物流・運輸
事業領域
外航海運、内航海運、港湾荷役
業界の特色
海運・港湾は物流・運輸の中分類で、業界分類済の645,195社中1,575社 (0.24%) を擁する業界です(全149業界の社数ランキングでは86位)。東京都 (26%) を主拠点に42都道府県へ分布、上場46社を含む厚みのある層を持ちます。単体総資産は中央値35億円、最大2.4兆円と階層の深い分布です (直近3年352社)。直近1年の雇用は拡大基調 (拡大44% / 縮小30%) で推移しています。売上判明63社で上位5社シェアは63%です。業界平均年収は約415万円。
集計は 単体決算 ・社会保険被保険者数 ベース (連結のみ開示の企業は連結値を使用)
1,575社
46社 (2.9%)
245社
東京都
402社 (25.5%)
上場ROE中央値
12.6%
上場企業実績
上場平均年収中央値
719万円
上場企業実績
Disclosure Analysis
上場9社の有価証券報告書・IR資料の開示文を分析。
海運・港湾業界は、コロナ禍の運賃急騰の反動でコンテナ船運賃が大幅に正常化する局面にある一方、航空貨物・モーダルシフト需要・特殊プロジェクトカーゴといった成長領域が台頭し、事業ポートフォリオの構成差が各社の業績を大きく分岐させている。川崎汽船はコンテナ船の経常損益が前期比▲1,845億円と急減し、売上高9,680億円・経常損益1,200億円という規模感のなかで中計最終年目標1,600億円との乖離が鮮明になっている。内航海運は建設需要の低迷と輸入鋼材流入による鉄鋼荷動きの圧迫が業界共通の逆風であり、兵機海運・栗林商船ともに鉄鋼系航路で採算が悪化している。地政学面ではスエズ運河の通峡再開を見込まない前提で事業計画が立案されており、喜望峰経由の長距離化が運航コストと配船計画に恒常的に影響している。名港海運の航空貨物は前年比+25.6%(4,241百万円)と突出して拡大しており、輸出入双方の取扱増が全社増収を牽引する新柱に浮上している。2024年問題を背景にしたトラックからのモーダルシフトは内航定期船事業者に需要を生み出しており、栗林商船が既存航路の増便で受け皿を整える動きが具体化している。各社は人件費上昇・船員不足・通商摩擦リスクを共通課題として抱えながら、資本業務提携・大規模設備投資・DX推進・流通加工参入の四方向に戦略を分岐させている。
コンテナ船市場は新造船竣工増による船腹供給過剰で運賃が低下局面に入っており、川崎汽船のコンテナ船事業だけで経常損益が前期比▲1,845億円と急落する見込みである。内航海運は建設需要の低迷・輸入鋼材の影響による国内メーカーの出荷調整が当面継続し、鉄鋼系航路を持つ事業者全般に停船・傭船解除リスクが高まっている。一方、2024年問題を背景としたモーダルシフト需要は内航定期船に追い風を与えており、実需型の貨物シフトが進む構図が形成されつつある。港湾運送部門は沿岸作業・アジア地域が好調な反面、船内作業・欧米(特に米国)向けが低調というエリア・荷役種別の二極化が名港海運の開示から確認でき、地域・荷役種別の分散が業績の振れ幅を左右している。航空貨物は名港海運で+25.6%成長(4,241百万円)と全部門中最高の伸び率を示し、電子部品・半導体関連需要を背景に港湾物流との補完的関係が強まっている。スエズ運河の通峡再開を見込まない事業計画が川崎汽船を含む複数社で前提とされており、喜望峰経由ルートの長距離化に伴うコスト高・納期長期化が業界構造的な定数となっている。
規模と事業特性の差異が各社の成長投資先を明確に分岐させている。川崎汽船は中計投資CF6,100億円・営業CF1.5兆円・株主還元8,000億円以上という大規模キャッシュアロケーションのもとで低炭素・脱炭素化投資を成長軸と位置付け、ROIC目標6〜7%を掲げて資本効率経営を標榜する。上組は北米・東南アジア(ベトナム・インドネシア)・南西アジア(インド)を重点国に定め、固定資産投資1,870億円+出資買収560億円の合計2,400億円投資を5年間で実行する海外物理拠点構築路線を選択している。名港海運はMX2029のもと国内(名古屋港強化・他地域展開)と海外(南ポーランド第3倉庫・2027年竣工)の双方に過去最大142億円の設備投資を投じ、倉庫ネットワーク積み上げ型の資産拡大戦略をとる。兵機海運は大和工業・ヤマトスチールとの資本業務提携で持分法関連会社となり、鉄鋼メーカー系荷主との関係強化と内航・外航・港運・倉庫を束ねた総合物流提案力を軸に収益基盤を再設計する。栗林商船はM&Aによる事業ポートフォリオ拡充を成長戦略6本柱の一つに明記し、内航単体依存からの分散を志向する。伊勢湾海運はDX・ロボティクスと流通加工(組立・設置業務)で差別化し、大型設備投資を避けながら付加価値サービスで収益を厚くする方針性を示している。
業界全体に共通するリスクと、各社固有の脆弱点が重層的に存在する。共通リスクとして、労働力不足(船員不足・港運現場の人件費上昇)、燃料費の高止まり、通商摩擦の再燃(米国関税政策の混乱)、中東・ウクライナの地政学リスク長期化が複数社の開示で同一要因として列挙されており、コスト構造と需要の双方に影響する。川崎汽船固有のリスクは中計経常利益目標1,600億円に対する25年度見込み1,000〜1,200億円という達成可能性の不確実性であり、スエズ運河通峡再開が遅延するほど運航コストが嵩む構造的リスクを抱える。兵機海運は外航海運において中国・韓国・台湾向けが総崩れ(外航セグメント利益が前期比35.2%に急落)になっており、中央アジア向けの堅調さだけでは補いきれていない。名港海運は売上比率17.3%を占める北米エリアの営業利益比率が7.6%にとどまり、収益性が構造的に低い北米事業の2026年度さらなる減収が減益主因として織り込まれている。内航全般では2024年問題対応として労働環境改善・賃上げが義務的課題となっており、価格転嫁が遅れる事業者の採算悪化リスクが残存する。兵機海運は取扱料金・通関料金の改定交渉中であり、値上げ定着までのタイムラグが短期収益を圧迫する。
各社の中期数値目標は規模・事業構造に応じて大きく異なる。川崎汽船は中計期間の営業CF1.5兆円・投資CF6,100億円・株主還元8,000億円以上という大規模アロケーションを公表し、ROIC目標6〜7%(2026年度見込み5%で未達)を掲げて資本効率経営を標榜するが、中計最終年経常利益目標1,600億円に対する25年度見込みは1,000〜1,200億円で進捗に不確実性が残る。上組は5年間で営業CF2,050億円・負債調達1,440億円・現預金410億円を原資とし、設備投資・出資買収2,400億円+DX投資180億円+株主還元1,550億円+人材投資250億円に配分するキャッシュアロケーション計画を具体的に開示している。名港海運はMX2029において資本効率を意識した経営と利益還元充実を掲げるが、2026年度業績予想は売上高810億円・営業利益51億円(前年比▲17%)と一旦減益で、過去最大投資後の果実取りは中計後半に委ねられる。兵機海運はRoad to 2027のもと2027年3月期売上高145億円(前期比+8.3%)・営業利益5.1億円(+16.8%)の増収増益計画を示しており、大和工業提携を梃子に収益回復軌道への復帰を計画する。栗林商船は中計に対して上半期の営業利益進捗率58.5%・経常利益進捗率60.5%と順調に推移しており、通期計画(売上高530億円・営業利益24億円・経常利益30億円)達成に対する確実性が相対的に高い。
EDINET有価証券報告書・IR資料の開示文を分類・要約(上場企業) 出典: EDINET 有価証券報告書・各社IR資料 ・ 最終更新 2026/06
Major Companies
会社名・本社・上場区分・社会保険被保険者数で比較。売上は官報/EDINET 由来の決算データがある会社のみ表示しています(未開示は「—」)。
| 順位 | 会社名 | 本社 | 上場区分 | 社会保険被保険者数 | 売上 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 日鉄物流株式会社 | 東京都 | 非上場 | 6,277人 | 83億円 |
| 2 | 株式会社上組 | 兵庫県 | 上場 | 4,262人 | 2,627億円 |
| 3 | マツダロジスティクス株式会社 | 広島県 | 非上場 | 1,963人 | — |
| 4 | 楠原輸送株式会社 | 神奈川県 | 非上場 | 1,928人 | — |
| 5 | 株式会社商船三井 | 東京都 | 上場 | 1,820人 | 8,961億円 |
| 6 | 株式会社日新アセットマネジメント | 神奈川県 | 上場 | 1,794人 | 1,005億円 |
| 7 | 株式会社日新 | 神奈川県 | 上場 | 1,776人 | — |
| 8 | 日本郵船株式会社 | 東京都 | 上場 | 1,688人 | 1.1兆円 |
| 9 | 一般社団法人全日検 | 神奈川県 | 非上場 | 1,513人 | — |
| 10 | 株式会社フジトランスコーポレーション | 愛知県 | 上場 | 1,505人 | — |
| 11 | 一般社団法人日本貨物検数協会 | 東京都 | 非上場 | 1,400人 | — |
| 12 | 株式会社阪急阪神エクスプレス | 大阪府 | 非上場 | 1,182人 | — |
| 13 | 川崎汽船株式会社 | 兵庫県 | 上場 | 1,016人 | 8,047億円 |
| 14 | 株式会社コベルコロジスティクス | 兵庫県 | 非上場 | 940人 | 576億円 |
| 15 | 名港海運株式会社 | 愛知県 | 上場 | 921人 | 635億円 |
| 16 | 伊勢湾海運株式会社 | 愛知県 | 上場 | 872人 | 486億円 |
| 17 | 大阪運輸株式会社 | 大阪府 | 非上場 | 861人 | — |
| 18 | 株式会社辰巳商会 | 大阪府 | 上場 | 845人 | — |
| 19 | 藤原運輸株式会社 | 大阪府 | 非上場 | 768人 | — |
| 20 | 中谷興運株式会社 | 岡山県 | 非上場 | 744人 | — |
| 21 | 太平洋總業サービス株式会社 | 神奈川県 | 非上場 | 711人 | — |
| 22 | 東陽物流株式会社 | 愛知県 | 非上場 | 652人 | — |
| 23 | 吉田海運株式会社 | 長崎県 | 非上場 | 636人 | — |
| 24 | 森実運輸株式会社 | 愛媛県 | 非上場 | 609人 | — |
| 25 | 東海運株式会社 | 東京都 | 上場 | 592人 | 347億円 |
| 26 | 株式会社りゅうせき | 沖縄県 | 上場 | 529人 | 793億円 |
| 27 | 株式会社中村荷役 | 東京都 | 非上場 | 521人 | — |
| 28 | 名海運輸作業株式会社 | 愛知県 | 非上場 | 491人 | — |
