及と発展に寄与している。
従業員数(被保険者)
83人 · 2026年5月
30期分(2023/12〜2026/05)
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