農林水産
事業領域
育林、伐採、木材生産
業界の特色
林業は農林水産の中分類で、業界分類済の513,527社中951社 (0.19%) を擁する業界です(全149業界の社数ランキングでは97位)。47都道府県にほぼ均等分散し、地域偏在は小さく、大半が非上場の中小事業者で構成されています。単体総資産の中央値は4.8億円、最大は210億円 (直近3年33社)。直近1年の雇用はほぼ横ばい (拡大37% / 縮小37%) で推移しています。売上判明1社では上位5社が売上の100%を占める寡占的な構造です。業界平均年収は約291万円。直近12年で売上規模は約77%拡大しています。
集計は 単体決算 ・社会保険被保険者数 ベース (連結のみ開示の企業は連結値を使用)
951社
1社 (0.1%)
18社
北海道
88社 (9.3%)
企業数
951社
上場社数
1社
上場ROE中央値
-271.4%
上場企業実績
Major Companies
会社名・本社・上場区分・社会保険被保険者数で比較。売上は官報/EDINET 由来の決算データがある会社のみ表示しています(未開示は「—」)。
| 順位 | 会社名 | 本社 | 上場区分 | 社会保険被保険者数 | 売上 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 王子木材緑化株式会社 | 東京都 | 非上場 | 247人 | 667億円 |
| 2 | 耳川広域森林組合 | 宮崎県 | 非上場 | 241人 | — |
| 3 | 佐伯広域森林組合 | 大分県 | 非上場 | 162人 | — |
| 4 | 宮崎県森林組合連合会 | 宮崎県 | 非上場 | 149人 | — |
| 5 | 南那珂森林組合 | 宮崎県 | 非上場 | 139人 | — |
| 6 | 株式会社門脇木材 | 秋田県 | 非上場 | 129人 | — |
| 7 | 飯伊森林組合 | 長野県 | 非上場 | 129人 | — |
| 8 | 豊田森林組合 | 愛知県 | 非上場 | 123人 | — |
| 9 | 津南町森林組合 | 新潟県 | 非上場 | 119人 | — |
| 10 | かごしま森林組合 | 鹿児島県 | 非上場 | 118人 | — |
| 11 | 飛騨高山森林組合 | 岐阜県 | 非上場 | 118人 | — |
| 12 | 横内林業株式会社 | 北海道 | 非上場 | 115人 | — |
| 13 | 丸和林業株式会社 | 高知県 | 非上場 | 109人 | — |
| 14 | 株式会社南栄 | 静岡県 | 非上場 | 109人 | — |
| 15 | 愛媛県森林組合連合会 | 愛媛県 | 非上場 | 108人 | — |
| 16 | 富山県西部森林組合 | 富山県 | 非上場 | 108人 | — |
| 17 | 滋賀県森林組合 | 滋賀県 | 非上場 | 106人 | — |
| 18 | 九州林産株式会社 | 福岡県 | 非上場 | 105人 | — |
| 19 | 株式会社あすなろ | 東京都 | 非上場 | 104人 | — |
| 20 | 大和森林株式会社 | 島根県 | 非上場 | 102人 | — |
| 21 | 協栄木材株式会社 | 鹿児島県 | 非上場 | 99人 | — |
| 22 | 一般財団法人北海道森林整備公社 | 北海道 | 非上場 | 96人 | — |
| 23 | 王子フォレストリー株式会社 | 北海道 | 非上場 | 90人 | — |
| 24 | 上球磨森林組合 | 熊本県 | 非上場 | 90人 | — |
| 25 | 松阪飯南森林組合 | 三重県 | 非上場 | 90人 | — |
| 26 | 阿蘇森林組合 | 熊本県 | 非上場 | 89人 | — |
| 27 | 郡上森林組合 | 岐阜県 | 非上場 | 88人 | — |
| 28 | 久万広域森林組合 | 愛媛県 | 非上場 | 87人 | — |
| 29 | 宮城十條林産株式会社 | 宮城県 | 非上場 | 85人 | — |
| 30 | 信州上小森林組合 | 長野県 | 非上場 | 83人 | — |
社会保険被保険者数は単体の値です。
Industry Metrics
林業に関連する市場規模・事業所数などの指標を、官公庁・業界団体の公開統計から集約(各指標に出典リンク付き)。
林業産出額(市場規模)
年次-4.2%前年
全国の林業産出額(木材生産+栽培きのこ類+薪炭+林野副産物)。令和5年は前年比-4.0%。住宅着工減で木材生産が減少。過去点は森林・林業白書(農水省『林業産出額』)による。木材価格下落で長期減少し平成16年以降4千億円台、近年は木質バイオマス需要等で回復。2016年以降は輸出丸太・燃料用チップ素材を含む
出典: 農林水産省 林業産出額(令和5年・令和4年)官公庁
木材生産産出額(部門別)
年次-9.7%前年
林業産出額のうち木材生産(製材用素材・輸出丸太・燃料用チップ素材等)。令和5年は前年比-9.6%。過去点は森林・林業白書(農水省『林業産出額』)による。2016年以降は輸出丸太・燃料用チップ素材を追加
出典: 農林水産省 林業産出額(令和5年)官公庁
栽培きのこ類産出額(部門別)
年次+5.7%前年
林業産出額のうち栽培きのこ類生産。令和5年は前年比+6.4%。木材生産とほぼ並ぶ規模で林業産出額の柱。過去点は森林・林業白書(農水省『林業産出額』)による。健康志向でぶなしめじ・まいたけ等の需要が拡大
出典: 農林水産省 林業産出額(令和5年)官公庁
国産材素材生産量(生産量)
年次-6.5%前年
国産材の素材供給量(丸太換算)。令和5年は前年比-6.5%。素材供給に占める国産材比率は87.2%に上昇。過去点は森林・林業白書(農水省『木材需給報告書』)による。2002年に底打ち後、人工林の利用期到来で増加傾向
出典:
各指標は出典元の集計対象(全数/主要事業者など)に依存します。金額は表示の都合で兆円・億円に整形しています。破線は予測値です。
Industry Benchmark
政府統計の業界平均(粗い大分類ベース)と、この業界の上場企業の実績中央値を並べて比較できます。
この業界の上場企業(実績集計)
特定の中分類の実態に近い実績値です。
ROE(中央値)
-271.4%
当期純利益 / 自己資本
社会保険被保険者数(中央値)
23名
上場企業の社会保険被保険者数の中央値
上場1社の実績中央値。出典: 各社決算・EDINET有価証券報告書
業界全体(政府統計)
国の統計に基づく業界平均(最新 2024年度)
原価率
76.5%
売上原価 / 売上高
営業利益率
-3.5%
営業利益 / 売上高
経常利益率
2.3%
経常利益 / 売上高
総資産回転率
0.90回
売上高 / 総資産
一人当たり売上
9.7百万円
売上高 / 従業者数
平均年収
291万円
人件費 / 従業者数
労働分配率
79.9%
人件費 / 付加価値
一人当たり付加価値
417万円
付加価値 / 従業者数
対応 収益性: 財務省 法人企業統計『農林水産業(集約)』(大分類平均・2024年度) / 一人当たり売上: 総務省・経産省 経済センサス『林業』(中分類・2021年)
参照: 財務省 法人企業統計『農林水産業(集約)』(2024年度・全規模)
※ 政府統計(財務省 法人企業統計・経済センサス)は大分類・全規模・従業者数(パート等含む)ベースの平均値です。特定の中分類や上場企業群の実態とは乖離する場合があります。
出典: 財務省「法人企業統計」・総務省/経済産業省「経済センサス」(従業者数ベース・パート等を含む)
Listed Companies
林業で上場している 1社
色が濃い領域 = 多くの企業が集中する規模帯。セル click で内訳
| ← 社会保険被保険者数 → | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| ~10 | 10~50 | 50~100 | 100~1000 | 1000~ | |
| 総資産1兆+ | |||||
| 1000億~1兆 | |||||
| 100~1000億 | |||||
| 10~100億 | |||||
| 1~10億 | |||||
| ~1億 | |||||
Industry Profile
業界内企業の総資産分布と社会保険被保険者数の増減トレンド
業界内企業の総資産分布 (中央値と中央 50% のレンジ)
4.8億円中央値
中央 50% が 1.8億円 〜 18億円 の規模 ・ 最大 210億円
規模別社数 (総資産バケット) — クリックで内訳
1 年前と現在の社会保険被保険者数を比較できる企業の増減
業界は 横ばい(平均 +15.8%)