| 29 | 富士港運株式会社 | 東京都 | 非上場 | 479人 | 94億円 |
| 30 | 株式会社ユニエツクスNCT | 東京都 | 非上場 | 464人 | 298億円 |
社会保険被保険者数は単体の値です。
Industry Metrics
海運・港湾に関連する市場規模・事業所数などの指標を、官公庁・業界団体の公開統計から集約(各指標に出典リンク付き)。
内航海運 総輸送量(営業用+自家用計)
年次-0.5%前年
令和5年度(2023年度)=304,404千トン、令和6年度(2024年度)=302,741千トン(対前年度-0.5%、約303百万トン)。営業用+自家用の総輸送量。
出典: 国土交通省 内航船舶輸送統計調査(年報)官公庁
内航海運 輸送トンキロ(営業用+自家用計)
年次-0.6%前年
令和5年度(2023年度)=154,015百万トンキロ(約1,540億トンキロ)、令和6年度(2024年度)=153,059百万トンキロ(約1,531億トンキロ、対前年度-0.6%)。総輸送(営業用+自家用)。
出典: 国土交通省 内航船舶輸送統計調査(年報)官公庁
港湾取扱貨物量(全国計・海上出入貨物 総計)
年次-2.6%前年
港湾統計の海上出入貨物 総計(外貿+内貿)。港湾統計現況『3-1 海上出入貨物の推移』(昭和45年〜令和5年)より遡及。暦年集計・単位千トン。平成22(2010)=2,615,895、平成25(2013)=2,900,507、平成27(2015)=2,811,982、平成30(2018)=2,822,481、令和元(2019)=2,744,416、令和2(2020)=2,471,117(コロナ)、令和3(2021)=2,574,093、令和4(2022)=2,564,438、令和5(2023)=2,497,686千トン(約25.0億トン)。
出典:
コンテナ取扱量(国内港湾合計・外貿+内貿)
年次+1.0%前年
全国港湾・外貿+内貿・実入り+空(暦年・速報/確定)。MLIT『国内港湾のコンテナ取扱貨物量』各年版および『我が国のコンテナ取扱貨物量推移』(2000〜2020年港湾統計年報/港湾管理者調べ)より遡及。2010=2,053、2018=2,347(過去最高)、2019=2,337、2020=2,166(コロナ-7.3%)、2021=2,246(外貿1,791+内貿455)、2024=外貿1,749+内貿449。[QA]旧2,298万TEUの過大を是正。
各指標は出典元の集計対象(全数/主要事業者など)に依存します。金額は表示の都合で兆円・億円に整形しています。破線は予測値です。
Industry Benchmark
政府統計の業界平均(粗い大分類ベース)と、この業界の上場企業の実績中央値を並べて比較できます。
この業界の上場企業(実績集計)
特定の中分類の実態に近い実績値です。
ROE(中央値)
12.6%
当期純利益 / 自己資本
売上高純利益率(中央値)
6.1%
当期純利益 / 売上高
総資産回転率(中央値)
0.62回
売上高 / 総資産
平均年収(中央値)
719万円
有報の平均年間給与
社会保険被保険者数(中央値)
262名
上場企業の社会保険被保険者数の中央値
上場37社の実績中央値(平均年収は有報開示28社)。出典: 各社決算・EDINET有価証券報告書
業界全体(政府統計)
国の統計に基づく業界平均(最新 2024年度)
原価率
74.4%
売上原価 / 売上高
営業利益率
5.3%
営業利益 / 売上高
経常利益率
6.5%
経常利益 / 売上高
総資産回転率
0.63回
売上高 / 総資産
平均年収
415万円
人件費 / 従業者数
労働分配率
59.2%
人件費 / 付加価値
一人当たり付加価値
807万円
付加価値 / 従業者数
対応 収益性: 財務省 法人企業統計『運輸業、郵便業(集約)』(大分類平均・2024年度)
参照: 財務省 法人企業統計『運輸業、郵便業(集約)』(2024年度・全規模)
※ 政府統計(財務省 法人企業統計・経済センサス)は大分類・全規模・従業者数(パート等含む)ベースの平均値です。特定の中分類や上場企業群の実態とは乖離する場合があります。
出典: 財務省「法人企業統計」・総務省/経済産業省「経済センサス」(従業者数ベース・パート等を含む)
Listed Companies
海運・港湾で上場している 31社
色が濃い領域 = 多くの企業が集中する規模帯。セル click で内訳
| ← 社会保険被保険者数 → | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| ~10 | 10~50 | 50~100 | 100~1000 | 1000~ | |
| 総資産1兆+ | |||||
| 1000億~1兆 | |||||
| 100~1000億 | |||||
| 10~100億 | |||||
| 1~10億 | |||||
| ~1億 | |||||
Industry Profile
業界内企業の総資産分布と社会保険被保険者数の増減トレンド
業界内企業の総資産分布 (中央値と中央 50% のレンジ)
35億円中央値
中央 50% が 11億円 〜 112億円 の規模 ・ 最大 2.4兆円
規模別社数 (総資産バケット) — クリックで内訳
1 年前と現在の社会保険被保険者数を比較できる企業の増減
業界は 拡大基調(平均 +13.9%)
雇用拡大 44%・縮小 30%
増減率別社数 (YoY) — クリックで内訳
Profitability by Size
海運・港湾を含む業種の、資本金階級ごとの原価率・営業利益率・総資産回転率(大→小)
参照: 財務省 法人企業統計『運輸業、郵便業(集約)』(2024年度・資本金階級別)
| 規模 | 原価率 | 営業利益率 | 総資産回転率 |
|---|---|---|---|
| 10億円以上 | 80.0% | 8.6% | 0.39回 |
| 1億円以上 - 10億円未満 | 77.3% | 4.8% | 0.79回 |
| 1千万円以上 - 1億円未満 | 72.7% | 2.5% | 1.24回 |
| 1千万円未満 | 46.1% | 1.6% | 1.32回 |
出典: 財務省「法人企業統計」(資本金階級別の集計値)
Sales & Margin Trend
海運・港湾を含む業種の売上高(兆円)と営業利益率(%)の長期推移
参照: 財務省 法人企業統計『運輸業、郵便業(集約)』(2013–2024年度)
棒=売上高(兆円)/右端=営業利益率。出典: 財務省「法人企業統計」
Market Concentration
上位5社で売上の 63.3%
海運・港湾で売上判明 63 社中
売上判明企業(官報/EDINET 由来の決算データがある企業)ベースの集計です。未開示企業は含みません。
Recent Activity
海運・港湾の企業の直近の動き
商船港運株式会社
2026/08商船港運、神戸国際コンテナターミナル拡張完了を発表
商船港運株式会社は2026年8月19日、神戸国際コンテナターミナル(KICT)の拡張が完了したと発表しました。
日本海洋事業株式会社
2026/08日本海洋事業、「うみ博2026」に初出展
日本海洋事業株式会社は2026年8月、海洋に関するイベント「うみ博2026」に初出展しました。
グリーンエンジニアリング株式会社
2026/08グリーンエンジニアリング、公式マスコット「リペアペンギン」を発表
グリーンエンジニアリングは2026年6月に商標「G.E.C」を出願し、7月に公式マスコット「リペアペンギン」の誕生とLINEスタンプ配布を発表しました。
Top by Sales
直近の売上が大きい順・最大 100 社
日本郵船株式会社
上場売上 1.1兆円(2026/03)
日本郵船株式会社は、1885年の創業以来、海運業を基盤として人々の暮らしと世界の経済活動を支えてきたグローバルな総合物流企業グループです。同社の事業は多岐にわたり、主要なものとして定期船事業、物流事業、自動車事業、ドライバルク事業、エネルギー事業、そして不動産や客船を含むその他の事業を展開しています。定期船事業では、川崎汽船、商船三井との合弁会社Ocean Network Express を通じ、200隻以上のコンテナ船を運航し、100ヶ国以上を結ぶ広範なネットワークで一般消費財を輸送するとともに、コンテナターミナル運営や港湾関連サービスも提供しています。物流事業では、郵船ロジスティクスグループを中核に45を超える国と地域に約650ヶ所の拠点を持ち、海上・航空フォワーディング、ロジスティクスセンター運営、陸上輸送、通関、サプライチェーン・マネジメントなど、包括的かつシームレスな物流サービスを世界中で提供し、顧客のグローバルサプライチェーン最適化を支援しています。自動車事業では、世界最大規模の約120隻の自動車専用船隊を擁し、完成車の海上輸送から内陸輸送、保管、PDI(納品前点検・補修)まで一貫した高付加価値サービスを提供し、三国間輸送やインフラ整備にも注力しています。ドライバルク事業では、鉄鉱石、石炭、穀物などの固形貨物を大量輸送するドライバルク船を運航し、プラント重量物や風力発電関連貨物輸送も手掛け、世界経済に不可欠な原材料の安定供給を支えています。エネルギー事業では、原油、LNG、LPG、ケミカルなどの在来型エネルギー輸送に加え、物理探査船やFPSOなどの海洋事業、さらにはアンモニアや水素といった次世代燃料、洋上風力発電などの再生可能エネルギー関連事業開発にも注力し、世界のエネルギー安定供給と脱炭素化に貢献しています。特に、LNGバンカリング大手Avenir LNG社の株式取得を通じて、LNGおよびバイオLNGの普及を推進しています。その他の事業として、客船「飛鳥Ⅱ」によるクルーズ事業や、オフィスビル・住宅の賃貸を行う不動産事業も展開しています。同社は「2050年までのネット・ゼロエミッション達成」を長期目標に掲げ、LNG燃料船の投入やアンモニア・水素燃料船の技術開発、サプライチェーン構築など、低・脱炭素化を推進するグリーンビジネスにも積極的に取り組んでおり、船員の免許・資格管理システム「TRANS-Crew」の開発など、DXによる業務効率化も図っています。世界最大級の船隊規模とグローバルネットワーク、長年培った安全運航のノウハウと技術力を強みとし、多様な顧客ニーズに応えることで、社会のインフラを支え、持続可能な社会の実現に貢献しています。
株式会社商船三井
上場売上 8,961億円(2026/03)
