事業概要
小名浜製錬株式会社は、1963年12月に臨海地に創設された、わが国初の共同銅製錬所です。1965年より受託製錬操業を開始し、高度な技術とクリーンな製錬プロセスを特徴として、高品質な電気銅の生産を通じて日本の経済成長に貢献してきました。同社の主要製品には、純度99.99%の電気銅、半導体関連材料や電子機器材料、銅管などに用いられる無酸素銅、脱酸銅、Ag, Sn, Fe, Ni, Cu-Zr, Cu-Cr系合金を含む多岐にわたる形銅品があります。また、銅製錬プロセスで発生するSO2ガスを無害化処理し、硫酸や石膏、硫酸銅、粗硫酸ニッケルといった副産物も生産しています。 同社は、循環型社会の実現にも積極的に貢献しており、1980年にはサーマルリサイクルを開始しました。現在では、廃自動車から発生するシュレッダーダスト(ASR)の国内発生量の約15%を処理する国内トップメーカーとして、自動車リサイクル法におけるリサイクル率90%達成に貢献しています。銅製錬設備と技術を応用し、シュレッダーダスト、廃プラ、廃基盤、鉱さい、廃油、金属くず、排水処理汚泥、もえがら、ばいじんなど多種多様な産業廃棄物を処理し、銅、金、銀、白金などの金属を回収するマテリアルリサイクルと、可燃物を熱エネルギーとして活用するサーマルリサイクルを実施しています。このプロセスは、高温処理や電気集塵機、湿式吸収設備により無公害で、ダイオキシンもほとんど発生させません。また、従来の廃棄物処理に比べて選別工程を省略できるため、競争力のある運転費で処理が可能です。 しかし、銅製錬事業を取り巻く外部環境の厳しさから、同社は2027年3月末を目途に銅精鉱の処理を停止することを決定しました。今後は、三菱マテリアルグループの銅アノードやスクラップ由来の銅アノードを精製する電解工場、白金やパラジウムのリサイクル・精製を行うPGM工場、伸銅品事業向けインゴットを製造する鋳造工場など、銅精鉱処理に直接関係しない設備の稼働を継続し、事業構造の変革を図ります。同社は、長年の実績と世界最高水準の品質、高度なリサイクル技術を強みとし、持続可能な社会の実現に貢献し続けています。
キーワード
決算ハイライト
売上高
328億円
純利益
12億円
総資産
476億円
KPI
ROA_単体
2.54% · 2025年3月
10期分(2016/03〜2025/03)
自己資本比率_単体
19.59% · 2025年3月
10期分(2016/03〜2025/03)
ROE_単体
12.96% · 2025年3月
10期分(2016/03〜2025/03)
従業員数(被保険者)
502人 · 2026年4月
29期分(2023/12〜2026/04)