雇用拡大 37%・縮小 37%
増減率別社数 (YoY) — クリックで内訳
Profitability by Size
林業を含む業種の、資本金階級ごとの原価率・営業利益率・総資産回転率(大→小)
参照: 財務省 法人企業統計『農林水産業(集約)』(2024年度・資本金階級別)
| 規模 | 原価率 | 営業利益率 | 総資産回転率 |
|---|---|---|---|
| 10億円以上 | 83.3% | 3.8% | 0.97回 |
| 1億円以上 - 10億円未満 | 87.0% | -1.0% | 0.76回 |
| 1千万円以上 - 1億円未満 | 85.9% | -3.4% | 0.90回 |
| 1千万円未満 | 60.7% | -5.5% | 0.92回 |
出典: 財務省「法人企業統計」(資本金階級別の集計値)
Sales & Margin Trend
林業を含む業種の売上高(兆円)と営業利益率(%)の長期推移
参照: 財務省 法人企業統計『農林水産業(集約)』(2013–2024年度)
棒=売上高(兆円)/右端=営業利益率。出典: 財務省「法人企業統計」
Market Concentration
売上判明企業(官報/EDINET 由来の決算データがある企業)ベースの集計です。未開示企業は含みません。
Recent Activity
林業の企業の直近の動き
はこだて広域森林組合
2026/08はこだて広域森林組合、七飯町森林組合を吸収合併し存続会社に
はこだて広域森林組合は2026年6月、七飯町森林組合を吸収合併し、存続会社として事業を承継しました。
株式会社かわうち林業
2026/08かわうち林業の河内孝介氏、国際大会と全国大会で総合優勝
株式会社かわうち林業の河内孝介氏が、香港の国際大会「HKTCC2025」と「Japan Tree Climbing Championship 2026三重」で総合優勝を果たしました。
大熊ミライプラント株式会社
2026/08大熊ミライプラント株式会社、福島県大熊町と企業立地に関する基本協定を締結
大熊ミライプラント株式会社は、福島県大熊町と「企業立地に関する基本協定」を締結し、日本最大級の育苗センター開発に向けた取り組みを進めています。
Top by Total Assets
直近の総資産が大きい順 (財務未開示は後方)・最大 100 社
王子木材緑化株式会社
総資産 210億円(2026/03)
王子木材緑化株式会社は、王子グループの木材関連事業基盤強化を目的として、2003年4月に王子木材工業と王子緑化が合併し誕生した、90年以上の歴史を持つ総合林産業企業です。同社は「森づくりは未来づくり」を掲げ、森林資源の持続可能な活用と地球規模での循環型社会形成に貢献しています。 主要事業として、まず「造林事業と木材販売事業」を展開。国内外での造林活動に加え、東南アジア地域(インドネシア、ベトナム、ミャンマーなど)で合板や木材製品の製造・販売を手掛け、ODAを通じた海外環境造林(ベトナム、中国)にも参画し、地域社会の緑化に貢献しています。次に「林業経営事業」では、国内最大級となる約18.8万haの社有林を管理し、持続可能な森林経営計画に基づき、植林、下刈り、間伐、主伐といった一連の作業を実施。SGEC森林認証およびCoC認証を取得し、環境保護と生物多様性維持に努めるとともに、高性能林業機械の導入により生産性向上と森林再生を推進しています。 さらに「輸入木材・仕入販売事業、住宅・建築資材販売事業、チップ生産・販売事業」では、北米、欧州、南洋材、中国、ベトナム、チリ、ニュージーランドなど世界各地から丸太や製材を直接輸入し、多様なニーズに対応。王子グループ傘下のPan Pac Forest Products(ニュージーランド)からのラジアータパイン製品や北海道産カラマツ材は、パレットやケーブルドラムなどに利用されています。住宅・建築資材としては、北欧産針葉樹や赤松、東南アジア産植林木を用いた集成材、そして北海道苫小牧工場や新潟工場でCAD/CAMを活用した高品質な2x4材の製造・販売も行っています。チップ生産・販売では、未利用材、製材工場残材、解体材などの木質資源を製紙会社やバイオマス発電向けに供給し、資源の有効活用を促進。また、「緑化資材販売」では、40年以上にわたる研究実績に基づき、カナダ産ピートモス、スリランカ産OJIココシリーズ、吸水促進剤「レインパワー」といった木質系土壌改良材を国内外から調達・販売し、農業、園芸、緑化工事の分野で豊かな緑の空間創造に貢献しています。 最後に「鉱業事業」では、環境に配慮した採掘方法でドロマイト石灰石を生産し、肥料、飼料、製紙原料、道路工事用資材、アスファルトフィラー、排煙脱硫用石灰など、幅広い産業分野に供給しています。同社は国内30以上の拠点と海外ネットワークを最大限に活用し、安定した製品供給とサービスの向上を図りながら、森林資源の価値を最大限に引き出す総合林産業として、地球規模での循環型社会形成に貢献し続けています。
中江産業株式会社
総資産 84億円(2026/03)
中江産業株式会社は、1885年の創業以来、森林事業と不動産賃貸事業を二つの柱として展開する企業です。同社は日本国土の約1/6,000に相当する合計6,458ヘクタールの広大な山林を所有し、造林、撫育、伐出、素材販売、作業道開設といった林業経営全般を手掛けています。持続可能な森づくりを推進し、地球温暖化対策と生物多様性の保全に貢献しており、環境省のオフセット・クレジット(J-VER)や国のJ-クレジット制度を活用したカーボンオフセット事業を積極的に展開しています。具体的には、森林のCO2吸収量をJ-クレジットとして創出し、企業や金融機関へ供給することで、脱炭素社会の実現に寄与しています。 不動産賃貸事業では、国内6都道府県(東京都、京都府、大阪府、福岡県、北海道、兵庫県、長野県)と海外10都市にわたり、自社所有の賃貸物件を管理運営しています。マンション、駐車場、土地、戸建て、ホテル、高齢者住宅、店舗、倉庫など多岐にわたる物件種別を取り扱い、国内外で新規物件の開発も進めています。この不動産事業は、森林事業を取り巻く厳しい経済情勢下においても、安定した経営基盤を支える重要な役割を担っています。 同社は、森林事業において大型ドローンによる苗木運搬や最新のGNSS導入による効率化を図り、現場作業の負荷軽減と生産性向上に努めています。また、高知県土佐町の「ナカエの森」が環境省の「自然共生サイト」に認定されるなど、生物多様性保全への具体的な取り組みも評価されています。GXリーグへの参画や、商工組合中央金庫へのJ-クレジット供給実績など、環境ビジネスにおける存在感を高めており、長期的な視点での森林管理とグローバルな不動産展開を両立させることで、持続可能な社会への貢献を目指しています。
九州林産株式会社
総資産 30億円(2026/03)
九州林産株式会社は、1949年に九州電力株式会社の林業部門から分離独立した九州電力グループ企業であり、「自然を守り、緑豊かな環境づくりを通して社会に貢献する」という企業理念のもと、主に森林管理事業、緑化事業、指定管理者施設事業を展開している。同社は、九州電力の約4,447haに及ぶ社有林の管理を受託しており、水源かん養、生物多様性保全、CO2吸収、国土保全といった公益的機能も視野に入れた持続可能な森林経営を実践している。具体的には、育苗から新植、下刈り、枝打ち、間伐、主伐に至る一連の森林施業を行い、高性能林業機械の導入による森林整備事業を通じて、安全性と生産性の向上、低コストな作業システムの構築に努めている。また、FSC®森林管理認証(FM認証)を取得し、責任ある森林管理を推進しているほか、ドローン測量技術とAIデータ分析技術を活用した「自治体向け森林資源の見える化サービス」を提供し、森林調査の省力化や林業のスマート化を支援している。J-クレジット創出支援の事務局業務も手掛ける。
播磨屋林業株式会社
総資産 29億円(2025/03)