株式会社商船三井は、創業140年以上の歴史を持つ総合海運企業であり、青い海から人々の毎日を支え、豊かな未来をひらく「海を起点とした社会インフラ企業」へと事業領域を拡張しています。同社の主要事業は「ドライバルク事業」「エネルギー事業」「製品輸送事業」「ウェルビーイングライフ事業」「関連・その他事業」の5つの柱で構成されています。 ドライバルク事業では、鉄鉱石、石炭、穀物、木材チップ、バイオマス燃料、肥料、セメント、塩、鋼材など多種多様な乾貨物を、世界最大規模の船隊と多様な船型(ケープサイズバルカー、パナマックスバルカー、ハンディマックスバルカー、ハンディサイズバルカー、各種専用船)で安定輸送しています。船舶からの排出ガス規制強化に対応し、環境負荷の低いLNG燃料船の開発にも積極的に取り組んでいます。 エネルギー事業では、原油、石油製品、LNG(液化天然ガス)、LPG、液体化学品、メタノール、アンモニアなどのエネルギー資源を輸送しており、VLCC、アフラマックス、プロダクトタンカー、LPGタンカー、ケミカルタンカー、メタノールタンカー、アンモニア輸送船など専門性の高い船隊を擁し、ハード・ソフト両面での安全運航体制を徹底しています。特にLNGインフラ事業では、FSRU(浮体式LNG貯蔵再ガス化設備)によるLNGの貯蔵・再ガス化、LNG発電船事業、FLNG(浮体式液化天然ガス生産設備)事業など、LNGバリューチェーン全体にわたる社会インフラ事業を展開し、世界各地のLNG導入を支援しています。オフショア事業では、FPSO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)事業、サブシー支援船事業、CTV事業、液化CO2海上輸送事業など、海洋資源開発・利用に関連する新規事業に挑戦し、CCUSバリューチェーンの構築にも貢献しています。また、洋上風力発電関連事業では、立地環境調査から海陸一貫輸送、風車の組立・据付・設置、メンテナンス技術者輸送(CTV・SOV)、O&M人材育成・供給、O&M拠点港整備まで、洋上風力発電のバリューチェーン全体で幅広いサービスを提供。デンマークのCadeler社への出資や国内最大手メンテナンス企業である株式会社北拓との資本提携を通じて、洋上風力産業の拡充に貢献しています。 製品輸送事業では、工業製品、一般消費財、自動車などを輸送しています。コンテナ船事業はOcean Network Expressを通じて、世界有数の船隊規模と広範なネットワークで国際規格のコンテナ輸送サービスを提供。自動車船事業では、1965年に日本初の自動車船を就航させたパイオニアとして、約100隻の運航船隊で一般乗用車から建設機械まであらゆる自走可能な貨物を輸送し、LNG燃料自動車船「BLUEシリーズ」など環境負荷低減にも積極的です。ターミナル事業では、コンテナ船サービスを支える海と陸を結ぶコンテナ・ターミナルを運営し、ロジスティクス事業では、海運のノウハウとグループ各社の機能を活かし、貨物の輸出入に必要な諸手配を顧客ニーズに合わせて提供する総合ロジスティクスサービスを展開しています。 ウェルビーイングライフ事業は、「人々のウェルビーイングとライフスタイル」に貢献する非海運事業の柱です。不動産事業では、グループ会社のダイビル株式会社が主体となり、国内外でのオフィスビル事業を軸に街創りを推進。フェリー・内航RORO船事業では、国内最大規模のネットワークで旅客事業と物流事業を展開し、モーダルシフトを推進するとともに、日本初のLNG燃料フェリー「さんふらわあ くれない・むらさき」を運航しています。クルーズ事業では、「美食の船」とも称される「にっぽん丸」と、新クルーズ船「MITSUI OCEAN FUJI」を活用し、心を込めたおもてなしとこだわりの食事で上質な船旅を提供しています。 関連・その他事業では、海運業で培ったノウハウを活かし、曳船(タグボート)事業、海事コンサルティング事業、外国人人材事業、旅行、金融、財務、商事、保険、情報システム、国家石油備蓄事業支援、海図販売、CVCなど多岐にわたるサービスを展開しています。 同社は「BLUE ACTION 2035」という経営計画のもと、市況変動の強い海運業から、海洋事業、不動産事業、クルーズ船事業、脱炭素関連事業(洋上風力発電、アンモニア・メタノール燃料プロジェクト)など、非海運事業の比率を高めることで、安定的な成長と株主還元を目指しています。世界最高水準の安全運航を追求し、データと技術を活用した効率運航(DarWINプロジェクト)や、カーボンフリー燃料輸送(大型アンモニア輸送船)など、脱炭素社会の実現にも貢献しています。
川崎汽船株式会社
上場売上 8,047億円(2026/03)
川崎汽船株式会社は、海運業を主軸とするグローバルな物流企業として、人々の豊かな暮らしを支えるインフラを提供しています。同社の主要事業は多岐にわたり、まずドライバルク船事業では、石炭、鉄鉱石、穀物(小麦、大豆、トウモロコシなど)、製紙原料といった原材料の輸送サービスを日本向けに加え、中国・インドなどの新興国向けや大西洋水域での三国間輸送も積極的に展開しています。自動車船事業では、1970年に日本初の自動車専用船を投入して以来、乗用車やトラックなどの完成車の安全かつ迅速な輸送サービスを提供し、積極的に船体整備を進めることで輸送品質の向上に努めています。LNG船事業では、発電燃料や都市ガスに利用されるクリーンエネルギーであるLNGの輸送を日本向けだけでなく、グローバル市場の動きに対応した三国間輸送や中・短期契約船の運航などワールドワイドな事業展開を進めています。液化ガス事業では、LPGの海上輸送を行う国内外の傭船者向けにグローバルな船主事業を展開するとともに、アンモニアなどの新しいエネルギーの輸送需要獲得に向けて取り組んでいます。また、世界初の本格的なCCS向け液化CO2商業輸送にも参画し、脱炭素化への貢献を目指しています。エネルギー事業戦略としては、洋上風力発電支援船事業(作業船、輸送船、地質調査船)や次世代燃料供給事業(LNG、アンモニア、液化水素運搬船の検討)に注力し、社会の脱炭素化に貢献しています。原油・製品事業では、原油の海上輸送を行う船主事業に加え、ブラジル沖でのドリルシップ、ガーナ沖でのFPSO(浮体式石油・ガス生産貯蔵積出設備)の稼働、さらには燃料(重油、軽油、LNG、バイオ燃料等)の調達も担っています。電力事業では、国内電力会社向けの石炭火力発電所用輸入石炭(電力炭)輸送船「コロナシリーズ」を30年以上にわたり運航し、高品質な燃料輸送サービスを提供しています。コンテナ船事業は、2018年4月以降、株式会社商船三井、日本郵船株式会社との3社で設立したオーシャンネットワークエクスプレスへ統合され、充実した航路網により安定した高品質かつ競争力のあるサービスを展開しています。ターミナル事業では、国内でコンテナターミナルを運営し、情報システムを駆使した効率的なオペレーションと高品質な顧客サービスを提供しています。物流事業では、川崎汽船グループとして、本業の海上貨物輸送だけではなく、航空・海上貨物フォワーディング、陸上輸送、倉庫事業や貨物混載事業等の総合物流事業をグループ各社のサービスネットワークを組み合わせ、グローバルに展開しています。同社は「安全・船舶品質管理」「環境・技術の高度化」「デジタルトランスフォーメーション」を強みとし、顧客密着型の営業と環境対応を梃子に、持続的な成長と企業価値向上を目指しています。
株式会社上組
上場売上 2,627億円(2026/03)
株式会社上組は、1867年の創業以来、港湾を起点に日本と世界をつなぐ総合物流サービスを提供するリーディングカンパニーです。同社の主要事業は、港湾運送、倉庫・保管、通関、フォワーディング、3PL(サードパーティロジスティクス)、工場構内サービス、重量貨物輸送サービスなど多岐にわたります。国内主要港においてコンテナターミナル(神戸・東京)を単独運営し、港湾荷役から各種検査、輸出入関連業務まで一貫して手掛けています。全国に広がる自社倉庫網は、常温・定温・冷蔵・冷凍倉庫、サイロ、くん蒸庫など多様な機能を持ち、青果物、穀物、冷凍食品、自動車、機械、プラント、鉄鋼製品、木材、生花など幅広い貨物に対応。特に神戸港におけるバナナ輸入取扱シェアは95%以上、日本国内のバナナ・キウイは約60%、パイナップルは約50%を占め、徹底した温度管理による「コールドチェーン」を構築しています。国際複合一貫輸送では、陸上・海上・航空・鉄道の各輸送手段を組み合わせ、ドア・ツー・ドアの国際物流をサポート。中国、東南アジア(タイ、インドネシア、シンガポール、ミャンマー)、メキシコ、アメリカなど海外約30拠点にネットワークを広げ、現地での物流サービスや三国間輸送も展開しています。また、発電プラントや産業機械、鉄道車両などの超重量貨物を、世界最大級のユニットキャリアや大型クレーンを駆使し、工場搬出から現地輸送・据付工事まで一貫して提供する強みも持ちます。物流事業以外にも、不動産事業(賃貸マンション、商業施設、ソーラー事業)、酒造事業(岩川醸造)、外食事業、農業事業(高糖度トマト栽培)など、多角的な事業を展開し、お客様のサプライチェーンに最適なソリューションを提供することで、社会インフラとしての役割を担っています。
NSユナイテッド海運株式会社
上場売上 1,973億円(2026/03)
NSユナイテッド海運株式会社は、同社が運航する船舶と用船を組み合わせ、外航貨物海上運送事業および関連・付帯事業を行う海運会社である。外航では鉄鋼原料輸送を中核とし、9万~20万トン型ばら積み船や25万~40万トン型鉄鉱石専用船で鉄鉱石・石炭を運ぶ。資源エネルギー分野では、石炭、穀物、工業塩、鉄鉱石、液化石油ガスを輸送し、運航船向け舶用燃料の調達も担う。不定期船サービスでは鋼材、肥料、石灰石、非鉄金属、塩、バイオマス燃料、セメントなどを扱い、中国・東南アジアの近海航路では一般貨物船による鋼材等の輸送に加え、荷揚港から工場までの陸上輸送や河川港への中継輸送にも対応する。 顧客は国内外の鉄鋼会社、海外資源会社、エネルギー関連企業、発電事業者などで、長期固定契約による安定収益と、市況や荷主需要に応じた不定期船運航を組み合わせるビジネスモデルを採る。米国・アジア向け鋼材と復航のばら積み貨物、アジアからインドへの原料とブラジルからアジアへの穀物を組み合わせるコンビネーション輸送に特徴がある。2026年3月末時点で外航130隻、内航81隻を運航し、英国、米国、香港、シンガポール、フィリピンなどの海外拠点を活用する。安全面では安全管理システム、船舶検査、操船シミュレーター、電子海図・船舶自動識別装置を利用するi-Master、座礁リスク警告システムを導入。メタノール、バイオディーゼル、アンモニアなどの次世代燃料船や環境対応機器の検討を進め、輸送効率、安全性、環境性能を船隊整備へ反映する点を強みとする。
商船三井ドライバルク株式会社
売上 1,688億円(2026/03)
