SAMURAI FINANCIAL HOLDINGS はMBOで生まれた ─ 山口慶一氏が12.77億円で買い戻した SAMURAI証券・ASSET FINANCE のグループ構造

SAMURAI FINANCIAL HOLDINGS は誰がなぜ作ったか。 旧 SAMURAI&J PARTNERS(現 Nexus Bank、 Jトラスト傘下)の社長だった山口慶一氏が独立して新設、 旧AIP証券を引き継いだグループ構造を、 持株会社+子会社4社の登記から再構成する。

この記事のポイント

  • SAMURAI FH は MBO(マネジメント・バイアウト)で誕生した持株会社。 2021年6月24日に Nexus Bank(2023年4月にJトラスト合併で消滅)(旧 SAMURAI&J PARTNERS)から SAMURAI証券・SAMURAI ASSET FINANCE合同会社 の全株式を 約12億7,700万円 で取得して独立
  • MBO を主導したのは 山口慶一氏。 同氏は2017年に SAMURAI&J PARTNERS の取締役CFO として AIP証券買収を主導し、 旧 AIP証券を「SAMURAI証券」に商号変更させた当事者でもある。 つまり「自ら買収・育てた事業を、 4年後に買い戻した」という構図
  • 受け皿となる持株会社 SAMURAI FH は MBO 実行日(6/24)の2週間前 6/10 に新設。 これはMBOストラクチャーとして標準的な段取り
  • 取得した中核2社 + 2023年新設の SAMURAI ALTERNATIVE MANAGEMENT、 SPV の SAMURAI CAPITAL MANAGEMENT 1号 を加えた5法人で、 ソーシャルレンディング・オルタナティブ投資プラットフォームを運営
  • SAMURAI ASSET FINANCE合同会社 は FY2024/12 に 売上17.6億円・純利益+2.2億円・総資産230億円 まで急成長(グループの実質エンジン)

本記事の前提
SAMURAI FINANCIAL HOLDINGS グループ5法人(持株会社+子会社4社)の履歴事項全部証明書、 国税庁法人番号公表データ、 各社の決算公告、 SAMURAI FINANCIAL HOLDINGS 公式サイト(samurai-fh.jp)を相互参照して構成した分析記事です。 決算公告は 単体・無連結ベース(単位 億円)。 本記事は前段記事 Nexus Bank(旧 SAMURAI&J PARTNERS)の Jトラスト統合 の続きです。


0. このシリーズの位置づけ(30秒)

現在「SAMURAI」を冠する金融グループは 本記事のテーマ SAMURAI FINANCIAL HOLDINGS のみです。 ただし過去には、 別資本の上場フィンテックも「SAMURAI&J PARTNERS」を名乗っていた時期があり(〜2020年10月)、 両者は2017〜2020年の間「SAMURAI」ブランドを共有していました。

両者は資本関係なし。 現系統は旧系統から MBO(マネジメント・バイアウト)で2社(SAMURAI証券・ASSET FINANCE)の株式を約12.77億円で取得 して独立した、 公表済みのストラクチャに基づくグループ。 主導したのは山口慶一氏で、 同氏は旧系統側で2017年から SAMURAI証券(旧 AIP証券)の買収・SAMURAIブランド化を主導しており、 「自ら作った事業を、 旧系統がJトラストグループに統合される直前に買い戻した」 構図です。 本記事はその独立後のグループ構造と、 傘下の各社が何をしているかを、 登記とMBO公表資料で再構成します。


1. グループ構造 ─ 持株会社 + 子会社4社

SAMURAI FINANCIAL HOLDINGS グループ構造

2026年6月時点のグループ構造は次のとおりです。

法人名役割設立資本金
SAMURAI FINANCIAL HOLDINGS株式会社持株会社2021-06-102,140万円
SAMURAI証券株式会社第一種・第二種金融商品取引業2002-029,900万円
SAMURAI ASSET FINANCE合同会社貸金業2017-119,000万円
SAMURAI ALTERNATIVE MANAGEMENT株式会社投資運用2023-063,000万円
SAMURAI CAPITAL MANAGEMENT 1号合同会社投資ビークル(SPV)(設立日不明)11万円
SAMURAI CAPITAL MANAGEMENT 2号合同会社(公式HP未掲載)投資ビークル(SPV)2018-09-2011万円