播磨屋林業株式会社は、島根県江津市を拠点に、森林資源の持続可能な活用と環境リサイクルを軸とした多角的な事業を展開しています。主要事業として、自社有林や公有林、民有林のスギ、ヒノキ、雑木などの伐採・搬出を行う素材生産業を手掛け、市場、合板工場、木質バイオマス発電所へ木材を出荷しています。これに加え、山林や立木の買取、森林作業道の開設・補修を通じて、効率的かつ環境に配慮した林業を推進。また、自社工場では広葉樹の原木から製紙用チップを製造し、紙の原料となる木材パルプを供給する製紙用チップ製造業も行っています。 環境関連事業では、木質系産業廃棄物の処分業と収集運搬業を中核に据えています。産業廃棄物処分業では、島根県知事の許可のもと、家屋解体時の建築廃材や造成工事で発生する支障木などを八戸リサイクルセンターで受け入れ、自走式木材破砕機でチップ化。これらの処理物はコンポスト資材、マルチング材、製紙会社向けボイラー燃料、法面吹付基盤材として再利用され、資源循環に貢献しています。収集運搬業では、木くずを含む8品目の産業廃棄物について許可を持ち、広範囲な廃棄物処理に対応。さらに、木質バイオマス発電用チップの製造・販売も行い、江津バイオマス発電所へ燃料を供給することで、再生可能エネルギーの普及に貢献しています。 公共事業への貢献も大きく、道路建設や河川改修、災害復旧工事などに伴う伐開工事を請け負い、支障木の伐採から収集運搬、処分までを一貫して実施しています。また、太陽光発電事業として「かくしソーラーパーク」を稼働させ、年間約1,400MWhの電力を電力会社へ売電しており、クリーンエネルギーの供給源としての役割も担っています。同社は高性能林業機械や収集運搬用トラックを多数保有し、効率的かつ安全な作業体制を構築している点が強みです。
十山株式会社
総資産 29億円(2026/03)
十山株式会社は、特種東海製紙グループの一員として、南アルプスの井川社有林を基盤に山林経営、木材・林産品の生産加工販売、不動産の売買・賃貸・管理、酒類など食品の製造販売、農林水産品の生産販売を手掛ける企業である。同社は約24,430haの社有林を管理し、自然保護地区や林地保全地区を設定しながら、森林資源、水資源、冷涼な気候を事業資産として活用する。木材生産は支障木や特定用途を中心に限定し、自然度の維持、登山道や山小屋周辺の保全、生物多様性調査、外来植物対策などを事業運営の前提に置く。 酒類事業では井川蒸溜所を運営し、南アルプス大井川源流域の水、標高と森林が生む熟成環境、バーボンバレルやシェリーカスクなどの樽を活かしたジャパニーズシングルモルトウイスキーを製造・販売する。Dessin Series Flora、Dessin Series Fauna、LABO SERIES、NEW BORNなどを展開し、全国の酒販店を販売チャネルとしている。ノンチルフィルタード、ナチュラルカラー、カスクストレングス、シングルカスクなど、原酒の特徴を前面に出す製品設計に特徴がある。 さらに、シラビソの枝葉から水蒸気蒸留で抽出するエッセンシャルオイル、ウイスキー製造副産物のアップサイクル商品、南アルプスの自然体験や旅行商品の開発、森林による二酸化炭素吸収のJクレジット取得にも取り組む。登山者、自然体験の利用者、酒販店、ウイスキー愛好家、協働先の企業・団体を主な接点とし、井川社有林の利用と保全を両立させる事業構成を強みとする。
株式会社南栄
総資産 27億円(2026/03)
株式会社南栄は、1952年に設立された日本製紙株式会社のグループ会社として、熊本県を拠点に木材の総合的な利活用事業を展開しています。同社は、造林から原木の伐出、製紙工場向けチップやバイオマス燃料の生産、さらには木質系産業廃棄物の処理まで、木にまつわる幅広い事業を一貫して手掛けています。山林事業では、苗木の植林、育成、間伐、主伐といった森林資源の循環を担い、境界保全や林内巡視、作業道管理も行っています。特に、日本製紙株式会社の社有林を含む九州全域の広大な山林を管理し、高性能林業機械やドローン、GPS測量器を導入することで、安全かつ効率的な作業を実現しています。また、早生で小花粉の特定母樹を育成し、杉苗木の大量生産にも取り組むなど、持続可能な林業の推進に貢献しています。 チップ製造事業では、建築用材に適さない低質原木や除間伐材を原料に、製紙用チップやバイオマス発電燃料用チップを製造し、熊本県内および鹿児島県の工場から出荷しています。これらのチップはガーデニングや建材原料としても利用されます。さらに、製材所や合板工場で発生する端材、チップ工場で発生する杉皮などを活用し、牛・豚・鶏などの畜産用敷料となるおが粉や粉砕バークを製造・供給しています。街路樹の剪定枝葉や災害木、流木などの一般・産業木質廃棄物の受け入れ・粉砕処理も行い、森林資源の有効活用と環境負荷の軽減に注力しています。同社は、山林の仕入れ査定における徹底した現地調査や、原木を現場で直接仕分け・流通させることで、高い利益率と競合他社との差別化を図るなど、独自のノウハウと「ひと手間」を惜しまない姿勢を強みとしています。
株式会社SOLABLEフォレスト
総資産 25億円(2026/03)
株式会社SOLABLEフォレストは、日本の豊かな森林資源をより価値のある資産へと変貌させ、林業と木材関連産業の成長産業化を目指す企業です。同社は、森林の価値向上を目的とした森林活性化事業に取り組んでおり、その主要事業として「素材生産」「スマート林業への取組み」「J-クレジットの創出」「森林不動産事業」を展開しています。素材生産においては、徳島県三好地域や新潟県に約3000haの社有林を保有し、地元の林業事業体と連携して森林整備や搬出間伐施業を行い、年間約7,000㎥の木材を搬出しています。伐採し収穫した木材の代わりに新たな若い樹木を植えることで資源循環を促す主伐再造林事業にも注力しています。スマート林業では、ドローンを活用した森林資源情報整備、GIS、ICT等の先端技術を導入し、業務効率化と森林管理の高度化を推進。電波の届かない林業地での通信環境整備にも取り組み、現場作業の見える化を図っています。J-クレジットの創出では、適切な森林管理に伴うCO₂吸収量に基づいて認証されたJ-クレジットを販売し、これまで7,805t-CO₂を創出、カーボン・オフセットに貢献しています。森林不動産事業では、山林の潜在的価値に着目し、森林売買取引を通じて森林不動産取引市場の形成と流動化を促進しています。同社は「森林アセットマネジメント」を推進し、IoT/ICT技術で持続可能な森林整備・保全と林業生産を具現化し、国産材の安定供給や地域木材加工産業の活性化に貢献。グループ会社を通じて、林業から住宅までのバリューチェーン構築を進め、気候変動対策や地域経済活性化といった社会課題の解決にも取り組んでいます。
大北産業株式会社
総資産 23億円(2025/04)
大北産業株式会社は、1954年の創業以来、茨城県北茨城を中心に「豊かな環境を残す」ことを企業理念に掲げ、グリーンビジネスを中核とした「トータルグリーンカンパニー」を目指しています。同社の事業は、森林事業、木材事業、建設事業の三本柱で構成されており、カーボンニュートラル社会の実現と地域社会の発展に貢献しています。 森林事業では、「植えて・育てて・伐って・また植える」という100%循環型森林事業を推進。造林・育林を通じてCO2吸収を促進し、放置林の荒廃を防ぎながら、多様な森林の維持・保全に努めています。具体的には、植林、下刈り、間伐といった育成管理から、ハーベスタやフォワーダなどの林業機械を駆使した原木(丸太)の生産、伐採、造材、運搬までを一貫して手掛け、山林や立木の購入も行っています。 木材事業では、山から伐り出された丸太や規格外の木材、枝、木の皮などを余すことなく活用し、木材チップの生産・販売、木材の製造・販売を行っています。生産された木材チップは、製紙原料やバイオマス発電所の燃料として利用され、木材の価値を最大限に高めています。製材品は建築用資材のほか、土木用資材や工場用資材としても提供されています。 建設事業では、河川・海岸・道路・水田などの公共インフラ整備を通じて、自然との共存と環境との調和を図り、人々の暮らしを守る災害に強い街づくりに貢献しています。具体的には、河川・海岸工事、道路工事、水田ほ場整備工事のほか、太陽光発電の造成工事、宅地の造成・外構工事といった民間工事も幅広く手掛けています。また、自社所有の採取場から山砂・培土の採取・販売・運搬も行い、宅地造成や道路工事、上下水道工事の埋戻しなどに供給しています。これらの事業を通じて、同社は地域密着で培ってきた豊富な実績と信頼を基盤に、持続可能な社会の実現に貢献し続けています。
株式会社SOLABLE
上場総資産 18億円(2026/03)