商船三井ドライバルク株式会社は、商船三井グループのドライバルク事業を担い、海上運送業、船舶代理業、海運仲立業、輸送機械器具の賃借業を主軸とする会社である。同社は約200隻のばら積み船、木材チップ船、多目的船を運航し、小麦・とうもろこし・大豆などの穀物、鉱物、金属、肥料、セメント、塩、バイオマス燃料、木材チップ、鋼材などの乾貨物を日本発着および世界のトレードで輸送する。 事業構成は、汎用ばら積み船によるドライバルク輸送、多目的船による極東・東南アジア発着貨物輸送、発電・交通インフラ・橋梁向けのプロジェクト貨物輸送、陸上・洋上風力発電部材の海上輸送、鋼材輸送、木材チップ・石炭など製紙原燃料輸送で構成される。日本主要港から東南アジア向けの在来船定期サービスも運営し、横浜、神戸、灘浜などからマニラ、バンコク、ジャカルタ、シンガポール、上海、華南方面へ寄港する航路を持つ。 同社の強みは、1万トンから10万トン級までの船型、60トンから150トン吊りクレーンを備えた多目的船、木材チップ船、重量物船やモジュール船を組み合わせ、貨物特性と港湾条件に応じた輸送設計を行う点にある。ビジネスモデルは荷主・商社・製紙会社・鉄鋼関連企業・発電事業者・インフラ事業者向けに海上輸送を組成し、船隊運航、荷役・貨物技術支援、代理店網、船舶管理を連動させる形で成り立つ。環境面ではMOLグループ環境ビジョン2.2に基づき、船底塗料、航行姿勢の最適化、ウインドチャレンジャー、メタノールやアンモニアを燃料とする次世代船の研究・開発を進める。
出光タンカー株式会社
売上 1,666億円(2026/03)
出光タンカー株式会社は、出光興産グループの一員として、主に原油や石油製品の海上輸送を担う企業です。親会社である出光興産グループは、燃料油、基礎化学品、高機能材、電力・再生可能エネルギー、資源といった多岐にわたる事業を展開しており、その中でも燃料油事業は創業以来の基盤事業の一つに位置付けられています。出光タンカーは、この基盤事業を支える重要な物流機能を果たし、エネルギーの安定供給に貢献しています。 出光興産の沿革には、1953年の「日章丸事件」においてイランからの石油直接輸入にタンカーが用いられたことや、1962年に世界最大(当時)のタンカー「日章丸(三世)」が就航したことが記されており、タンカーによる海上輸送が同グループの事業展開において歴史的に重要な役割を担ってきたことがわかります。同社は、国内外の製油所や供給拠点への安定的な原油・石油製品の供給を可能にし、出光興産が掲げるエネルギーの安定供給という社会的責任を果たす上で不可欠な存在です。 また、出光興産グループは2050年カーボンニュートラル・循環型社会の実現を目指し、エネルギートランジションに取り組んでいます。このような変革期においても、既存のエネルギー供給網の維持・強化は重要であり、出光タンカーは安全・安定的な海上輸送を通じて、燃料油のサプライチェーンを支え続けています。長年にわたるタンカー運航の経験とノウハウを活かし、効率的かつ環境に配慮した輸送体制を構築することで、グループ全体の事業競争力向上に貢献しています。
NYKバルク・プロジェクト株式会社
売上 1,580億円(2026/03)
NYKバルク・プロジェクト株式会社は、日本郵船グループの一員として、世界中の人々の暮らしを支えるため、お客様の大切な貨物を安全に輸送する外航海運事業を展開しています。同社は、ハンディサイズバルカー、在来船(多目的船)、重量物船、モジュール船といった比較的小型の船舶を約150隻運航しており、これらの船は小回りが利き、多くの港に入港可能である上、ほとんどの船にクレーンが装備されているため、荷役設備のない港でも効率的な荷役作業が可能です。この強みを活かし、国内外300社を超える顧客の石炭、銅、ニッケル、バイオマス燃料、穀物、鉄鋼製品、プラント重量物など多岐にわたる貨物を、世界400もの港の間で日々輸送しています。主要事業として「バルク貨物輸送」「プロジェクト貨物輸送」「セミライナーサービス」を提供しており、バルク貨物輸送では載貨重量12,000トンから64,000トンの船隊で多種多様な貨物に対応し、三国間輸送や新規案件にも積極的に取り組んでいます。プロジェクト貨物輸送においては100年以上の歴史を持ち、邦船社で唯一の重量物船・モジュール船運航船社として、長年培ったノウハウと技術力を提供しています。セミライナーサービスでは、アジア近海、インド、中東、欧州、米州、南太平洋といった広範な航路で、鋼材、建機、工場設備、車両、各種プロジェクト貨物、バルク貨物などを定期的に輸送し、特に鋼材輸送では冬場の結露防止策として船艙内にヒーティングシステムを設置するなど、輸送品質の向上にも注力しています。同社はワールドワイドなサービスネットワークと長年の知見・技術力を強みとし、特に荷動きが増加しているバイオマス燃料貨物や風力発電貨物輸送にも積極的に取り組み、着実に実績を積み上げています。また、ESG経営を推進し、2050年までにGHG排出ネットゼロ達成を目指すなど、持続可能な社会の実現にも貢献しています。
飯野海運株式会社
上場売上 1,169億円(2026/03)
飯野海運株式会社は、外航海運業、内航・近海海運業、不動産業を展開する企業である。同社の海運部門は、大型原油タンカー、ケミカルタンカー、大型・中小型ガス船、内航ガス船、ドライバルク船を運航し、原油、石油化学製品、メタノール、LPG、LNG、エタン、アンモニア、石炭、穀物、木材チップなどを輸送する。2026年3月末時点の連結船腹量は92隻、約432万重量トン。特にケミカル輸送ではステンレスタンク、貨物別の積付け計画、タンク洗浄、品質・運航管理の知見を組み合わせ、中東から極東・欧州へ向かう航路で高い輸送シェアを持つ。石油・化学・電力会社など国内外の荷主と中長期の用船契約や数量輸送契約を結び、運賃・用船料を得る安定収益型の事業構成に特徴がある。 不動産部門では、東京都心の賃貸オフィスビル6棟を保有し、企画、開発、賃貸、運営、管理を担うほか、英国ロンドンで2棟を保有し、米国の不動産案件にも出資する。飯野ビルディングでは、LED照明、デシカント空調、外壁ダブルスキン、自然換気、非常用発電設備を採用し、省エネルギー性能と事業継続性を備えたオフィス空間を法人テナントへ供給する。ホール・カンファレンス施設やフォトスタジオの運営も事業に含む。海運市況の影響を受ける輸送事業と、賃貸収入を中心とする不動産事業を組み合わせる点が収益基盤の特徴であり、1899年の創業以来蓄積した船舶運航・管理技術と、資源・エネルギー輸送に対応する船隊構成を強みとする。
株式会社日新アセットマネジメント
上場売上 1,005億円(2025/03)
株式会社日新は、1938年の創業以来80年以上にわたり、国際総合物流のパイオニアとして、人々の生活と産業を支える物流インフラを提供しています。同社は「世界の人々に感動を運び、地球を笑顔で満たす」をパーパスに掲げ、陸海空すべての輸送手段と倉庫・保管業務を組み合わせたワンストップの物流サービスを世界24カ国・地域、150拠点以上の強固なグローバルネットワークで展開しています。主要な事業内容としては、海上輸送、航空輸送、鉄道輸送、ISOタンクコンテナ輸送、三国間輸送、通関業務といった国際輸送サービスに加え、国内海上輸送、国内陸上輸送、化学品輸送などの国内輸送を提供。さらに、港湾運送、一般倉庫、冷蔵・冷凍倉庫、危険品倉庫、自動化倉庫、物流センター業務、流通加工、構内作業、文書保管サービスといった倉庫・保管業務も手掛けています。また、海外・国内引越、トランクルーム、事務所移転を含む引越サービス、そして展示会出展物の輸送・搬入出作業も提供し、多岐にわたる顧客ニーズに対応しています。特に、自動車関連部品、化学品、食品、機械設備、医薬品、電機機器、精密機械、生花、果実酒など、多様な産業の貨物に対し、それぞれの分野に精通した専門性の高い人材が最適なソリューションを提案。デジタルフォワーディングサービス「Forward ONE」や物流容器リターナブル運用サービス「HACO Lab.」、リチウムイオン電池の循環物流ソリューション「LiBerth」など、DXを活用した先進的なサービス開発にも注力し、環境負荷低減ソリューションを通じて脱炭素・循環型社会の実現にも貢献しています。同社は、お客様の最適なサプライチェーン構築と多様な社会課題の解決に貢献する「サプライチェーン ロジスティクス プロバイダー」を目指し、日々挑戦と改善を重ねています。
第一中央汽船株式会社
上場売上 977億円(2026/03)
第一中央汽船株式会社は、外航・内航の両輪を備える総合海運会社として、世界の海上輸送を担うドライバルク貨物輸送のプロフェッショナルです。同社は鉄鉱石、石炭、穀物などのバラ積み貨物を主に扱い、コンテナ船のように決まった航路ではなく、荷主のニーズに合わせて柔軟に動く不定期船サービスを中核事業としています。特定の荷主と長期契約を結ぶ専用船サービスと、幅広いニーズに対応する不定期船サービスを組み合わせることで、安定した収益基盤と世界の資源需要に合わせた機動的な輸送を実現しています。 同社の事業は、大型不定期船であるケープ型ばら積み船による鉄鉱石や石炭の大量輸送から、パナマックス型・ハンディマックス型による国内外電力会社向けの石炭輸送、非鉄鉱石輸送、さらに小型不定期船であるスモールハンディ型による鋼材、穀物、肥料、エネルギー関連カーゴの輸送まで多岐にわたります。近海船サービスでは、アジア水域での石炭、セメント、鋼材、木材製品、バイオマス燃料輸送に強みを持ち、他社の追随を許さない船隊規模と柔軟な配船で顧客の多様な要望に応えています。また、内航船サービスでは、セメント・石灰石専用船や石炭・石炭灰専用船を運航し、セルフアンローダー船のノウハウを活かして高い評価を得ています。外航と内航を自社内で併営することで、部門間のスムーズな連携を可能にし、最適な輸送サービスを提供しています。 同社は、乗組員の教育、船舶の整備、荷役支援要員の配置、最新鋭機器の搭載など、ハード・ソフト両面から安全管理を徹底し、安全・確実な貨物輸送を追求しています。長年にわたり築き上げてきたお客様との信頼関係と、グローバルな海上輸送ネットワークが同社の強みであり、世界の産業発展の根幹を支える重要な役割を果たしています。
株式会社りゅうせき
上場売上 793億円(2026/03)
株式会社りゅうせき輸送事業部は、沖縄県を拠点に、内航海運事業、船舶給油事業、陸上輸送事業の三つの柱で、地域社会のエネルギー安定供給と経済活動を支える総合輸送サービスを提供しています。内航海運事業では、複数の内航タンカー船「天竜丸」シリーズを運用し、水島製油所や沖縄県内の製油所から、沖縄本島、宮古、石垣、久米島といった沖縄県内の離島、さらには鹿児島県の奄美大島、徳之島、喜界島へ石油類(白油、黒油)の海上輸送を担っています。2002年には沖縄県の内航運行業者として初のISMコード認証を取得し、高い安全性を確保しています。船舶給油事業では、「安全・安心・安定」をモットーに、5隻体制の給油船「旭丸」シリーズで、泊港や覇港を中心に出入港する商船、外航船、旅客船、貨物船、官公庁船など多岐にわたる船舶に対し、A重油、C重油、軽油といった船舶燃料を海上給油しています。徹底した品質管理のもと、沖縄の海運業界を裏方から支える重要な役割を担っています。陸上輸送事業では、「安全はすべてに優先する」を活動の柱とし、沖縄県下全域で一般家庭から業務用顧客まで幅広く、石油製品、LPガス、LNGガスの輸送を手掛けています。具体的には、タンクローリーによる燃料配送、宮古島・石垣島の空港における航空機(ジェット燃料)への給油作業、潤滑油の輸送・管理、各物流センターでの石油・ガス貯蔵施設の管理、ガス容器の充填・検査、ガス器具の配送など多岐にわたるサービスを展開しています。特にLNG輸送は2015年4月から専用ローリー3台で開始し、脱炭素社会に向けたクリーンエネルギー供給にも注力しています。同社は、Gマーク認定を受けた安全性優良事業所として、地域に密着したきめ細やかなサービスと高い安全品質で、沖縄の暮らしと産業を支え続けています。