本店は持株会社+子会社4社(および後述の2号合同会社)とも 東京都港区赤坂2-17-46 で揃っています。 登記をたどると面白い構造が見えて、 SAMURAI ASSET FINANCE 合同会社の業務執行社員に SAMURAI FINANCIAL HOLDINGS 株式会社が登記されており、 SAMURAI CAPITAL MANAGEMENT 1号 の業務執行社員に SAMURAI ASSET FINANCE が入っています。 つまり、 持株会社→貸金業→SPV という多層の出資・運営関係が登記上明示されています。

なお、 SAMURAI FH の公式HPには「SAMURAI CAPITAL MANAGEMENT 1号合同会社」のみが記載されていますが、 国税庁データと履歴事項全部証明書を確認すると、 同じ「SAMURAI CAPITAL MANAGEMENT」を冠する 「2号合同会社」(2018-09-20 設立、 資本金11万円) も実在し、 1号と同住所(赤坂2-17-46)に2021年8月に本店を移転しています。 1号と同様の構造(業務執行社員・資本金規模)を持つことから、 公式HPに掲載されていないが、 SAMURAI FH グループの関連 SPV である可能性が高い と読めます。 ファンド組成のたびに番号付きSPVを増やす設計が、 シリーズ化された商品ラインアップを示唆します。


2. 山口慶一氏 ─ AIP買収主導から MBO 独立まで

山口慶一氏の経歴タイムライン

山口慶一氏は 2017年から SAMURAI&J PARTNERS(後の Nexus Bank)に取締役 CFO として加わり、 AIP証券買収を主導した張本人 です。 SAMURAI FH の MBO はその4年後の出来事で、 「他人のブランドを持ち出した」のではなく、 「自分が買収して育てた事業を買い戻した」構図です。 役員履歴を法人横断で並べると次のとおり。

期間法人役職
2017-03Nexus Bank(2023年4月にJトラスト合併で消滅)(当時 SAMURAI&J PARTNERS)取締役CFO(AIP証券買収を主導)
2017-11 ~SAMURAI証券(旧 AIP証券、 商号変更直後)取締役
2018-06 ~SAMURAI証券取締役COO
2019-04 ~SAMURAI証券代表取締役CEO
2019-04-24 ~ 2021-06-24Nexus Bank(旧 SAMURAI&JPARTNERS)代表取締役社長
2021-06-10 ~ 現任SAMURAI FINANCIAL HOLDINGS代表取締役(MBO 受け皿として新設)
2022-03-31 ~ 2024-03-27SAMURAI証券代表取締役
2024-03-29 ~ 現任SAMURAI証券代表取締役(再任)
2026-02-13 ~ 現任SAMURAI ALTERNATIVE MANAGEMENT代表取締役

2021年6月:MBO による独立

2021年6月24日、 Nexus Bank は SAMURAI証券 と SAMURAI ASSET FINANCE合同会社 の 全株式を SAMURAI FINANCIAL HOLDINGS(山口氏が代表)に譲渡。 取得価額の合計は 約12億7,700万円 で、 Nexus Bank 側はこの譲渡で第2四半期に 約7億5,400万円の特別利益 を計上しています(同社2021年6月28日リリース)。 これはマネジメント・バイアウト(MBO)として公表されており、 「経緯不明の独立」ではなく 対価を伴う正規の株式譲渡 です。

受け皿となる SAMURAI FH は MBO 実行日の2週間前、 2021年6月10日に新設されています。 これはMBOストラクチャーとして標準的な段取りで、 譲渡実行前に買収目的会社(SPC・受け皿持株会社)を設立しておき、 実行日に株式譲渡を一気に進めるパターン。 「退任前に密かに新会社を作っていた」という時系列ドラマは、 MBO の文脈では成立しません。

山口氏が買い戻したもの

山口氏が SAMURAI FH 経由で取得したのは:

  1. SAMURAI証券:旧 AIP証券(2002年設立)を、 山口氏自身が2017年に SAMURAI&J PARTNERS の取締役CFO として主導買収し、 同年11月に「SAMURAI証券」へ商号変更した会社。 自身が代表(COO → CEO)を務めてきた事業
  2. SAMURAI ASSET FINANCE合同会社:2017年11月設立の貸金業者。 SAMURAI証券の募集機能と組み合わせた ソーシャルレンディング/オルタナ投資プラットフォーム の実行子会社