株式会社SOLABLEは、脱炭素社会と高度ICT時代に向けた社会課題および地球規模の課題解決に貢献する企業集団を形成する純粋持株会社です。同社は「フォレストソリューション」と「テクノロジーソリューション」の二つの主要事業領域を通じて、持続可能な社会の実現を目指しています。フォレストソリューションでは、森林資源の環境保全に加え、林業における原木生産から製材、プレカット、木材を活用した建築に至るサプライチェーンの再構築と垂直統合を推進。これにより、木材の安定供給、高付加価値化、木造建築等の用途拡大を図り、森林事業の持続的成長を目指しています。具体的には、約4,000haの森林を所有し、木材バイオマス利用や森林整備によるカーボンオフセット、Jクレジット制度を活用したCO2削減に貢献。また、製材所では森林育成から伐採、加工、建築までを一貫して手掛け、地域木材の活用と地域経済の活性化に寄与しています。テクノロジーソリューションでは、最先端技術・システム開発を通じて社会課題の解決を図ります。ウェアラブルデバイスを活用した遠隔ソリューションで人口減少や高齢化による人手不足解消、不必要な移動削減によるGHG排出ミニマイズを実現。AIを活用したセーフティカメラシステムで労働現場の安全性を向上させ、労働災害の減少を目指します。さらに、高性能で軽量、フレキシブルかつ割れない次世代型太陽光発電装置(ペロブスカイト/カルコパイライト太陽電池)の開発を進め、電気自動車や航空機など次世代モビリティのエネルギー供給に変革をもたらすことで、モビリティ部門のCO2排出量削減に貢献しています。グループ会社を通じて、デジタル映像ソリューションの提供、DX製品や環境エネルギー機器の専門商社事業、そして情報システムのDX対応を支援するITアウトソーシングサービスも展開し、多角的なアプローチで社会の変革を推進しています。同社は、技術革新とグループシナジーを最大限に活用し、グローバルな視点から地域に光を照らすグリーンなまちづくりに貢献することを強みとしています。
真樹フォレスト株式会社
総資産 17億円(2025/11)
真樹フォレスト株式会社は、1968年に長崎県で創業し、半世紀以上にわたり林業を営む企業です。同社は「木材生産」「林間栽培」「森林管理・保全事業」「環境貢献事業」の4つの事業分野を展開し、森林資源の最大限の活用と持続可能な森林経営を目指しています。 木材生産においては、長年の経験と一貫した施業体系により、同社の代名詞ともいえる高品質な「ヒノキの無節材」を生産しています。この無節材は、人の手と自然が織りなす芸術品として市場で群を抜いた高値で取引され、九州および東海エリアの顧客から高い評価を得ています。無節材は強度や耐水性に優れ、仏間や応接間など人目に触れる場所で重宝されています。 林間栽培では、九州一の出荷量を誇るハラン(葉蘭)を生産しており、年間12万枚を出荷。その大きな葉は、料理の盛り付けやフラワーアレンジメントなど多岐にわたり利用されています。 森林管理・保全事業では、長崎県と熊本県に保有する広大な自社山林(400ha)に加え、520haもの受託山林の管理も手掛けています。木々の特性や森の未来を予測し、間伐や育林管理といった専門的なノウハウを活かした保全活動を通じて、森林の健全な成長を支えています。 さらに、環境貢献事業として、森林空間と健康、観光、教育を結びつける「森林サービス」の創出や、カーボン・オフセットへの貢献、植林事業、森林のリラクゼーション効果を活用したレジャー開発など、新たな挑戦を続けています。同社はJ-クレジット制度に参加し、長崎県内の森林整備によるCO2吸収事業を推進しており、SGECおよびPEFCの森林認証も取得し、持続可能な森林経営を国際的な基準で実践しています。従業員の安全技術向上にも力を入れ、「ながさき伐木チャンピオンシップ」への出場を通じて、林業の魅力を発信し、未来の担い手育成にも貢献しています。
株式会社清水インダストリー
総資産 17億円(2024/04)
株式会社清水インダストリーは、1990年の設立以来、林業、土木工事業、産業・一般廃棄物処理業を主軸に事業を展開しています。同社は、八ッ場ダムや公園、ゴルフ場、メガソーラー開発など大規模な林業経験を有し、国有林の伐採作業を通じて適切な森林管理と豊かな森林づくりに貢献しています。伐採で発生する枝葉や根などの木材は、自社工場で粉砕チップ化され、バイオマス発電の燃料や肥料として再資源化される循環型ビジネスモデルを構築している点が特徴です。高性能林業機械を導入し、効率的かつ環境に配慮した林業を推進しています。また、造園工事や解体工事も手掛けています。
王子フォレストリー株式会社
総資産 14億円(2026/03)
王子フォレストリー株式会社は、王子ホールディングスグループの一員として、林業の現場作業を専門に担う企業です。同社は北海道全域に9拠点を展開し、森林資源の育成から収穫、加工までを一貫して手掛けています。主要事業は「造林事業」「造材事業」「燃料チップ生産事業」の3部門で構成されています。造林事業では、苗木の植栽から下草刈り、除伐、間伐といった保育作業、動物の食害防除などの保護作業、および林道の手入れを含む森林管理作業を実施し、健全な森林の育成に注力しています。 造材事業では、収穫適齢期に達した立木を伐採し、丸太を生産します。生産された丸太は品質に応じて製材用、合板用、製紙用、燃料用などに選別され、王子製紙苫小牧工場や王子与志本製材などのグループ会社を含む各林産工場へ供給されます。特に、品質の低い丸太やこれまで林内に残されていた枝条などを原料として活用する燃料チップ生産事業では、木質バイオマス発電所へ燃料チップを供給することで、資源の有効活用と再生可能エネルギーの推進に貢献しています。同社は、50年から100年にも及ぶ森林のサイクル全体を管理し、木材生産だけでなく、生物多様性保全や水源涵養といった森林の多機能維持にも配慮した「健全な森づくり」を追求しています。 また、同社は林業における安全確保を最重要視しており、安全大会や伐木研修会、作業班安全会議、山林作業標準書の策定、始業ミーティング、安全パトロールなど多岐にわたる安全活動を継続的に実施しています。現場ではAEDや衛星電話、エピペンを配備し、救護活動の訓練も行うことで、従業員の安全と健康を守るための体制を構築しています。これらの取り組みを通じて、同社は持続可能な林業経営を実践し、社会に不可欠な森林資源の安定供給と環境保全の両立を目指しています。
三井物産フォレスト株式会社
総資産 9.6億円(2026/03)
三井物産フォレスト株式会社は、三井物産が全国に所有する76か所、約45,000ヘクタールに及ぶ広大な「三井物産の森」の管理・活用を担う専門企業です。同社は、先代から受け継いだ森を未来につなぐことを使命とし、持続可能な森林管理と林業再生、森林保全の両立に貢献しています。主要事業は「森林管理事業」と「木材流通事業」の二本柱です。 森林管理事業では、苗木の植栽から育成、計画的な伐採、搬出、そして再植林に至る約60年の循環型林業サイクルを自社の一貫作業システムで構築しています。これにより、伐採後の植栽・育林コストを抑制し、現場に最適な作業を実現しています。社員一人ひとりの高いスキルとノウハウを活かし、GPSや航空レーザーセンシング、クラウドGIS、ドローン、現地調査支援アプリなどのICTスマート林業技術を積極的に導入することで、森林調査の労力軽減と高精度な空間情報の活用による効率的かつ安全な森林管理を推進しています。また、ハーベスタ、フォワーダ、グラップルといった高性能林業機械を駆使した機械化林業により、作業の安全性強化と生産性向上、コスト削減を図っています。 同社は、森林が持つ多面的な公益的価値の向上にも注力しており、気候変動への対応としてJ-クレジットの創出・販売を継続的に行い、伊勢志摩サミットでのカーボン・オフセット協力実績もあります。生物多様性保全では、環境省が設定する自然共生サイトに京都の清滝山林が仮認定されるなど、地域固有の伝統文化(京都の五山送り火や鞍馬の火祭り、北海道のアイヌ民族行事)への資源供給を通じて、森林の多様な価値を創出しています。水源涵養や災害防止といった機能の維持・向上にも取り組み、健全で強い森づくりを通じて社会課題の解決に貢献しています。 木材流通事業では、主に製材や合板に利用される原木、および形質や材質の問題からそれらに適さないバイオマス発電用の原料の生産、調達から販売までを一貫して行い、木材の安定供給に努めています。三井物産社有林からの生産に加え、他の生産者からの仕入れも行い、特に北海道苫小牧市に所在する苫小牧バイオマス発電株式会社への木質バイオマス発電用原料の安定供給は、同社の木材流通事業において大きな割合を占める実績となっています。 さらに、次世代への環境意識向上を目的とした環境教育にも力を入れ、森林体験や小学校への出前授業を通じて、森の働きや日本の林業が抱える問題、持続可能な「木づかい」の重要性を伝えています。これらの事業を通じて、同社は日本の林業が抱える課題(低迷する木材価格、林業従事者の減少、森林の荒廃)に対し、持続可能な森づくりと新たな価値創造への挑戦を続けています。
株式会社グリーンマテリアル北陸
総資産 9.3億円(2026/03)