名港海運株式会社
上場売上 635億円(2026/03)
名港海運株式会社は、1949年設立の名古屋港を拠点とする国際総合物流企業です。同社は、港湾運送事業を中核に、倉庫業、貨物利用運送事業、海上運送業、海運代理店業、内航海運業、陸上運送業、利用航空運送業、航空運送代理店業、通関業、梱包業など多岐にわたる事業を展開しています。名古屋港トップクラスの広大な倉庫保管スペース(国内合計約71.5万㎡、海外合計約8.9万㎡)と輸送能力を誇り、自動車や自動車部品、工作機械、電化製品、鋼材、日用品から航空機部品、鉄道車両、エネルギープラント資材といった多種多様な貨物の輸出入を支援しています。 同社のサービスは、輸出入における戦略的な物流提案から、国内の海陸空を組み合わせた効率的な輸送、そして保管・流通加工まで一貫して提供します。特に、モーダルシフトを推進する内航海運では自社船「第1かもめ丸」を運用し、環境負荷低減とコスト削減に貢献。倉庫群は重量物対応、危険物、燻蒸庫、医薬品、定温、自動ラックなど多様なニーズに対応し、仕分け、検品、ラベリング、梱包から配送までを担う総合物流センターとしても機能します。 国際輸送においては、NVOCC(非船舶運航業者)としてFCL/LCL貨物やバルク貨物のDoor to Doorサービスを提供し、中部国際空港(セントレア)最大規模の施設を活用した航空貨物サービスも展開。北米、欧州、アジアを中心に広がる海外ネットワークを通じて、日本が介在しない三国間貿易にも対応し、日本で培った高品質な「ジャパンクオリティ」の物流サービスを海外でも提供しています。お客様のリードタイム短縮やコストダウン、SCMの最適化に貢献するトータルロジスティクスパートナーとして、社会の重要なインフラを支える公共的使命を果たすことを経営理念としています。また、タンクコンテナやタンクローリーの洗浄・修理・メンテナンス事業、不動産賃貸、産業廃棄物収集運搬、発電・売電事業なども手掛け、幅広いニーズに応える体制を構築しています。
株式会社MOL ACE TRANSPORT
売上 623億円(2025/03)
株式会社MOL ACE TRANSPORTは、商船三井グループに属し、自動車専用船による海上輸送を主軸に置く企業である。同社は旧日産専用船を母体とし、旧MOL ACE TRANSPORTとの合併を経て現在の社名となった。事業内容は、自動車専用船PCC/PCTCの運航、フリートオペレーション、オペレーション事業戦略、新車・中古車・建設機械の集荷営業、船舶代理店業で構成される。 自動車メーカーと60年以上にわたり築いてきた完成車輸送の知見を基盤に、新車と中古車の海上輸送を扱い、建設機械輸送では長年の運航経験に基づく積載・輸送ノウハウを活用する。セールス&マーケティング機能では荷主の輸送需要を把握し、運航部門と連携して船腹や航路を調整する事業運営に特徴がある。横浜支店では船舶代理店業も担い、港湾での船舶運航支援や関連手続きに関わる。完成車輸送サービスは合併後も継続され、メーカー、輸出入事業者、建設機械関連企業を対象に、専用船ネットワークとMOLグループの海運基盤を組み合わせた事業モデルを展開している。
株式会社コベルコロジスティクス
売上 576億円(2026/03)
株式会社コベルコロジスティクスは、神戸製鋼グループ唯一の総合物流会社として、お客様に最も快適な物流サービスを提供することを使命としています。同社は、国際物流、国内物流、港湾運送事業、製鉄所構内物流、倉庫業、通関業、船舶代理店業を主要な事業として展開しています。国際物流においては、中国(上海)とインド(チェンナイ)に現地法人を設立し、KOBELCOグループの日中間および中国発アジア向け物流、建設機械のCKD(コンプリート・ノックダウン)輸送、ショベルやクレーンの完成機輸出入業務などを手掛けています。また、世界100主要都市の物流企業とネットワークを構築し、重量物輸送専用機アントノフをチャーターする特殊輸送を含む航空輸送サービスも提供しています。国内物流では、自社保有の原料船「神英丸」や製品船「神友丸」など計5隻の内航船を運用し、鋼材や原材料の海上輸送を担っています。陸上輸送においては、一般貨物自動車運送事業を展開し、線材や厚板製品などの重量物輸送に特化したトレーラーを多数保有。全車両にドライブレコーダーやバックアイカメラなどの安全装置を搭載し、安全運転と品質維持に努めています。さらに、鉄道輸送サービスも提供し、多様な輸送モードを組み合わせた最適な物流ソリューションを提案しています。港湾運送事業では、神戸製鋼所の製鉄所構内における原料荷役、製品船積、構内運搬、倉庫管理、通関業務、船舶代理店業務を一貫して手掛けることで、効率的かつ高品質な物流を実現しています。2025年7月には「神鋼物流」から「コベルコロジスティクス」へ社名を変更し、従来の物流の枠を超えた広範なロジスティクスサービスへの挑戦と、KOBELCOグループの一員としての自覚と決意を示しました。同社は、物流見積システム「L-Pro」の導入や、安全・品質・環境・コンプライアンスの向上に日々取り組み、お客様と地域社会の持続的発展に貢献しています。
株式会社商船三井さんふらわあ
売上 535億円(2026/03)
株式会社商船三井さんふらわあは、株式会社商船三井の100%出資子会社として、国内主要航路における旅客フェリーおよび貨物RORO船の運航を主軸とする海運事業者です。2023年10月1日に商船三井フェリー株式会社と株式会社フェリーさんふらわあが事業統合し、現在の体制となりました。同社は、首都圏と北海道を結ぶ大洗~苫小牧航路、および関西と九州を結ぶ大阪~別府、神戸~大分、大阪~志布志の計4つの主要航路で「さんふらわあ」ブランドのフェリーを運航しており、個人旅行客からビジネス出張者、物流事業者まで幅広い顧客層にサービスを提供しています。特に旅客運送事業では「カジュアルクルーズ」をコンセプトに、快適なプライベート空間や充実したパブリックスペースを備えた新造船「さんふらわあ かむい」「さんふらわあ ぴりか」を導入し、船旅そのものを楽しむ体験を提供しています。
NYK Energy Ocean株式会社
売上 496億円(2026/03)
NYK Energy Ocean株式会社は、国際的な海運会社として、LPG、ケミカル製品、石油製品、そして鉱石、石炭、木材などのドライバルク貨物といった多岐にわたる原材料・エネルギーの海上輸送サービスを安全かつ効率的に提供しています。同社は2025年4月1日にENEOSオーシャン株式会社から原油タンカー以外の海運事業を承継し、日本郵船株式会社が80%の株式を取得して発足しました。この背景から、日本郵船グループの一員としてのスケールメリットを最大限に活用し、品質管理とコスト競争力を高めています。また、ENEOSオーシャンから引き継いだ優れた船隊と、長年の経験を持つ豊富な人材が同社の強みであり、グループとの強力なシナジーを創出することで、さらなる成長を追求しています。安全運航と環境保全を最優先事項とし、「次世代につなぐ、価値を運ぶ」をミッションに掲げ、国内外の多様な企業顧客に対し、信頼されるパートナーとして持続可能な海運サービスを提供することで、経済的・社会的な企業価値向上と社会の発展に貢献しています。現在、LPG船15隻、ケミカルタンカー14隻、貨物船10隻を含む計47隻の運航船腹を保有し、確実で効率的な海上輸送を実現しています。
伊勢湾海運株式会社
上場売上 486億円(2026/03)
伊勢湾海運株式会社は1949年の設立以来、名古屋港を中心に75年以上にわたり総合物流企業として発展してきました。同社は「和を追求し、笑顔ある豊かな社会の実現に貢献する」をミッションに掲げ、お客様の大切な商品を誠実にお届けしています。主要事業として、国内主要港(名古屋・東京・大阪・富山など)における港湾運送事業を展開し、コンテナターミナル業務、在来船業務、自動車船業務、船舶代理店業務など、港湾を利用するあらゆるニーズに対応しています。熟練の作業員が長年のノウハウを活かし、貨物の積卸しから仕分け、一時保管まで安全かつ迅速に提供します。 また、同社は梱包業においても強みを発揮し、保税地域内に倉庫と梱包施設を併設することで、引き取りから梱包、通関、船積みまでの一貫体制を構築。東海地区最大の出荷拠点や中部国際空港内の梱包専用倉庫を配備し、60tクレーンなどの大型設備で重量物にも対応。CASE、CRATE、木箱、スチール、ヒートシュリンク、強化ダンボールといった多様な梱包方法を提供し、輸送費用の削減とリードタイム短縮を実現しています。倉庫業では、お客様の多様な商品特性に応じた保管施設を国内主要港湾都市に加え、タイ、インドネシア、メキシコ、中国など海外にも多目的倉庫や重量物対応倉庫を展開し、太陽エネルギーやバッテリー式リフトの活用で環境負荷低減にも貢献しています。 通関業では、税関からAEO認定を受けた国内9つの通関営業所を有し、国家資格を持つ通関士が豊富な実績と高い分析力でスピーディかつ的確な申告を行い、輸出入貨物のリードタイム短縮に寄与しています。フォワーディング事業では、国際複合一貫輸送をコーディネートし、輸出入貨物の入出庫、運送、保管、船積、保険までを一貫して遂行。アメリカ、ヨーロッパ、中南米、アジア各地に拠点を設け、海・陸・空あらゆる輸送モードに対応するグローバルネットワークを構築しています。さらに、産業廃棄物の中間処理を行い、セメント工場向け燃料・原料として再資源化するリサイクル事業も手掛け、廃棄物処理のトータルサポートを通じて社会の持続的発展に貢献しています。同社は、中部経済圏から世界各地への複合一貫輸送を可能にする「戦略的輸送」のブレーンとして、常に変化し躍進を続けています。
新日本海フェリー株式会社
上場売上 392億円(2026/03)