つまりMBO は、 山口氏が2017年から手がけてきた SAMURAI ブランドの実体(証券+貸金業)を、 Jトラスト主導の再編が進む Nexus Bank から切り離して、 独立グループとして経営継続する形での "親会社からの独立" でした。

同時期の Nexus Bank 側の動き

前記事 で扱ったように、 2020-2021年の Nexus Bank は Jトラスト主導の再編が並行で進んでいました(商号変更・大型減資・Jトラストカード子会社化・上場廃止猶予期間入り)。 MBO はその文脈で、 Jトラストグループとは別軸の事業(ソーシャルレンディング・オルタナ投資)を 山口氏と経営陣が引き取って独立 したと整理できます。 ブランド「SAMURAI」が結果として系統B 側に残ったのも、 山口氏が当初から SAMURAI ブランドを冠して育ててきた事業を持って独立したため、 自然な帰結です。


3. SAMURAI証券 ─ 旧 AIP証券を引き継いだ中核会社

SAMURAI証券(旧 AIP証券)の総資産と当期純損益

SAMURAI FH 傘下の中核法人 SAMURAI証券 は、 旧「AIP証券株式会社」(2002年2月設立)が前身です。 商号変遷は次のとおり。

  • 2002-02:エーアイピー証券株式会社として設立
  • 2002-11:AIP証券株式会社へ商号変更
  • 2017-11:山口慶一氏が SAMURAI&J PARTNERS の取締役CFO として主導した買収後、 SAMURAI証券株式会社 へ商号変更
  • 2021-01-18:港区赤坂1-7-1 赤坂榎坂ビル へ移転
  • 2021-06-24:MBO により SAMURAI&J PARTNERS(→ Nexus Bank)から SAMURAI FH へ全株式譲渡(取得価額 約12.77億円のうち SAMURAI証券分)
  • 2021-08-10:港区赤坂2-17-46 へ再移転(SAMURAI FH の本店と同住所)
  • 2022-02-28:資本金 2億4,009万円
  • 2022-03-31:山口慶一氏が代表取締役に就任(MBO 後の再就任)
  • 2024-10-01:資本金 2.4億 → 9,900万円に減資(1億円ライン、 税制最適化)

つまり SAMURAI証券が SAMURAI FH 傘下に入った経緯は 2021年6月24日のMBOによる株式譲渡 で、 公表された M&A 情報として確定済みです。 「タイミングからは独立とほぼ同期している」という曖昧な書き方ではなく、 MBO と同日付の譲渡 が事実です。

単体決算の推移

総資産当期純損益純資産資本金
2019/122.8億▲1.0億2.7億4.0億
2020/129.7億▲2.1億3.0億1.0億
2021/124.4億▲2.3億2.7億2.0億
2022/1212.2億+0.5億3.9億2.4億
2023/1215.5億+0.6億4.5億2.4億
2024/1221.8億+0.1億4.6億1.0億

2022年12月期に黒字転換(山口氏代表就任の翌期)、 以降3期連続で黒字を確保しています。 ただし純利益は0.1〜0.6億円のレンジで、 規模としては小型証券会社の典型値。 総資産は2.8億→21.8億 まで7倍に成長していますが、 これは顧客預かり資産(信用取引口座など)が増えた可能性を示唆します。


4. SAMURAI ASSET FINANCE ─ 隠れた急成長子会社

SAMURAI ASSET FINANCE合同会社の総資産推移

実はグループ内で 最も急成長している のは SAMURAI ASSET FINANCE合同会社(貸金業)です。

売上当期純損益総資産
2018/10.0億▲0.0億0.6億
2019/10.0億+0.0億9.4億
2020/120.0億▲0.4億15.6億
2021/120.0億▲0.2億23.9億
2024/1217.6億+2.2億230.1億

設立から7年で総資産が0.6億→230億 まで約380倍に膨らんでいます。 これは貸金業の取扱残高(貸付金)が急増したことを示唆しており、 同社のオルタナティブ投資プラットフォーム(SAMURAI証券で募集→ASSET FINANCE が貸付実行→投資家がリターンを受け取る)が機能していることを示唆する数字です。

FY2024/12 で 売上17.6億・純利益+2.2億 という規模感は、 グループ全体で見ると 持株会社(SAMURAI FH)よりも実質的な収益エンジンが SAMURAI ASSET FINANCE である ことを示しています。 ただし、 2022/12・2023/12 期の決算公告データを欠くため、 連続性のある推移は当方の調査範囲外。