株式会社グリーンマテリアル北陸は、富山県を拠点に、持続可能な森林資源の活用と地域社会への貢献を目指す企業です。同社は、植林、木材伐採、山林の買付、木材の売買及び斡旋、木材の製材、木材チップの製造といった幅広い林業関連事業を展開しています。特に、山林の買付においては、富山県内で900件以上、約200万平方メートル以上の豊富な購入実績を持ち、山林の相続、維持管理、放棄といった所有者の悩みに対応し、どんな山林でも引き取り、責任を持って維持管理する強みを持っています。これは「木質取扱量NO.1」という実績に裏打ちされています。 同社の事業は、伐採から搬出運搬まで一貫して行われ、伐採された木材は建築用、合板用、製紙用として活用されるほか、これまで用途がなく廃棄されがちだった低質材も有効活用しています。富山県内では初めての木質バイオマス発電所への燃料供給を通じて、低質材を大切な森林資源としてエネルギーに転換させ、山林内の美化と地球温暖化防止に貢献しています。このビジネスモデルは、地域資源を地域で循環させることで、雇用の創出、産業の活性化、森林再生を促進し、地域経済の活性化にも寄与しています。同社は、美しい自然環境を次世代に繋ぐことを理念とし、森林資源の有効活用を通じて明るい未来への懸け橋となることを目指しています。
株式会社ニチモク林産北海道
総資産 7.5億円(2026/03)
株式会社ニチモク林産北海道は、日本の森林資源の約4分の1を占める北海道を拠点に、森林の育成から木材の活用までを一貫して手掛ける企業です。同社は、道内約4万3千ヘクタールに及ぶ日本製紙株式会社の社有林(SGEC森林認証林)の管理・育成事業を主軸としています。これには、森林経営計画の作成、造林、保育、収穫といった多岐にわたる業務が含まれ、持続可能な森林管理を通じて地球温暖化抑止、国土保全、地域文化醸成、生物多様性維持といった森林の多様な価値向上に貢献しています。
株式会社森林環境リアライズ
総資産 6.9億円(2026/03)
株式会社森林環境リアライズは、豊かな森林と自然環境の保全・創出を理念に掲げ、革新と創造を追求するコンサルティング会社です。同社は、森林法に基づく土木工事や地域開発に関する調査、測量、設計、企画のコンサルティング、およびその工事の請負を主要事業としています。また、環境に関する調査・研究、コンサルティング業務、海外における森林の管理・経営、土木工事に関する業務も手掛けています。これらの事業に関連する資材の開発・販売、地域開発・環境整備に関する調査・研究・企画・設計、林業人材育成および林業労働安全に関する企画・調査・コンサルティング、さらには各種イベント企画や広告代理業務まで、幅広いサービスを提供しています。 同社の業務内容は多岐にわたり、国有林・民有林の森林調査計画、林道・治山全体計画、測量調査、森林土木施設の調査設計・施工管理、そして知床世界自然遺産のような希少な生態系における魚道計画設計なども行います。国民の多様な価値観に応える森林サービス産業の企画・調査設計も手掛け、地域や異業種とのマッチングを通じて新たな産業創出を支援しています。森林経営管理支援では、航空レーザー測量やドローン撮影データ、GISを活用した森林資源解析や路網計画、市町村の森林経営管理制度における情報整理解析などを提供。河畔林や都市環境林の整備計画・設計・施工、自然環境調査、動植物調査、樹木医による樹木診断調査、自然再生に関する研究も重要な柱です。 スマート林業の推進にも注力し、林地台帳・境界情報の明確化支援、素材生産から製材までのバリューチェーンにおけるICT化・AI導入支援、ドローンを活用した森林整備事業の申請・検査支援を行います。自社開発のICTプロダクトとして、林業作業員の日報管理アプリ「Smart Forester」、丸太検知アプリ「TIMBETER」(Timbeter社との販売代理店契約)、林業労働災害未然防止教材「林業労働災害VR体験シミュレーター」を提供し、林業の効率化と安全向上に貢献しています。 木質バイオマス導入支援では、地域の森林資源量調査から熱利用・小規模発電の導入計画策定、木くず燃料生産計画調査設計、木くず生産機械導入支援まで一貫してサポート。人材育成と環境教育にも力を入れ、林業人材育成研修、林業労働安全研修、自然体験・環境教育プログラム、森づくり体験プログラムの企画・運営を行います。さらに、森林資源調査資材、安全装備資材、ポット苗木、育苗資材の開発・販売・レンタルも手掛けています。 同社は林野庁や厚生労働省からの委託事業を多数実施しており、特に林業従事者の労働安全確保と経営力強化を目的とした補助金事業や、チェーンソーを用いた伐木作業安全マニュアルの普及啓発、安全対策講習会の全国開催を通じて、林業における労働災害撲滅と人材育成に大きく貢献しています。また、技術士第一次試験(建設部門・森林部門)の過去問集をデジタル教材として販売し、建設・林業分野の資格取得とキャリアアップを支援。これらの事業を通じて、国や地方公共団体、林業経営体、建設・林業従事者、学生など幅広い顧客層に対し、専門性の高いコンサルティングとソリューションを提供し、持続可能な森林と社会の実現を目指しています。
株式会社タケエイ林業
総資産 4.8億円(2026/03)
株式会社タケエイ林業は、タケエイグループの再生可能エネルギー領域を担うグループ会社として、山林の経営、森林保全、バイオマス原料の生産・販売を主軸に置く企業である。同社は、木質バイオマス発電事業に必要な燃料材の安定調達体制を支える役割を持ち、森林間伐材、未利用木材、剪定枝、林地残材などを活用し、燃料チップの原材料として供給する事業構成に特徴がある。 岩手県花巻市の社有林では、林地残材を集めて燃料チップ原料として供給する取り組みが紹介されており、発電用燃料の調達と林業の再生・活性化を結び付けた事業を展開する。タケエイグループは木質バイオマス発電所や電力小売会社を複数運営しており、タケエイ林業はその川上工程として、森林資源の管理、未利用材の回収、原料供給を担うことで、地域資源を電力へ転換する循環型のビジネスモデルを支えている。 強みは、廃棄物処理・リサイクル、再生可能エネルギー、燃料チップ製造、発電所運営を持つグループ内ネットワークと連動できる点にある。森林由来の未利用資源を発電燃料へつなげることで、山林保全、発電燃料の国産化、地域雇用、エネルギーの地産地消に関わる実務を担い、木質バイオマス発電事業者や燃料チップ製造事業者に対する原料供給機能を持つ。
佐川林業株式会社
総資産 3.7億円(2026/03)
佐川林業株式会社は、同社およびSGホールディングスグループが関わる森林の育成・管理を主軸に、育林業、素材生産業、林業サービス業、不動産賃貸・管理業を営む企業である。佐川急便保有森林の管理を含め、土佐山田、四万十、海部、賀、仁淀川、三好、宿毛の山林を対象に、長伐期施業に基づく森林経営を行う。総面積812.59haの「さがわの森」では、70年生以上の林分を中心に条件の良い箇所から小面積で主伐し、再造林、育林、必要な間伐、林道整備、斜面崩壊防止措置などを組み合わせて森林の公益的機能を高める事業構成に特徴がある。 環境価値を活用する事業として、環境省のJ-VER制度に基づく「さがわの森」J-VERも取り扱う。2011年度には温室効果ガス吸収源として認定を受け、2008年度および2009年度分として5,612tのオフセット・クレジットを取得した実績がある。企業・団体に対して、イベント開催時の電力使用、配送、カーボン・オフセット付き商品の企画・販売などに利用できるクレジットを提供し、販売収益を森林施業へ還元するビジネスモデルを形成している。地域の森林組合と連携しながら、森林管理と環境価値の流通を結び付けている点が強みである。
株式会社泉山林業
総資産 3.5億円(2026/03)
株式会社泉山林業は、岩手県八幡平市を拠点に、森林の健全な育成と持続可能な資源活用を推進する林業会社です。同社は、伐採(素材生産)、造林、森林整備、そして素材加工を一貫して手掛けており、地域の森林資源を次世代に繋ぐ役割を担っています。具体的には、林齢50年から70年を経過したスギ、アカマツ、カラマツなどの針葉樹や広葉樹の伐採を行い、高性能林業機械を導入することで作業の安全性と生産効率を高めています。伐採された原木は、製材所、合板工場、木材市場へ出荷され、建築・土木用材、家具、木製品などの幅広い用途に利用されています。 また、同社は資源の有効活用にも注力しており、丸太として利用できない低質材や枝条は、移動式チッパー機を用いて木材チップに加工します。この木材チップは、製紙工場やバイオマス発電所へ供給され、再生可能エネルギーの利用促進や資源循環型社会の実現に貢献しています。造林活動においては、地域の森林組合と連携し、伐採跡地への苗木植林、下刈り、除伐、枝打ちといった一連の森林整備を積極的に実施しています。創業以来、「自分たちが伐ったら自分たちが植える」というサイクルを重視し、森の環境と働く人々の暮らしを守ることを経営の根幹に置いています。2024年には株式会社タケエイの子会社となり、タケエイグループの一員として、より広範な資源循環型社会への貢献を目指しています。
株式会社ニチモクフォレスト