新日本海フェリー株式会社は、日本海を横断し、本州と北海道を結ぶ長距離フェリー航路を運航する海運会社です。同社の主要事業は、一般自動車・旅客の海上輸送、貨物の海上輸送および取扱業、自動車運送取扱業、観光事業、損害保険代理業にわたります。特に自動車航送運賃が事業構成の80%を占めることから、物流を支える貨物輸送がビジネスの中核を担っています。舞鶴・敦賀・新潟・秋田と北海道の小樽・苫小牧東を結ぶ主要4航路を展開し、高速フェリーを導入することで、航空貨物輸送に匹敵する輸送スピードを安価に提供しています。 旅客サービスにおいては、快適な船旅を提供するため、レストラン、グリル、カフェ、大浴場、ショップ、マッサージルーム、フォワードサロン、オープンデッキ、コンファレンスルーム、チルドレンルームなど多岐にわたる船内施設を完備しています。近年では、Starlinkを活用した高速・低遅延の有料フェリーWi-Fiサービスを導入し、洋上での快適な通信環境を実現しています。また、インターネット予約決済サービスやe乗船券、領収書Web表示サービスなど、利便性の向上にも努めています。 貨物輸送では、広大な車両甲板と大容量の輸送ハードを強みとし、トラックやトレーラーの安定した積載台数を提供しています。トラックドライバー向けには、プライベート空間を確保できるドライバールーム、専用レストラン、浴室、コインランドリーといった充実した専用施設を用意し、長距離運行におけるドライバーの休息と安全運行をサポートしています。主要販売先にはホクレン農業協同組合連合会、西濃運輸、日本通運などの物流・農業関連企業、およびジェイティ-ビー、日本旅行、近畿日本ツーリストといった旅行会社が名を連ね、幅広い顧客層にサービスを提供しています。同社は安全・安心な海上輸送を基盤とし、旅客と貨物の両面から日本の物流と観光に貢献しています。
東海運株式会社
上場売上 347億円(2026/03)
東海運株式会社は、1917年の創業以来、艀回漕業者として第一歩を踏み出し、戦後はセメント海上輸送のパイオニアとして発展を遂げ、現在では陸海空の多岐にわたる輸送手段を駆使する総合物流企業として事業を展開しています。同社の主要事業は、港湾運送、国際輸送、国内輸送、倉庫サービスを含む物流事業、セメント船や粉体船、内航・外航貨物船を運用する海運事業、不動産事業、そしてアグリ事業です。 物流事業では、京浜港、横須賀港、門司港などで長年の実績を持つ港湾運送を基盤に、多様な輸出入貨物のスムーズな通関手続きから貨物輸送、輸出入梱包まで一貫したサービスを提供しています。特に、AEO制度における「特定保税承認者」および「認定通関業者」の承認・認定を受けており、セキュリティ管理と法令遵守体制が同社の強みです。国内輸送では、一般貨物から建材、危険品まで幅広い貨物に対応し、環境に配慮したカーフェリー輸送も手掛けています。倉庫サービスでは、港や空港近くの戦略的な立地を活かし、一般貨物や危険品貨物の保管、流通加工、動物・植物検疫指定施設、定温・保税倉庫、天井クレーン設備などを備え、輸出入貨物と国内物流を効率的にサポートしています。特に、危険物マルチワークステーションでは、消防法1類・4類・5類に対応した危険物の輸出入・保管・配送に特化した高いノウハウを提供しています。 海運事業では、セメント海上輸送で培ったノウハウを基盤に、内航・外航海運サービスを安全・確実・スピーディに提供し、セメント船、粉体船、内航貨物船、外航船を運用しています。国際輸送においては、全世界に展開するネットワークと連結子会社や海外現地法人との連携により、国際複合一貫輸送や貨物輸送代理業を展開し、顧客のグローバルな物流ニーズに応えています。また、同社は長年培った経験とノウハウを活かし、顧客の特性に応じた最適なロジスティクス・ソリューションを提案する「貫く力」を強みとしています。その他事業として、物流拠点としての土地・建物の有効活用を図る不動産事業や、ミニトマトの植物工場「AZUMA FARM三重」を運営するアグリ事業も手掛け、事業の多角化を進めています。これらの事業を通じて、同社は「運ぶ力」「繋ぐ力」「貫く力」を統合し、顧客の多様なニーズに応える総合物流企業として、社会の持続的発展に貢献しています。
乾汽船株式会社
上場売上 323億円(2026/03)
乾汽船株式会社は、1904年創業の旧乾汽船株式会社(外航海運事業)と1925年創業の旧イヌイ倉庫株式会社(倉庫事業・不動産事業)が2014年10月に経営統合して誕生した企業です。同社は、運賃市況の変動が大きい外航海運事業と、中長期的な視点で景気変動が異なる倉庫事業および不動産事業という三つの事業セグメントを組み合わせることで、強固な事業基盤と競争力を確立しています。 外航海運事業では、100年以上の歴史で培ったノウハウを活かし、主に約37,000D/W~約38,000D/Wのハンディサイズのバラ積み船隊を運用しています。不定期航路事業と船舶貸渡業を展開し、全船にクレーンを設置しているため荷役設備のない港にも入港可能であり、これが同社船隊の大きな強みです。太平洋水域を中心に世界中の港を結び、穀物、石炭、材木、セメントなど多岐にわたる貨物の安全で安定的な海上輸送サービスを提供しています。また、減速航海の深度化による燃料費削減や、フィリピン・マニラに船員教育施設「Inui Maritime Seminar」を開設し優秀な船員の育成に注力するなど、安全運航と環境保全(ISO14001認証取得)にも積極的に取り組んでいます。 倉庫事業では、90年以上の実績とノウハウを基に、首都圏を中心に内国貨物および輸出入貨物に対応した倉庫、賃貸物流施設、配送サービスを提供しています。WMS(倉庫管理システム)を活用した在庫の可視化、保管・荷役、ガラス製品の梱包や輸入品の検品、ラベル貼り、販促品加工といった流通加工サービス、自社車両と提携先による全国配送、海上・航空輸送から国内配送までの一貫したロジスティクスソリューションを提案しています。さらに、セキュリティ設備が整った文書保管専用倉庫での保管や、Webで集荷・配送オーダーが可能な専用システム、機密文書溶解リサイクルサービスも提供し、ISO/IEC 27001認証や国土交通省の優良トランクルーム認定を取得し、高い品質とセキュリティを確保しています。 不動産事業は、隅田川のほとり「勝どき」・「月島」エリアを地盤とし、1973年の賃貸マンションから始まりました。現在は、43階建ての賃貸マンション「プラザタワー勝どき」、オフィスビル「イヌイビル・カチドキ」、業種や国籍、年代の異なるビジネスパーソンが共に暮らすシェア型企業寮「月島荘」などを展開し、魅力あるレジデンスゾーンの形成と所有資産価値の向上を目指しています。これらの事業を通じて、同社はグローバルな海上輸送から国内物流、都市開発に至るまで、幅広い顧客層に対し多角的なサービスを提供し、社会の生活向上と発展に貢献しています。
株式会社エーアイテイー
上場売上 308億円(2026/02)
株式会社エーアイテイーは、国際貨物輸送を中核事業とする総合物流企業であり、「DXフォワーダー」としてデジタルトランスフォーメーションを積極的に推進しています。同社は、貨物利用運送事業(外航海運、国際航空貨物、貨物自動車、鉄道、内航)、航空運送代理店業、通関業、倉庫業、海運仲立業、輸出入代行事業、損害保険代理店業、コンテナその他輸送器具の販売並びに輸出入、さらには衣料品、化学品、電気機械部品、日用雑貨、食品、医薬品、自動車用品などの販売及び輸出入といった多岐にわたる事業を展開しています。特に中国・東南アジア地域に強固なネットワークと豊富な物流ノウハウを有し、お客様の「コスト削減」「迅速な配送」といった多様なニーズに対し、最適なロジスティクスソリューションを提案しています。 具体的なサービスとしては、海上輸送、航空輸送、輸出入通関をワンストップで提供し、長年の実績を持つ通関士による法令対応やAEO認定を活用した柔軟な通関手続きが強みです。また、お客様の「戦略的物流パートナー」として機能するサードパーティロジスティクス(3PL)を提供し、10,000社を超える顧客との取引で培ったノウハウを活かして全体物流システムの最適化を図ります。複数の小口貨物を集約し輸送コストと効率を向上させるバイヤーズコンソリデーションや、中国国内でありながら税還付手続き面で「海外」とみなされる物流園区を活用したコスト低減策も提供しています。 同社は年間248,000TEUを超えるコンテナ取扱実績を誇り、この実績を背景に「低コスト、高品質」なサービスを実現しています。さらに、業務プラットフォームサービス「CIS」を通じて貿易業務のデジタル化を支援し、オンライン学習サービス「貿易e-ラーニング」を提供するなど、顧客の貿易実務の効率化にも貢献しています。国内4拠点、中国・東南アジアを中心に多数の海外現地法人および代理店ネットワークを構築しており、日本法人を対象に、グローバルなサプライチェーンの最適化を支援しています。
株式会社ユニエツクスNCT
売上 298億円(2026/03)
株式会社ユニエツクスNCTは、日本郵船と三菱倉庫が出資するエム・ワイ・ターミナルズ・ホールディングスの傘下企業として、2019年にユニエツクスと日本コンテナ・ターミナルが合併して誕生した港湾系総合物流企業です。同社の主要事業は、港湾運送事業、整備事業、倉庫業、海運貨物取扱業、通関業、貨物利用運送事業、内航海運業に多岐にわたります。 港湾運送事業では、東京、横浜、神戸といった国内主要港のコンテナターミナルにおいて、輸出入貨物の荷役、ヤード内でのコンテナ保管・検査、本船への貨物積付プランニング、荷役中の問題対応などを一貫して手掛けています。具体的には、輸出ドキュメント作成、ヤードコントロールによるコンテナ蔵置管理、本船プランニングによる効率的な積付作業を実施し、巨大なコンテナ船の円滑な運航を支えています。整備事業においては、全国15ヶ所の拠点で港湾荷役機器のきめ細やかな整備を提供し、高い評価を得ています。 倉庫業では、AEO(認定通関業者・特定保税承認者)制度の承認を受けた保税倉庫を運営し、貨物の保管、梱包、出荷、バンニング(コンテナへの積込)、デバンニング(コンテナからの取出し)といった多様なサービスを提供しています。海運貨物取扱業では、荷主やNVOCCからの情報収集、通関書類作成、トラック・ドレージ手配、船社への貨物情報送信、運賃立替、B/L発行手続きなど、輸出入業務全般をサポート。通関業では、輸出入申告書の作成・チェック、税関との折衝、検査手配に加え、食品法令チームによる輸入食品の申請・検査手配も行い、HSコードの採番における迅速かつ正確な手続きを強みとしています。貨物利用運送事業では自動車・鉄道、内航海運業では内航船サービスを提供し、モーダルシフトにも貢献しています。 同社は、AEO制度の取得によりセキュリティ管理と法令遵守体制を確立し、税関手続きの緩和・簡易化を実現しています。顧客は船会社、荷主、海貨業者、NVOCC、輸出入業者など多岐にわたり、国際貿易の円滑化に貢献しています。また、SDGsへの積極的な取り組みとして、ゼロエミッション荷役機器への移行、太陽光発電設備の設置、モーダルシフトの推進、人材育成、多様な働き方の推進などを行い、横浜市SDGs認証制度「Y-SDGs」の認証も取得しており、持続可能な社会づくりに貢献する企業として事業を展開しています。
ENEOSオーシャン株式会社
売上 292億円(2026/03)