グループの多層構造

SAMURAI ASSET FINANCE の登記には、 業務執行社員として SAMURAI FINANCIAL HOLDINGS株式会社 が記載されており、 持株会社 → 子会社(合同会社) という資本・運営関係が明示されています。 さらに、 SAMURAI CAPITAL MANAGEMENT 1号合同会社の業務執行社員には SAMURAI ASSET FINANCE が入っており、 持株会社 → 貸金業 → 投資ビークル(SPV) という3層構造になっています。

これは オルタナティブ投資プラットフォーム の典型的な法的構造で、 投資家保護(SPV による事業分離)と運営効率(持株会社による経営統合)を両立させる設計と読めます。


5. SAMURAI ALTERNATIVE MANAGEMENT ─ 2023年新設の運用会社

最新の子会社 SAMURAI ALTERNATIVE MANAGEMENT株式会社 は 2023年6月に新設されました。

  • 本店:港区赤坂2-17-46(持株会社と同所)
  • 資本金 3,000万円・株式 6,000株
  • 直近 FY2024/12 決算公告:売上 0億・純利益 ▲0億・純資産 0.6億円(実質稼働前)
  • 2026-02-13 から山口慶一氏が代表取締役に就任

事業内容は「投資運用」ですが、 直近期はほぼ稼働実績がない設立直後の状態です。 2026年2月の山口氏代表就任は、 SAMURAI FH グループとしての投資運用事業の本格立ち上げを示唆する動き、 と読めます。 オルタナティブ投資(不動産・私募ファンド・暗号資産関連など)への参入が進めば、 今後の決算公告でこの会社の数値が見えてくるはずです。


6. グループ各社の資本金規模比較

SAMURAI FH グループ各社の資本金規模

5法人の資本金を並べると、 グループの実質的な重心が見えます。

法人資本金
SAMURAI FH(持株会社)2,140万円
SAMURAI証券9,900万円
SAMURAI ASSET FINANCE9,000万円
SAMURAI ALTERNATIVE MANAGEMENT3,000万円
SAMURAI CAPITAL MANAGEMENT 1号11万円

持株会社の資本金が 2,140万円と小さい のは、 「親会社は出資ハブとしての名義のみ、 実質的な事業活動・規制対応は子会社が担う」 という構造を示します。 子会社2社(SAMURAI証券・SAMURAI ASSET FINANCE)が9,000万円台で並んでいるのは、 第一種金融商品取引業(証券業)と貸金業の登録要件に近い水準。 SAMURAI CAPITAL MANAGEMENT 1号の11万円は典型的な SPV の資本金で、 「1号」「2号」が今後増えていく余地があります(実際、 国税庁データには「SAMURAI CAPITAL MANAGEMENT 2号合同会社」も登記されています)。


7. 読みどころ ─ 「ブランド分派」の構造と現在地

(1) 「SAMURAI」ブランドは MBO で正規譲渡された

両系統は資本関係はないが、 山口慶一氏という1人のキーパーソンの転身 によって人脈は繋がっています。 ただし、 これは「商号を勝手に持ち出した」のではなく、 SAMURAI証券(旧 AIP証券)・SAMURAI ASSET FINANCE の 全株式が約12.77億円の対価で SAMURAI FH に譲渡された結果、 山口氏が独立後も「SAMURAI」を継続して使えるようになった、 という正規のM&A です。 「商号は誰のものか」という論点は、 株式譲渡で経営権と一緒に移ったため発生していません。

(2) 中核は「証券+貸金業」のオルタナティブ投資プラットフォーム

SAMURAI証券(旧 AIP証券、 第一種・第二種金商業)が募集機能を担い、 SAMURAI ASSET FINANCE(貸金業)が実行機能を担う、 という構造は、 SAMURAI証券公式サイトに記載される「オルタナティブ投資プラットフォーム」の事業説明と整合します。 設立から7年で総資産230億まで成長した SAMURAI ASSET FINANCE が、 グループの実質エンジン とみるのが妥当でしょう。

(3) 持株会社の小ささと、 子会社の多層構造

持株会社の資本金 2,140万円という小さな数字は、 「グループ全体の経営判断は山口氏個人+限られた経営陣で行う」 という設計を示唆します。 子会社の多層構造(FH → ASSET FINANCE → CAPITAL MGMT 1号)は、 投資家保護のための事業分離を意図したものでしょう。 これは PE・オルタナティブ投資業界の典型的な法人ストラクチャです。

