法人向け個人向け
社会福祉法人桜雲会は、1892年(明治25年)に東京盲唖学校の盲生徒同窓会として発足し、1952年(昭和27年)に社会福祉法人として認可された、日本最古の医学書専門点字出版所です。同社は、創立者である高橋豊治の「人に愛され、人の為になる人」という理念に基づき、視覚障害者の自立と社会参加を支援するための多岐にわたる事業を展開しています。 主要事業として、まず「点字出版事業」では、医学図書や一般教養図書の点訳出版に加え、視覚障害者の生活に密着したマニュアル書を製作し、盲学校や点字図書館、福祉事務所などへ無料で配布しています。次に「デジタル製作事業」では、IT時代の要請に応え、デジタル録音図書の製作をいち早く開始し、図書館のカセットテープのデジタル変換事業や、漢字を自力で調べられる「漢字実用化辞典」の完成といった実績を持ちます。 「卒後教育支援事業」では、ベトナムの盲学校で「あん摩・マッサージ・指圧」のセミナーを開催し、卒業生の治療院開業を支援するなど、国際的な自立支援プロジェクトを展開。国内では、株式会社小学館と特例子会社「九段パルス」を設立し、企業内社員の健康維持治療研究やパソコンによるカルテ管理指導、盲生徒の実習先提供を行っています。「教育支援事業」では、筑波大学理療科教員養成施設などへ職員を派遣し、海外の盲学校向けに衛生学や解剖学などの専門テキストを刊行しています。 また、「生活用具支援事業」として、視覚障害者の自筆行動を支援する「はみ出ん蔵」などの生活用具を開発・販売。さらに「施設事業」として、視覚障害者情報提供施設を運営し、専門教育図書や教養書の点訳・拡大図書・デジタル録音図書の提供、理療科教科書のUDブラウザ・点字データでの提供、機関雑誌「鍼灸の世界」の発行など、幅広い情報提供を行っています。研究事業では触察図譜の研究会や「手で見る美術展」を開催し、ルイブライユシステムプロジェクトで視覚補償機器の開発にも取り組んでいます。 同社は、日本宝くじ協会、日本児童教育振興財団、日本財団など多数の助成事業を通じて、災害対策、交通安全、健康、エチケット、バリアフリー、パラリンピック・デフリンピックに関する点字・音声図書を製作・配布し、視覚障害者の生活の質の向上に貢献しています。また、盲偉人の歴史をたどるバスツアーや、視覚障害者向け展示会「サイトワールド」での企画展開催を通じて、啓発活動や交流の場を提供しています。これらの活動は、視覚障害者、盲学校、点字図書館、福祉事務所、医療・教育関係者、そして共生社会を目指す一般の人々を対象としており、寄付や委託出版事業によって運営基盤を強化しています。同社の強みは、130年以上にわたる歴史の中で培われた専門知識と技術、そして視覚障害者のニーズに寄り添った多様なサービス提供能力にあります。
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