総資産 3.5億円(2026/03)
株式会社ニチモクフォレストは、持続可能な森林サイクルと地域社会への貢献を目指し、多岐にわたる事業を展開しています。同社の主要事業は、素材生産業、産業廃棄物および木くず一般廃棄物の処分業、廃棄物収集運搬業、森林保育事業、そして木質チップの製造販売です。素材生産業では、敷地内や空地、雑木林などの樹木伐採を専門とし、森林が持つ水源涵養、生物多様性保全、土砂災害防止といった多面的な価値を次世代へつなぐため、プロフェッショナルな視点から適切な管理・維持を提案しています。特に、収穫期を迎えた人工林の伐採を通じて、健全な森林の成長と適切な資源循環を促進し、森林の価値向上に貢献しています。 廃棄物処分業および収集運搬業においては、産業廃棄物と木くず一般廃棄物を対象とし、適正な処理とリサイクルを推進。同社は廃棄物処理施設技術管理者や一般廃棄物実務管理者などの有資格者を擁し、各種認定・登録(産業廃棄物処分業・収集運搬業、一般廃棄物処理処分業・収集運搬業)を受けており、高い専門性と信頼性でサービスを提供しています。製造販売する木質チップは、木質バイオマス燃料としての利用を想定しており、資源の有効活用と環境負荷低減に寄与しています。 同社は、KATO、SUMITOMO、KOBELCO、HITACHIなどのベースマシンに、フェラバンチャーザウルス、グラップル、ハーベスター、グラップルソーといった高性能な林業機械を多数保有しており、効率的かつ安全な作業を実現しています。また、キャリア、クローラダンプ、ブルドーザー、タイヤショベル、ロギングローダー、ホイルローダー、そしてDoppstadtやMORBARK製のチッパーなど、木材の運搬から加工まで一貫して対応できる豊富な設備を強みとしています。これらの専門機器と熟練したオペレーターにより、山林所有者や地域社会のニーズに応え、円滑な事業遂行を可能にしています。 顧客層は、日本製紙木材株式会社、日本製紙株式会社、株式会社ニチモク林産北海道、国策共栄株式会社といった大手企業から、各森林組合、旭川林業協同組合、さらには愛別町外3町塵芥処理組合などの地方自治体まで多岐にわたります。2024年12月には日本製紙木材株式会社の完全子会社となり、より強固な事業基盤を確立しています。同社は、山のため、地主のため、自然界の循環を活かした持続可能な環境づくりに貢献し、地域社会に活力をもたらすことを「ニチモク宣言」として掲げ、信頼される実績豊富な企業との連携を重視しながら、スピーディーで質の高いサービス提供に努めています。
マルマタ林業株式会社
総資産 2.8億円(2024/03)
マルマタ林業株式会社は、日本の山が抱える喫緊の課題である放置竹林の整備を主要な事業として展開しています。特に北九州八幡西区での活動が紹介されており、地域住民との協働を通じて、荒廃した竹林を再生し、豊かな山の環境を取り戻すことに注力しています。同社は、高齢化やタケノコ価格の下落により手入れが行き届かなくなった竹林が全国的に増加している現状に対し、持続可能な解決策を提供しています。具体的には、竹林の適切な間伐や整備を通じて、生態系の多様性を保全し、日当たりの良い湿地に生息するカキランのような希少な植物が育つ環境を創出しています。また、単なる作業に留まらず、「無理なく楽しく」をモットーに、林間オカリナコンサートや竹の食器づくり、地元の食材を使った食事を楽しむ山祭りを開催するなど、地域コミュニティとの連携を重視した活動を展開しています。これにより、住民が山に親しみ、自らも整備に参加するきっかけを提供し、持続的な山保全の輪を広げています。同社のビジネスモデルは、環境保全と地域活性化を両立させるものであり、放置竹林問題の解決を通じて、美しい日本の自然と文化を守り、次世代へと繋ぐことを目指しています。林業防護服ブランド「ファナー」を取り扱っていることから、専門的な知識と安全な作業体制を確立していることも伺えます。
日本森林アセット株式会社
総資産 2.5億円(2025/12)
日本森林アセット株式会社は、住友林業と三井住友信託銀行の合弁企業として2024年1月に設立され、日本の森林が抱える再造林率の低さや森林所有者の管理困難といった課題解決に取り組んでいます。同社の主要事業は、主に人工林の伐採跡地を取得し、個人に代わって再造林を行うことです。この取り組みを通じて、森林の循環(サイクル)を継続させ、豊かな森林の再生に貢献しています。具体的には、まず伐採跡地を取得し、地元森林組合や民間事業者に植林作業を委託することで地域経済の活性化にも寄与します。適切な森林の育成と管理によりCO2を吸収させ、地球温暖化防止に貢献するとともに、吸収されたCO2から発行されるカーボンクレジットを企業に売却するビジネスモデルを展開しています。数十年後には伐採した木材を建設資材などに利用し、再び跡地に植林を行うことで持続可能な循環型社会の実現を目指します。同社は北海道、東北、九州の一部エリアから事業を開始し、今後対象エリアを順次拡大していく計画です。住友林業が培ってきた森林管理のノウハウと、三井住友信託銀行の資産管理の知見を融合させることで、森林再生と持続可能な社会の実現に向けた独自の価値を創出しています。この事業は、地域に雇用を生み出すだけでなく、水源かん養、土砂災害防止、野生動物保護といった環境保全にも重要な役割を果たし、持続可能な社会の構築に貢献しています。
株式会社フォレストファイターズ
総資産 2.2億円(2025/03)
株式会社フォレストファイターズは、三重県多気郡大台町を拠点に、森林調査、植林、育成管理、伐木、現場施工管理、林業関連事務を主軸とする林業事業者である。同社は自治体と民間企業の共同出資による第三セクターとして設立され、地域の森林資源を保全しながら、林業の担い手を育成する役割を担っている。 事業内容は、森林の状態把握に必要な調査から、苗木の植林、成長段階に応じた保育管理、伐木作業、山林現場の施工管理までを含む。森林所有者、自治体、地域の林業関係者を主な対象に、森林整備の計画実行と現場運営を支える体制に特徴がある。関連事務作業も担うことで、山林管理に伴う記録、手続き、施工管理情報の整理まで事業範囲に含めている。 同社のビジネスモデルは、地域の森林整備業務を継続的に受託・実施し、山づくりと人材育成を結び付ける点にある。30年以上にわたり大台町の森林保全と林業後継者の育成に関わってきた実績があり、地域密着型の林業運営、現場技能の継承、持続可能な森林経営の推進を強みとする。
西垣林業フォレスト株式会社
総資産 2.1億円(2025/12)
西垣林業フォレスト株式会社は、西垣林業株式会社のグループ会社として、主に素材生産と森林整備を専門とする企業です。同社は、日本の豊かな森林資源を未来へ繋ぐことを使命とし、「木と人と、未来のために」というグループ理念のもと、山林所有者のパートナーとして森林の価値を最大化する総合的なサポートを提供しています。具体的には、立木の買受から始まり、伐採、原木の生産、運搬、販売までを一貫して手掛ける素材生産を祖業としています。また、植林、下刈り、間伐、作業道整備といった多岐にわたる森林整備を通じて、過密人工林による土砂災害リスクの低減や、森林のCO2吸収量増加に貢献しています。持続可能な森林資源の利用を目指し、再造林事業にも注力し、自社の作業チームと地域の森林組合や林業事業体との連携を強化しています。奈良県、山形県、栃木県、茨城県、岐阜県、愛知県、三重県、高知県を中心に、広範囲で山林・立木・原木の買取りに対応し、地域林業のコンシェルジュとして長期的な森林管理を支援するビジネスモデルを展開しています。同社は、親会社と共に健康経営優良法人に複数回認定されており、従業員の健康管理を経営的な視点で推進する企業文化も特徴です。
株式会社テミクス・グリーン
総資産 1.8億円(2025/03)