(4) 2023年以降の本格化

SAMURAI ALTERNATIVE MANAGEMENT の新設(2023-06)、 SAMURAI証券の減資(2024-10)、 山口氏の ALTERNATIVE MANAGEMENT 代表就任(2026-02)と、 グループの再編・本格化は2023年以降に加速しています。 SAMURAI FH が「立ち上げ期」から「事業拡大期」へ移行する局面 が、 直近の登記イベントの並びから読み取れます。


8. 残る論点

(1) SAMURAI ブランドの権利処理:旧 SAMURAI&J PARTNERS(現 Nexus Bank、 Jトラスト傘下)と SAMURAI FH のあいだで、 「SAMURAI」商標・商号の使用権がどう処理されているかは公開情報では特定できません。 商標権の登録状況や使用許諾契約の有無は、 J-PlatPat や両社の有報(Jトラスト側のみ存在)の関連当事者注記で部分的に確認できる可能性があります。

(2) SAMURAI ASSET FINANCE の出資者:合同会社の業務執行社員は SAMURAI FH ですが、 実際の貸付資金(230億円規模)の出資源(社債・銀行借入・特定投資家からの匿名組合出資)は公開されていません。 SAMURAI証券で募集されたファンドからの組成 とみるのが整合的ですが、 具体的な構造は同社の各種開示資料(金融商品取引業者の事業報告書、 ファンド募集時の私募開示資料など)を当たる必要があります。

(3) IPO・売却の可能性:山口氏が独立して5年、 グループ事業は本格化してきています。 SAMURAI FH の IPO(東証グロース等)や M&A による事業売却の可能性は、 グループ全体の事業規模(連結ベース)が公開されていないため公開情報では評価できません。


9. 計算方法・データの限界(Methodology)

  • 本記事は SAMURAI FH グループ5法人の 登記の事実関係 を中心に、 商号沿革・資本金推移・代表者経歴を再構成しています。 「分派」「独立」「経営者スピンオフ」などの表現は本稿の解釈で、 同社の公式見解ではありません
  • SAMURAI FH の連結数値は公開されていません。 グループ会社の合算事業規模は、 単体決算公告の合計値(売上計:SAMURAI ASSET FINANCE の 17.6億のみ、 純利益計:SAMURAI証券 0.1億 + SAMURAI ASSET FINANCE 2.2億 = 2.3億程度)から推定するしかなく、 実際の連結ベースとは異なる可能性があります
  • 山口慶一氏の各社代表就任期間は、 履歴事項全部証明書・閉鎖事項証明書の役員欄から復元しています。 同名人物の同一性判定は、 法人横断の在任期間の連続性・代表就任時期の整合性から判断しました [[project_officer_observation_model]]
  • SAMURAI 系列に「同名・別人物」と判定すべき個人がいないか、 グループ外の山口慶一氏(日本大麦食品、 アドヴァンスプランニング等の代表)との関係は本記事の調査範囲外
  • 出典:履歴事項全部証明書(5法人)/決算公告(単体)/国税庁 法人番号公表データ/SAMURAI FINANCIAL HOLDINGS 公式サイト(samurai-fh.jp)/前記事 Nexus Bank の Jトラスト統合Nexus Bank 2021年6月24日リリース「連結子会社の異動を伴う株式譲渡」(取得価額12億7,700万円、 特別利益7.54億円計上)/同 2021年6月28日リリース「特別利益の計上に関するお知らせ」

10. ファクトシート

項目内容
持株会社SAMURAI FINANCIAL HOLDINGS株式会社
設立2021-06-10
代表取締役山口慶一氏
本店東京都港区赤坂2-17-46
持株会社資本金2,140万円(株式4,280株)
子会社SAMURAI証券・SAMURAI ASSET FINANCE合同会社・SAMURAI ALTERNATIVE MANAGEMENT・SAMURAI CAPITAL MANAGEMENT 1号合同会社
グループの実質エンジンSAMURAI ASSET FINANCE合同会社(貸金業、 FY2024 売上17.6億・総資産230億)
関連グループ(別資本)Nexus Bank(2023年4月にJトラスト合併で消滅)Jトラスト株式会社 傘下、 旧 SAMURAI&J PARTNERS)

本文で言及した企業