ENEOSオーシャン株式会社は、同社が保有する原油タンカー船隊を用い、産油国から日本への原油海上輸送を主軸とするENEOSグループの海運会社である。約30万載貨重量トンのVLCCと約10万載貨重量トンのAFRAMAXで船隊を構成し、中東と日本を結ぶ航路を含む国外・国内航路で原油を輸送する。運航船腹は12隻で、石油精製・販売を担うENEOSのエネルギーサプライチェーンに組み込まれた輸送体制を形成している。原油船以外の海運事業を2025年に承継した後は、原油船事業に特化している。 海上輸送に加え、ENEOSが支配する原油タンカーおよびその他船舶の運航管理を担い、航海、荷役、船舶保全を海上職と陸上職の連携で支える。さらに、ENEOSグループのターミナルへ入港する全外航船舶を対象に、着離桟と荷役作業の安全管理を実施する。労働災害、油濁・環境汚染、船舶事故の防止を判断基準に置き、危険予防、緊急事態への備え、省エネルギー、省資源、排出物低減、運航高度化を進める。輸送需要に応じて船腹を運用し、運航管理とターミナル安全管理を組み合わせて原油の安定供給を支える事業構造に特徴がある。
株式会社ダイトーコーポレーション
売上 279億円(2026/03)
株式会社ダイトーコーポレーションは、1934年の設立以来、国際物流を主軸に事業を展開する企業です。東京湾のウォーターフロントを拠点とし、船舶と陸上間の貨物受け渡し、入出港船舶の支援、陸上での貨物管理という3つの主要カテゴリーで首都圏の生活インフラを支えています。同社の事業は多岐にわたり、コンテナ、自動車、物流ターミナルの運営、東京・横浜・千葉の港湾地域における倉庫やヤードでの貨物保管、コンテナ・完成車・在来船・重量物・プラント・バラ貨物など多様な形状の荷役作業を提供しています。特に荷役作業では、自動車船への正確な積み付けや、一日約1,500台の船積み能力といった高い技術力を有しています。
琉球海運株式会社
売上 276億円(2026/03)
琉球海運株式会社は、海上運送事業と第一種・第二種貨物利用運送事業を営み、同社は覇港を拠点に国内定期航路、台湾定期航路、不定期船を運航する。国内では東京・大阪、博多・鹿児島、覇、宮古島、石垣島を結び、海外では博多、鹿児島、覇、宮古島、石垣島、台湾・高雄の6港を週1便で結ぶ。提携船社との接続により、高雄から世界各地への輸送にも対応する。全国の港へ配船する不定期船では、分蜜糖、葉たばこ、麦、肥料、大型プラントなどを扱い、新幹線、電柱、石炭、救援物資を運んだ実績を持つ。 主力のRORO船は、トラック、トレーラー、乗用車、大型建設機械、鉄道車両などをランプウェイから直接積載でき、荷役時間と貨物への衝撃を抑える点に特徴がある。220V・440V電源を備え、リーファーコンテナによる生鮮食品や冷蔵・冷凍品の温度管理輸送、振動に弱い精密機械や特殊車両の船内輸送にも対応する。グループ企業の港湾荷役、陸上輸送、集配機能と連携し、集荷から海上輸送、倉庫保管、仕分け、配送までをDoor-to-Doorで担う。 物流拠点では常温、定温、冷蔵、冷凍の保管区分を設け、自動倉庫、WMS、自動仕分け装置、ピッキングシステムを活用する。荷主から運賃や倉庫保管料などを得る物流事業を主軸とし、貨物情報の一元管理によって中間工程、誤配、欠品の削減を図る構成である。製造業、食品事業者、自動車関連事業者、小売・卸売事業者などのサプライチェーンを海陸複合輸送で支え、沖縄の島嶼物流と本土・台湾間を結ぶ航路網、船舶、輸送機材、温度帯別倉庫を組み合わせられる点を強みとする。
正栄汽船株式会社
売上 257億円(2024/09)
正栄汽船株式会社は、船舶貸渡業を主力とし、不動産保有事業も手掛ける今治造船グループのシップオーナーである。同社は100隻以上を保有し、コンテナ船、LNG船、バルクキャリア、原油タンカー、プロダクト船、PCC(自動車運搬船)を国内外の海運会社へ長期用船する。日本郵船、商船三井、川崎汽船、ONE、EVERGREEN、MAERSKなどが主要取引先であり、用船契約は10~15年を基本とする。契約満了後の中古船売買、裸用船、新造船と中古船を組み合わせた取引にも対応し、船舶の保有と貸渡収入を軸に事業を構成する。 船舶管理では、自社管理と国内外のシップマネージャーへの委託管理を併用する。ISMに基づく航行監視、機関・補機・通信機器の保守、入渠工事の監督、舶用品の手配、約1,000人以上の船員配乗、管理会社の訪船・検船を担い、安全運航を統括する点が強みである。保有実績には24,000TEU型コンテナ船、20万重量トン超のバルクキャリア、31万重量トン型VLCC、7,000台積みLNG燃料自動車運搬船がある。LNG二元燃料機関、SOxスクラバー、EGR、Bow Wind Cover、Starlinkなどを採用し、燃費効率、排出ガス削減、船陸間通信の改善を進める。今治造船との連携を基盤に、アジア・欧州・北米・中東を結ぶ国際航路向けの大型船を調達・管理できる点に特徴がある。
鈴江コーポレーション株式会社
上場売上 218億円(2026/03)
鈴江コーポレーション株式会社は、1908年の創業以来、100年以上にわたり日本の物流を支えてきた総合物流企業です。同社は「港湾運送事業」「物流事業」「不動産事業」を三つの柱として事業を展開しています。 港湾運送事業では、東京と横浜の主要コンテナターミナルを運営基盤とし、コンテナターミナルサービス、コンテナヤード管理、マルチパーパス船荷役サービスを提供しています。多種多様な貨物に対応するため、最新の荷役機械を導入し、自社開発のコンテナ管理Webシステム(コンテナヤードシステム、ヤード管理・プランニングシステム、WEBターミナルシステム)を活用することで、迅速かつ正確なターミナルオペレーションを実現しています。特に在来船荷役においては、長年培った専門知識と技術力を持つフォアマンが、貨物の特性や船種に応じた最適なハンドメイドの荷役計画を提案し、フランスのアート集団「ラ・マシン」の巨大蜘蛛型機械の荷役・運送、チリ向け火力発電プラント、ニュージーランド向け地熱発電プラントのモジュール輸送など、数多くの実績を誇ります。 物流事業においては、倉庫業および貨物利用運送事業を核とし、国内外における倉庫保管から複合輸送までを網羅する「SUZUE総合物流サービス」を展開しています。同社は3PL事業者として、顧客の物流戦略の企画立案、システム構築、そして実務の包括的な受託を通じて、業務負担の軽減と効率化を支援しています。国内では北海道から九州・沖縄まで全国に広がるネットワークを構築し、国際的には中国、東南アジア、インド、UAE、アメリカ、メキシコ、ドイツ、フランスなど世界各地に拠点を持ち、グローバルな一貫輸送体制を確立しています。倉庫施設は自動ラックシステム、冷凍冷蔵・定温設備、燻蒸設備、サイロ、危険品・劇毒物用設備など多様な保管環境を提供し、検品、ラベル貼付、商品詰め合わせといった流通加工サービスも行っています。品質管理においてはISO 22000、ハラール認証、オーガニック認証を取得し、24時間対応のWEB在庫照会システムで情報管理も徹底しています。また、ISO14001認証取得をはじめ、機密文書処理や産業廃棄物収集運搬など、環境保全にも積極的に取り組んでいます。将来を見据え、ドローン、トラック自動運転、IoTといった新技術の導入にも意欲的です。 不動産事業では、物流倉庫会社としての強みを活かし、自社保有地の開発から運営・管理までを一貫して手掛けています。特に竹芝地区においては、倉庫のオフィスビルへの建て替え(スズエベイディアムビル、竹芝ビル、竹芝クリスタルビル)を通じて、単なる「物」の流れだけでなく「人」の流れを生み出す都市開発に貢献しています。仲介、サブリース、建築事業も展開し、時代のニーズに合わせた土地の有効活用を推進しています。 これらの事業を通じて、鈴江コーポレーション株式会社は、多様化・複雑化する顧客ニーズに対し、高品質で付加価値の高い総合物流サービスと快適な空間を提供し、地域社会および国際社会の発展に貢献し続けています。
常石グループ株式会社
売上 203億円(2025/12)
常石グループ株式会社は、同社を持株会社として、海運、造船、商社・エネルギー、環境、ライフ&リゾート、社会貢献推進の6セグメントを統括する企業グループである。海運事業では、日本の地方港と中国主要港を結ぶ定期コンテナ航路を運航し、NVOCCとして通関、陸上輸送、船舶代理、船員管理まで国際海上物流を担う。造船事業は日本・フィリピン・中国の3拠点で、中型ばら積み船を中心にコンテナ船、タンカー、旅客船、漁船などを建造し、国内の修繕ネットワークによって船舶の長期利用を支える。温室効果ガス排出量を抑える船舶の開発やモーダルシフトにも取り組む。 商社・エネルギー事業では、生活インフラに関わる商材やエネルギーを扱い、地域課題に対応する新規事業を開発する。環境事業は、廃棄物の分析、収集運搬、処理、再資源化を連結した事業構成を持ち、処理熱の再利用やリサイクル技術の開発を進める。ライフ&リゾート事業では、瀬戸内を主な舞台に、客船「guntû」、宿泊施設、遊園地、研修施設、マリーナなどを展開する。さらに教育、文化、環境、災害支援、次世代育成を社会貢献推進事業として組織化している。グループ各社の専門性と国内外の事業基盤を束ね、物流・船舶の法人顧客、廃棄物処理を必要とする事業者、観光客や地域住民から収益を得る複合的なビジネスモデルを構築しており、2025年度の連結売上高は3,480億円である。
栗林商船株式会社
上場売上 187億円(2026/03)
栗林商船株式会社は、長い歴史を持つ総合物流ソリューション企業です。同社は、日本の物流を支える内航海運事業を主軸とし、特にRORO船運航のパイオニアとして知られています。内航定期船事業では、北海道(苫小牧、釧路)、仙台、東京、清水、名古屋、大阪を結ぶ主要航路に大型RORO船を運航し、定時性の高い海上輸送サービスを提供しています。同社は1969年に日本初のRORO船を建造して以来、低コスト・省エネルギーのRORO船を導入し、紙製品、製紙原料、生活消費財、農産物、建材、鋼材、商品車両、重機・建機類、冷蔵冷凍品など多種多様な貨物に対応しています。トレーラーの年間輸送台数は10万台を超え、印刷所への直納輸送も手掛けるなど、顧客の多様なニーズに応じた柔軟なサービスを展開しています。内航不定期船事業では、日本各地の港に内航貨物船を配船し、飼料、パルプ、プラント、鉄鋼製品、原木といったあらゆる輸送需要に対応しています。専門スタッフが最適な在来船を提供し、移動隔壁を備えた飼肥料輸送に適した船や、大型貨物・長尺品に対応する曳船と台船の手配も行い、鋳鍛鋼製品やプラント類の安全輸送を専門知識と技術でサポートしています。外航近海不定期船事業は、子会社である栗林物流システム株式会社を通じて、日本・極東アジア・東南アジア水域で8,500DWTクラスから13,500DWTクラスの貨物船を運航し、鋼材、バイオマス燃料、米、粗糖などのバラ積み貨物輸送サービスを提供しています。本船備え付けのクレーンにより、陸側に荷役設備がない港でもシームレスな輸送を実現しています。同社の最大の強みは、海陸複合一貫輸送です。グループ全体で3,300台以上のトレーラーと1,000台のトレーラーヘッドを保有し、国内最大規模の輸送力を誇ります。RORO船による海上輸送と、グループ各社が連携する港湾荷役、貨物集配、陸上運送を組み合わせることで、集荷から配送までをシームレスに提供する「ドアtoドア」の物流ソリューションを実現しています。北海道から沖縄まで日本全国をカバーするネットワークと、冷蔵・冷凍、液体専用タンクなど多様なシャーシ約3,000台を自社で保有することで、幅広い貨物に対応可能です。また、同社はモーダルシフト・BCP推進支援にも注力しており、トラック輸送から環境負荷の少ない海上輸送への転換を提案し、CO2排出量削減やトラックドライバー不足といった社会課題の解決に貢献しています。AGC株式会社、イオン北海道株式会社、株式会社湖池屋などの大手企業との協業実績があり、輸送の安定性向上、CO2排出量の大幅削減、ドライバーの負担軽減といった具体的な成果を上げています。特に、冬季の荒天や災害時にも強いBCP輸送手段として、海上輸送の有効性を高めています。環境負荷低減への取り組みとして、省エネルギー効果の高い船舶建造計画や、新型舵システム「ゲートラダー」の普及促進、運航データの蓄積・解析による効率改善を進めています。2025年には「DX推進室」を新設し、デジタル化による業務可視化、顧客対応の質向上、新たなビジネスモデル創出にも挑戦しており、100年以上の歴史で培った信頼と実績を礎に、未来の物流を切り拓く総合物流企業として社会インフラを支え続けています。