株式会社テミクス・グリーンは、「自然と地域の価値を、未来の資本へ」をパーパスに掲げ、テクノロジーと公正の精神を基盤として、地方の第一次産業が持つ潜在力を引き出し、持続可能な社会の実現に貢献する企業です。同社の主要事業は、林業・林政DXコンサルティングとカーボンクレジット事業の二本柱で展開されています。 林業・林政DXコンサルティングにおいては、森林経営計画の作成支援、林業に関する補助金申請等の業務フロー整備、およびDXコンサルティングを提供しています。具体的には、市町村の自治体(林務課、環境課、企画課)を主な対象とし、森林経営計画の推進を支援するアプリの導入提案を行います。自治体の森林管理における課題をヒアリングし、ITツールを活用した業務効率化や環境政策への貢献をサポートすることで、自治体の意思決定プロセスや予算計画、補助金活用を支援し、持続可能な森林資源管理に貢献しています。北海道新得町、占冠村、当麻町、浜頓別町、島根県邑南町、大田市、安来市、大分県の佐伯広域森林組合など、全国各地の自治体や森林組合と連携協定を締結し、林業DXの実現に取り組んでいます。 カーボンクレジット事業では、J-クレジットの発行支援と売買・媒介を行っています。J-クレジット制度の活用を企業や自治体に提案し、申請にかかる各種手続きの代行・支援を実施。森林経営実施者や各自治体から発行されたJ-クレジットを買い取り、取引先企業や地元企業への販売を予定しています。同社は、J-クレジットの地産地消モデルを推進し、地域のカーボンオフセットを目指しており、住信SBIネット銀行をはじめ、島根銀行、北洋銀行、福島銀行、愛媛銀行、東和銀行といった複数の金融機関と提携し、地域金融機関を通じてJ-クレジットの流通を促進するビジネスモデルを構築しています。また、シン・エナジーやGreen Carbonとの協業により、森林・農業分野でのカーボンクレジット共同創出も推進しています。 さらに、同社は事業領域を林業・森林分野に留めず、農業分野や地域資源の活用にも注力しています。生成AIを活用した農政および鳥獣被害対策DXの実現に向けた連携協定を島根県大田市と締結し、ドローンやIoT罠を活用した鳥獣生息数把握、被害地の把握、捕獲実績報告の取りまとめ・分析、各種行政手続きにおける生成AI活用などを推進しています。また、地域資源である放置竹林や剪定枝をバイオ炭として活用し、カーボンクレジットと組み合わせる実証事業を淡路市で開始するなど、地域課題解決と脱炭素社会実現に向けた多角的なアプローチを展開しています。 同社の強みは、GIS、LiDAR、生成AI、IoTといった最先端のテクノロジーを第一次産業に実装する能力と、金融機関、自治体、IT企業、商社など多様なパートナーとの連携による強固なエコシステム構築力にあります。これにより、森林や農地、地域に眠る「自然資本」の価値を可視化し、経済的価値へと転換することで、地域経済の活性化と地球環境の保全を両立する新たな産業基盤の形成を目指しています。
株式会社EG Forest
総資産 1.8億円(2026/03)
株式会社EG Forestは、山林所有者や相続人を対象に、森林の長期管理、売却相談・買取、荒廃林の再生を手掛ける林業会社である。同社は法的な権利関係の確認、行政・隣地との折衝、担当者による現地視察、ドローン調査を踏まえて山林を評価し、所有を継続したい利用者には管理代行、手放したい利用者には買取を提案する。管理業務では自社林業チームが伐採、間伐、植林、育林、木材搬出、作業道整備を担うほか、病害虫管理、森林火災対策、植生保護、風倒木の撤去、法規制への対応まで扱う。相続後に所在地を把握できない山林、遠隔地から管理できない森林、道路に接していない奥地の土地、災害被害林も相談対象としている。 相談は年間約200件に達し、管理山林の総面積は200ヘクタールを超える。1坪から受け付け、仙台から鹿児島県・宮崎県までの対応実績があり、不動産会社から紹介された東北・中部地方の森林も買い取っている。買い取った山林を自ら管理・再生し、木材資源の利用や森林価値の維持につなげるビジネスモデルを採る点が特徴である。さらに、千葉県で溝腐病により建築材や製材への利用が難しくなったスギを伐採・乾燥させ、薪ストーブ利用者やキャンプ需要向けの薪として販売する。山林取引による所有者負担の解消、継続管理による土砂災害リスクの軽減、被害木の資源化を組み合わせている点を強みとする。
清水産業株式会社
総資産 1.5億円(2025/08)
清水産業株式会社は、1917年の設立以来、持続可能な森林管理と不動産事業を二つの柱として展開しています。同社の主要事業である森林事業では、四国(高知県、愛媛県)、九州(熊本県、宮崎県)、関西(奈良県、和歌山県)、島根県に約10,000haの社有林を保有し、植林、育成、管理、伐採、素材の販売、作業道の開設といった森林事業全般に関する企画、立案、実施、および関連事業の管理監督を行っています。特に、樹齢100年を目標とした長伐期施業を基盤とし、間伐を中心とした持続可能な森林管理を実践。森林の健全な成長を促し、多様化する木材需要に応える高品質な木材を提供しています。作業道の整備とスイングヤーダ、プロセッサー、フォワーダなどの大型高性能林業機械の導入により、施業の効率化と環境負荷の低減を両立。将来的には樹齢200年を目標とした神社仏閣材の供給も視野に入れ、伝統文化の継承にも貢献します。また、J-クレジット制度への参加を通じてカーボンニュートラル社会の実現にも貢献しており、未来の森林を担う人材育成にも注力しています。一方、不動産事業では、国内に自社保有するマンション、オフィスビル、ホテル、商業施設等の賃貸を行っており、安定した収益基盤を確立しています。同社は、森林の公益的機能である水源涵養や国土保全を最大限に発揮させながら、地域社会や環境への貢献を目指し、森の循環を通じて未来を豊かにする企業活動を推進しています。
株式会社エコアス馬路村
総資産 1.5億円(2025/03)
株式会社エコアス馬路村は、高知県安芸郡馬路村を拠点とする森林資源を活用した6次産業化を推進する企業である。同社は、全国屈指の森林面積を誇る馬路村の自然環境を基盤に、銘木「魚梁瀬杉」をはじめとする木材の育成・間伐・加工・販売を一貫して行い、森林保全と地域経済の活性化を同時に実現している。事業内容として、植林から育林、間伐材の集材・加工、木製品の製造・販売に至るプロセスを統合的に管理しており、製品にはmonacca-bagや魚梁瀬杉製の家具・雑貨、表彰状用額縁、木の名刺・ハガキなど多様な商品が含まれる。同社の強みは、100年単位での森林管理を実践する「育てながら伐る」理念に基づく持続可能な資源利用と、間伐材製品の売上から「千年の森基金」への1%寄付を通じた環境貢献にある。業界では、林業の衰退に歯止めをかけ、SDGs目標12(つくる責任つかう責任)や目標13(気候変動への対処)に貢献するモデルケースとして注目されている。ビジネスモデルは、オンラインショップや展示会出展を通じたBtoC販売に加え、企業向けノベルティグッズのOEM生産などBtoB市場にも展開しており、地域の森林資源を活かした価値創造を追求している。
株式会社林田樹苗農園
総資産 3,825万円(2024/07)
株式会社林田樹苗農園は、宮崎県を拠点に、主に山林用苗木であるスギ、クヌギ、そして抵抗性松苗の生産販売を手掛ける企業です。同社は、切ったら植える「循環型林業」を支えるため、「植えやすい・育てやすい・枯れにくい」優れた樹苗の育成と技術開発に注力しています。特に、宮崎県林業技術センターと共同開発した「Mスターコンテナ」を用いた育苗が強みです。このMスターコンテナは、従来のコンテナ苗やポット苗が抱える根がらみや根の乾燥といった問題を解消し、根が土を抱え込んだ状態で出荷されるため、通年での植栽を可能にし、高い活着率と簡単な植栽作業を実現します。これにより、植林の人手不足や補植の手間といった林業が抱える課題解決に貢献しています。 取り扱い品目としては、発根性に優れ、改質リグニンの原料としても注目される「飫肥杉」をはじめ、「タノアカ(児湯2号)」、「県西臼杵4号」、「高岡署1号」、「県姶良20号」といった多様なスギ品種を生産しており、これらの中には花粉症対策品種や初期成長・材積に優れた品種も含まれます。また、松くい虫被害に強い「抵抗性松苗(クロマツ)」も提供しています。同社は、苗木生産の効率化と品質維持を両立させ、「約束する苗」として、植栽後の未来に不安を残さない高品質な苗木を提供することを経営理念としています。 育苗技術においては、小型挿し穂の生産技術開発や、国の機関と連携したエア挿し、企業との協力による二酸化炭素を使った新しい栽培技術の検証など、常に最先端の研究開発に取り組んでいます。また、自社で母樹園を所有し、「認定特定増殖事業者」として品種別の管理を行い、質の良い枝の採取から育苗まで一貫した品質管理を徹底しています。これらの取り組みが評価され、平成29年度には農林水産祭で「天皇杯」を、令和6年度には全国苗畑品評会で「農林水産大臣賞」を受賞するなど、数々の実績を誇ります。顧客は林業事業者や森林組合など多岐にわたり、近年では「指値注文制度」や「出荷確定制度」を導入し、安定的な供給体制の構築にも努めています。さらに、育苗に関する知識や技術、取り組みを紹介する視察・研修も積極的に受け入れており、林業全体の発展にも貢献しています。
STSフォレスト株式会社
総資産 2,894万円(2024/04)
