
アトモフの推定評価額は約31億円 ─ 9期連続赤字でも国内最高額クラファンを集める、京都の「デジタル窓」
京都発の窓型ディスプレイ『Atmoph Window』のアトモフ。決算公告9期は全て赤字、直近3期は債務超過。それでもクラウドファンディングで当時の国内最高額を集めた。登記から試算した推定評価額(上場企業の時価総額に相当)は約31億円。
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2026年6月に公開した分析記事 58 本。
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京都発の窓型ディスプレイ『Atmoph Window』のアトモフ。決算公告9期は全て赤字、直近3期は債務超過。それでもクラウドファンディングで当時の国内最高額を集めた。登記から試算した推定評価額(上場企業の時価総額に相当)は約31億円。

渋沢栄一らが設立に関わった東京帽子(→オーベクス)の帽子事業を2007年に継いだ、1896年創業の洋傘商オーロラ。2020〜2022年2月期に純資産を約18.5億円縮め、その後黒字へ回復。2025年2月にグループ3社を本体へ吸収合併した老舗を、決算公告と登記から読む。

1957年創業の関西発の食品スーパー・コノミヤ(創業家・芋縄家のオーナー企業)。ハローフーヅ・トミダヤ・スーパーおくやま・エスアンドエスなど地域の同業を子会社化・吸収合併し、関西から東海へ広げる『ロールアップ型』の拡大で、グループ売上は約1,188億円・約108店に。純資産は約36億→82億。ただし食品スーパーは薄利の商売だ。決算公告と登記から読む。

1946年創業の総合エレクトロニクス商社・福西電機(2026年3月期 売上約930億円)は、2004年に松下電工(現パナソニック)の関連会社に。2026年4月にはパナソニック電材京都・中谷電気を吸収合併し、グループの電材流通を束ねる受け皿になった。純利益は22.5億円へ伸びたが営業利益は約18億円で減益=薄利構造。出資比率は非公表で、自己資本の読みに留保を置きつつ決算公告と登記から追う。

「お宝中古市場」「おたちゅう」を東日本中心に展開するリユース企業ビイブリッジ。リユース運営に関わるとみられる4社を相次いで吸収合併し、2025年にはアミューズメント事業を分社する『ロールアップ型』の拡大。取得できた決算公告の範囲では当期純利益は直近2024年8月期に約2.8億円・総資産は約2倍だが、この伸びは同じ時期に約2倍へ膨らんだ国内トレカ市場の高騰と無関係には読みにくい。追い風とリスクを決算公告と登記から読む。

国際訴訟の電子証拠開示AIから始まったFRONTEO(旧UBIC)。KIBITを軸に専門家の判断支援AIへ転換し、2022年3月期の最高益→米国子会社撤退・減損で2期45億円の純損失→2026年3月期は営業益7.4億へ回復した。ただし純利益は微減、増収にはアルネッツ買収も寄与し、会社は2027年3月期に営業利益59.4%減を予想する。再起の途上を決算と登記から読む。

横浜の独立系給食大手ハーベストは、官公庁・病院・学校へ日々約31万食を提供し、売上約390億円・営業所約983か所を構える。単体の純資産は10年で約2.4倍、自己資本比率は28→41%と財務は堅実。一方で2023年に集団食中毒で横浜市の指名停止を受け中学校給食の内定を取り消され、その案件は子会社ハーベストネクストが受注した。堅実な決算と食の安全という重い責任を、決算公告・登記・報道から読む。

九電工が2025年10月に「クラフティア(KRAFTIA)」へ社名を変えたのは、売上の3割超を関東・関西など九州の外で稼ぐようになり、社名と事業の実態がずれたからだ。2026年3月期は連結純利益約400億円で過去最高益、九州電力は今も筆頭株主(約22.6%)。VISION 2029・天神への本社移転・最大50億円のCVC設立と連なる、創立100周年に向けた戦略を決算と登記から読む。

ラクスルの物流事業が2022年8月にセイノーホールディングスとのJVで独立したハコベル。その後、山九・福山通運・日本ロジテム・日本郵政キャピタル・JA三井リースなど物流・金融大手が相次いで資本参画し、設立時に49.9%を持っていたラクスルは2025年1月に持分を24.4%へ引き下げた。直近2026年1月のラウンドを登記から試算すると、全株式数ベースの推定評価額(上場企業の時価総額に相当)は約140億円。物流2024年問題に挑む物流DXの資本と財務を、決算公告・登記・親会社の開示から追う。

産総研の研究者が60歳で起業し2022年に東証グロース上場した人工ダイヤのイーディーピー。種結晶が売上9割超の最上流企業が、ラボグロウンダイヤ価格崩壊と無許可輸出(経産省「厳重注意」)で急失速。2026年3月期は連結売上5.2億円・純損失24.2億円(減損10.7億円)、継続企業の前提に疑義を生じさせる事象も。決算短信・IR資料・登記から実像を追う。

1939年創業の自動車部品メーカー鬼怒川ゴム工業は、2016年に日本政策投資銀行のTOB(1株780円・最大約526億円)で非公開化された。日産・東洋ゴムが株式を手放し、グローバルサプライヤー化を狙ったが、非公開化10年で単体の自己資本比率は52%→1.5%へ。2026年に持株会社化した経緯を決算公告と登記から追う。

名門百貨店そごう・西武に付いた株式の値段は約8,500万円。だが会社に価値がなかったわけではない。西武池袋本店などの不動産(報道では約3,000億円で家電量販へ)と重い有利子負債を切り分けた結果だ。2023年にセブン&アイから米フォートレスへ渡り、前日には61年ぶりのスト。決算公告と登記から名門の分解を追う。