事業概要
株式会社稲葉酒造は、茨城県つくば市に十六代続く老舗の酒蔵であり、慶応三年(1867年)の創業以来、筑波山神社の御神酒を醸し続けている伝統ある日本酒メーカーです。同社は、六代目蔵元杜氏である稲葉伸子氏の指揮のもと、伝統的な酒造りの技法に独自の醸造学と食文化の知識を融合させ、豊潤で繊細な日本酒を製造・販売しています。 主要な事業内容は、日本酒「男女川(みなのがわ)」と「すてら」の製造・販売です。「男女川」は筑波山神社の御神酒として親しまれ、筑波山の湧き水と厳選された酒造好適米を使用し、ふくらみのあるしっかりとした味わいが特徴です。純米大吟醸、純米吟醸、特別純米など幅広いラインナップを展開し、特に「男女川 純米大吟醸 槽しぼり」や、つくば産の米と水にこだわった「男女川 純米吟醸 TSUKUBA100」などが代表的です。一方、「すてら」は全て純米大吟醸で、毎年7タンクのみを醸造する限定品であり、フルーティーな香りと透明感のあるピュアな味わいが特徴です。特に「すてら プレミアム純米大吟醸 雫酒 無濾過原酒」は、袋吊りという手間暇かけた最高峰の搾り方で造られ、その品質の高さは国内外の鑑評会で高く評価されています。また、日本酒だけでなく、「酒ケーキ」などの加工品も手掛けています。 同社の強みは、筑波山麓の豊かな自然が育んだ恵みを最大限に活かした酒造りです。仕込み水には、筑波山の花崗岩の土壌で長い年月をかけて濾過された、県内唯一の敷地内湧水を使用しています。また、洗米から発酵、麹造り、搾りに至るまで、機械では再現できない蔵人の手作業による伝統的な技法を重視し、高い品質を追求しています。特に、もろみを袋吊りにして自然の重みだけで一滴一滴搾る「雫酒」の製法や、炭濾過や調合を一切行わない「無濾過」での瓶詰め、そして大吟醸酒の火入れ方法である「瓶火入れ」と「瓶囲い」による低温貯蔵は、同社の品質へのこだわりを象徴しています。 販売チャネルとしては、蔵元直売所での試飲・販売のほか、オンラインショップを通じて全国の顧客に商品を届けています。さらに、地域活性化にも貢献しており、つくば市のふるさと納税返礼品としても採用されています。顧客層は、日本酒愛好家から、贈答品を求める一般消費者、さらには国内外の高級飲食店まで多岐にわたります。 同社は、G7科学技術大臣会合での乾杯酒に採用された実績や、全国新酒鑑評会での金賞受賞、IWC(インターナショナルワインチャレンジ)やMILANO SAKE CHALLENGEでのメダル獲得など、国内外で数々の栄誉に輝いています。これらの実績は、同社の技術力と品質の高さを裏付けています。また、酒蔵ガイドや「搾りたて新酒の会」、酒蔵Caféの運営を通じて、日本酒文化の普及と地域交流にも積極的に取り組んでいます。
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KPI
従業員数(被保険者)
6人 · 2026年4月
8期分(2025/09〜2026/04)