STSフォレスト株式会社は、宮崎県串間市を拠点に、林業を主要事業として展開しています。同社は、山林の伐採、買取、管理、素材生産、そして支障木伐採など、多岐にわたる林業サービスを一貫して提供しています。特に、健全な森林を未来に繋ぐための環境保全と、人々の生活を支える木材の安定供給を使命としています。 同社のサービスは、まず「地ごしらえ」として伐採後の土壌を整え、新たな苗木の「植付け」を行います。この植付けは、手作業で苗木の間隔を考慮し、繊細な苗木の運搬にも細心の注意を払うことで、健康な成長の基盤を築きます。その後、苗木の成長を妨げる雑草や雑木を取り除く「下刈り」を、現場や土壌の状態に応じて実施し、必要に応じて一部を残すなど、きめ細やかな作業を徹底しています。さらに、木に巻き付くつるを取り除き、光合成を妨げないようにする「つる切り」や、健康な樹木を確実に育てるために生育を妨げる木や生育の悪い木だけを伐採する「除伐」を行います。成長途中の木をより良い木に育てるためには「枝打ち」も不可欠であり、余分な枝や枯れた枝を取り除くことで木の価値を高め、虫食いや病気を防ぎます。 最終的に、木が成長を終えたら、チェーンソーや専用機械を用いて木材として利用できる木を「主伐・搬出」し、市場や製材所へ運び出します。木の価値は太さ、色、まっすぐさで評価されるため、長年にわたり丁寧な育成を行うことが同社の重要な役割です。 同社の強みは、木を育てられる環境を整えることから、市場価値のある木を育て上げるまでの一貫した技術力と、通常断られるような仕事でも請け負い、森林を守り、未来を守るという企業理念に基づいた誠実な対応にあります。また、未経験者でも一人前に育て上げるための資格取得支援や、アットホームな職場環境づくりにも力を入れており、地域社会への貢献も重視しています。対象顧客は、山林所有者や木材を必要とする市場・製材所などが考えられます。同社は、自然と共存するための環境を育てる責任を果たすべく、日々丁寧な仕事に取り組んでいます。
株式会社武田林業
総資産 1,791万円(2025/03)
株式会社武田林業は、「森の入り口づくり」をミッションに掲げ、「木を切らない林業会社」として、林業を題材に多様な課題解決に挑む企画集団です。同社は、まちと山の接点をつくる「梺業」を展開し、人々が木や森と接する機会を提供する林業サービスを提供しています。主な事業領域は多岐にわたり、林業エンタメ体験、空間デザイン、教育、宿運営、プロダクト開発、ブランド体験、調査コンサルティング、森林由来ノベルティの提供などがあります。 具体的には、「森の代理店」として、林業版インターンシッププログラム「林ターン」の企画・運営、自治体の脱炭素ビジョン策定支援、愛媛県の「えひめ山の日の集い」のようなイベントの企画・運営、そして標高1000mに1000人が集う林業の祭典「ワンツーツリーフォレスト」の開催を通じて、林業の魅力を発信しています。 「ものづくり」においては、数センチの木製キーホルダーから巨大モニュメントまで、CNCルーターやレーザー加工機を用いたデジタルファブリケーション技術を駆使し、木材加工を幅広く手掛けています。実績として「SHIMANAMIモニュメント」や「軽トラ小屋」、「景色を切り取る『TRIM』」などがあります。また、愛媛県内子町産のヒノキやスギを用いた天井板や床板などの木材販売も行っています。 「教育」分野では、林業・木材業の担い手育成を目指し、小中学生向けのプログラミング教室「MOCKUPプログラミング教室」を運営し、ドローンプログラミング教材を無償提供するなど、ICT教育支援も行っています。さらに、「宿運営」として、重要文化財を改装した一棟貸しの古民家宿「宿にのみや」の運営サポートを通じて、林業地での宿泊体験を提供しています。 「プロダクト」としては、愛媛県内子町産のヒノキやクロモジから抽出した精油を用いた消臭スプレー「ANTOKINO HINOKI」やルームフレグランス「cucunoci kuromoji」、まるで丸太なマステ、クロモジの和製ヴィヒタ、ヒノキの消臭チップ、リフレッシュフックといった森林由来の製品を開発・販売し、これらをノベルティとしても提供しています。 同社の強みは、代表の広告代理店での経験を活かした企画力と、地域に根差した林業家との連携、そしてデジタル技術を組み合わせることで、林業の「儲からない」という常識を打ち破り、新たな価値を創造している点にあります。自治体や企業、一般消費者、学生など、幅広い顧客層に対し、林業✕広告、ものづくり、教育、宿泊といった多角的なアプローチで「森の入り口」を広げ、山林活性化と持続可能な地域づくりに貢献しています。
アイフォレスト株式会社
総資産 369万円(2023/12)
By Prefecture
林業業界の上位 10 都道府県の構成と代表企業
Within 農林水産
農林水産全体 (5,956社) に占める 林業 の割合と、同大分類の他業界
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木材自給率
年次+5.7%前年
木材総需要量に占める国内生産量(燃料材を含む総合自給率)。令和5年は43.0%(当初42.9%を令和7年1月に修正)で前年比+2.3ポイント。最低だった2002年(18.8%)から約2.3倍に回復。建築用材等の自給率は55.3%。過去点は林野庁『木材需給表』累年(総数ベース)による
木材総供給量(生産量)
年次-5.9%前年
木材の総供給量(用材+しいたけ原木+燃料材、丸太換算)。令和5年は8,003万m3(修正値)で前年比-5.9%。うち国内生産量(国産材供給量)は3,444万m3。過去点は林野庁『木材需給表』累年(総需要(供給)量)による。1990年代の1.1億m3超から需要縮小
製材品生産量(生産量)
年次-2.9%前年
全国の製材品出荷量。令和5年は796.5万m3で前年比-63.5万m3(-7.4%)。製材用素材需要量は1,506.1万m3(前年比-8.0%)。住宅着工減が背景。過去点は農水省『木材統計』(製材品出荷量)による。1990年の3,000万m3超から住宅需要縮小と輸入材で長期減少
出典: 農林水産省 林野庁 木材統計調査(令和5年木材統計)官公庁
森林面積
不定期-0.1%前年
全国の森林面積。約5年ごとに調査。令和4年3月31日時点で2,502万haとほぼ横ばい。森林蓄積は556百万m3で前回(2017年3月末・524百万m3)から増加、人工林の成長が寄与。過去点は林野庁『森林資源の現況』各回確報による。面積はほぼ一定だが蓄積は一貫して増加
アイフォレスト株式会社は、「人と森のつながりを再構成する」というビジョンを掲げ、日本の豊かな森林を持続可能な形で次世代へ繋ぐための多角的な事業を展開しています。同社の主要事業は、日本初のボランタリークレジットプラットフォームの開発・運用です。このプラットフォームは、森林が持つCO2吸収能力や生物多様性といった自然資本価値を「カーボンクレジット」として可視化し、グローバル市場で流通させることで、林業の活性化と地球温暖化対策に貢献するものです。具体的には、ドローンや現地調査を通じて森林の炭素吸収量を測定し、民間の国際認証機関による厳格な審査を経てクレジットを発行、企業や自治体がこれを購入・活用する仕組みを提供しています。この取り組みは、政府主導のJ-クレジット制度とは異なり、国際基準に基づいた企業のCSRやESG投資、国際的なCO₂削減目標達成を支援する点で強みを持っています。 同社は、森林の荒廃を食い止め、生態系を回復させるとともに、森林資源の価値向上を通じて山主や林業事業者への還元を目指しています。また、大規模な林業ビジネスを地域循環型モデルへと転換し、持続可能な林業の実現に注力しています。これまでに、五島市との連携による「五島つながるカーボンクレジット(つなクレ)」の始動や、東京都多摩地域、徳島県神山町、東京都あきる野市など、全国各地でボランタリークレジット創出に向けた実証事業を積極的に展開し、その実績を積み重ねています。 さらに、アイフォレストは、持続可能な方法で生産された国産木材を活用した事業も展開しています。具体的には、セミオーダー家具プラットフォーム「iforest」の開発・運営を通じて、国産木材の利用を促進し、白馬インターナショナルスクールの家具製作などの実績があります。また、国産木材を用いた空間プロデュースも手掛け、IMPACT SHIFT CLTワークショップ「しましまラウンジ」への登壇実績もあります。 加えて、廃棄木材(木くず、チップ等)を再利用した新素材の開発・販売にも注力しており、資源循環型コースター「Circular Waste Coaster」のサービスを開始するなど、環境負荷低減に貢献しています。森林を活用した各種体験サービスの開発・運営も行い、愛媛県内子町での企業合宿型ワーケーションの実施を通じて、森林と人との新たな関わり方を提案しています。これらの事業全体において、テクノロジーを積極的に活用し、日本の森林が抱える課題解決と持続可能な社会の実現を目指しています。