日新運輸株式会社
売上 172億円(2025/02)
日新運輸株式会社は、1949年に設立された総合物流企業であり、特に国際複合一貫輸送サービスを主軸に事業を展開しています。同社は1992年に日系フォワーダーとして初めて中国政府から貨運代理免許を取得し、日中間輸送のパイオニアとしての地位を確立しました。現在では、中国・アセアン地域に広がる強固なグローバルネットワークを構築し、海外グループ会社10社37拠点に加え、エーアイテイーグループやロジスティードグループとの連携により、世界規模でのシームレスな物流サービスを提供しています。主要なサービスには、海上・航空・陸上を組み合わせた国際複合一貫輸送、通関業務、倉庫保管、国内輸送が含まれます。特に、機械・プラントなどの重量物輸送に強みを持ち、世界各国の代理店ネットワークを活用した安全かつ効率的な輸送を実現しています。 同社は、顧客の多様な課題解決を目指し、「スマート・トレーディング」と称する一連のデジタルサービスを提供しています。これには、貿易業務の可視化・簡素化・共有化を支援する「スマート・クラウド・サービス」、温室効果ガス(CO2)排出量データ算出サービス、中国の物流園区を活用した「物流園区ソリューション」などがあります。物流園区ソリューションでは、増値税の即時還付や非居住者在庫の実現、サプライチェーンの持続性向上に貢献します。また、海外での検品・検針・X線検査、流通加工、貿易代行、暫定8条・EPA・FTA申告代行、最適な梱包・輸送モードの提案など、多岐にわたる付加価値サービスを提供し、顧客のサプライチェーン全体の最適化を支援しています。DX認定事業者として、デジタルトランスフォーメーションを積極的に推進し、持続可能な社会の実現に向けた脱炭素・低炭素輸送手段の提供にも注力しています。
内外トランスライン株式会社
上場売上 168億円(2024/12)
Top by Total Assets
直近の総資産が大きい順 (財務未開示は後方)・最大 100 社
株式会社商船三井
上場総資産 2.4兆円(2026/03)
株式会社商船三井は、創業140年以上の歴史を持つ総合海運企業であり、青い海から人々の毎日を支え、豊かな未来をひらく「海を起点とした社会インフラ企業」へと事業領域を拡張しています。同社の主要事業は「ドライバルク事業」「エネルギー事業」「製品輸送事業」「ウェルビーイングライフ事業」「関連・その他事業」の5つの柱で構成されています。 ドライバルク事業では、鉄鉱石、石炭、穀物、木材チップ、バイオマス燃料、肥料、セメント、塩、鋼材など多種多様な乾貨物を、世界最大規模の船隊と多様な船型(ケープサイズバルカー、パナマックスバルカー、ハンディマックスバルカー、ハンディサイズバルカー、各種専用船)で安定輸送しています。船舶からの排出ガス規制強化に対応し、環境負荷の低いLNG燃料船の開発にも積極的に取り組んでいます。 エネルギー事業では、原油、石油製品、LNG(液化天然ガス)、LPG、液体化学品、メタノール、アンモニアなどのエネルギー資源を輸送しており、VLCC、アフラマックス、プロダクトタンカー、LPGタンカー、ケミカルタンカー、メタノールタンカー、アンモニア輸送船など専門性の高い船隊を擁し、ハード・ソフト両面での安全運航体制を徹底しています。特にLNGインフラ事業では、FSRU(浮体式LNG貯蔵再ガス化設備)によるLNGの貯蔵・再ガス化、LNG発電船事業、FLNG(浮体式液化天然ガス生産設備)事業など、LNGバリューチェーン全体にわたる社会インフラ事業を展開し、世界各地のLNG導入を支援しています。オフショア事業では、FPSO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)事業、サブシー支援船事業、CTV事業、液化CO2海上輸送事業など、海洋資源開発・利用に関連する新規事業に挑戦し、CCUSバリューチェーンの構築にも貢献しています。また、洋上風力発電関連事業では、立地環境調査から海陸一貫輸送、風車の組立・据付・設置、メンテナンス技術者輸送(CTV・SOV)、O&M人材育成・供給、O&M拠点港整備まで、洋上風力発電のバリューチェーン全体で幅広いサービスを提供。デンマークのCadeler社への出資や国内最大手メンテナンス企業である株式会社北拓との資本提携を通じて、洋上風力産業の拡充に貢献しています。 製品輸送事業では、工業製品、一般消費財、自動車などを輸送しています。コンテナ船事業はOcean Network Expressを通じて、世界有数の船隊規模と広範なネットワークで国際規格のコンテナ輸送サービスを提供。自動車船事業では、1965年に日本初の自動車船を就航させたパイオニアとして、約100隻の運航船隊で一般乗用車から建設機械まであらゆる自走可能な貨物を輸送し、LNG燃料自動車船「BLUEシリーズ」など環境負荷低減にも積極的です。ターミナル事業では、コンテナ船サービスを支える海と陸を結ぶコンテナ・ターミナルを運営し、ロジスティクス事業では、海運のノウハウとグループ各社の機能を活かし、貨物の輸出入に必要な諸手配を顧客ニーズに合わせて提供する総合ロジスティクスサービスを展開しています。 ウェルビーイングライフ事業は、「人々のウェルビーイングとライフスタイル」に貢献する非海運事業の柱です。不動産事業では、グループ会社のダイビル株式会社が主体となり、国内外でのオフィスビル事業を軸に街創りを推進。フェリー・内航RORO船事業では、国内最大規模のネットワークで旅客事業と物流事業を展開し、モーダルシフトを推進するとともに、日本初のLNG燃料フェリー「さんふらわあ くれない・むらさき」を運航しています。クルーズ事業では、「美食の船」とも称される「にっぽん丸」と、新クルーズ船「MITSUI OCEAN FUJI」を活用し、心を込めたおもてなしとこだわりの食事で上質な船旅を提供しています。 関連・その他事業では、海運業で培ったノウハウを活かし、曳船(タグボート)事業、海事コンサルティング事業、外国人人材事業、旅行、金融、財務、商事、保険、情報システム、国家石油備蓄事業支援、海図販売、CVCなど多岐にわたるサービスを展開しています。 同社は「BLUE ACTION 2035」という経営計画のもと、市況変動の強い海運業から、海洋事業、不動産事業、クルーズ船事業、脱炭素関連事業(洋上風力発電、アンモニア・メタノール燃料プロジェクト)など、非海運事業の比率を高めることで、安定的な成長と株主還元を目指しています。世界最高水準の安全運航を追求し、データと技術を活用した効率運航(DarWINプロジェクト)や、カーボンフリー燃料輸送(大型アンモニア輸送船)など、脱炭素社会の実現にも貢献しています。
日本郵船株式会社
上場総資産 2.2兆円(2026/03)
日本郵船株式会社は、1885年の創業以来、海運業を基盤として人々の暮らしと世界の経済活動を支えてきたグローバルな総合物流企業グループです。同社の事業は多岐にわたり、主要なものとして定期船事業、物流事業、自動車事業、ドライバルク事業、エネルギー事業、そして不動産や客船を含むその他の事業を展開しています。定期船事業では、川崎汽船、商船三井との合弁会社Ocean Network Express を通じ、200隻以上のコンテナ船を運航し、100ヶ国以上を結ぶ広範なネットワークで一般消費財を輸送するとともに、コンテナターミナル運営や港湾関連サービスも提供しています。物流事業では、郵船ロジスティクスグループを中核に45を超える国と地域に約650ヶ所の拠点を持ち、海上・航空フォワーディング、ロジスティクスセンター運営、陸上輸送、通関、サプライチェーン・マネジメントなど、包括的かつシームレスな物流サービスを世界中で提供し、顧客のグローバルサプライチェーン最適化を支援しています。自動車事業では、世界最大規模の約120隻の自動車専用船隊を擁し、完成車の海上輸送から内陸輸送、保管、PDI(納品前点検・補修)まで一貫した高付加価値サービスを提供し、三国間輸送やインフラ整備にも注力しています。ドライバルク事業では、鉄鉱石、石炭、穀物などの固形貨物を大量輸送するドライバルク船を運航し、プラント重量物や風力発電関連貨物輸送も手掛け、世界経済に不可欠な原材料の安定供給を支えています。エネルギー事業では、原油、LNG、LPG、ケミカルなどの在来型エネルギー輸送に加え、物理探査船やFPSOなどの海洋事業、さらにはアンモニアや水素といった次世代燃料、洋上風力発電などの再生可能エネルギー関連事業開発にも注力し、世界のエネルギー安定供給と脱炭素化に貢献しています。特に、LNGバンカリング大手Avenir LNG社の株式取得を通じて、LNGおよびバイオLNGの普及を推進しています。その他の事業として、客船「飛鳥Ⅱ」によるクルーズ事業や、オフィスビル・住宅の賃貸を行う不動産事業も展開しています。同社は「2050年までのネット・ゼロエミッション達成」を長期目標に掲げ、LNG燃料船の投入やアンモニア・水素燃料船の技術開発、サプライチェーン構築など、低・脱炭素化を推進するグリーンビジネスにも積極的に取り組んでおり、船員の免許・資格管理システム「TRANS-Crew」の開発など、DXによる業務効率化も図っています。世界最大級の船隊規模とグローバルネットワーク、長年培った安全運航のノウハウと技術力を強みとし、多様な顧客ニーズに応えることで、社会のインフラを支え、持続可能な社会の実現に貢献しています。
川崎汽船株式会社
上場総資産 1.1兆円(2026/03)
川崎汽船株式会社は、海運業を主軸とするグローバルな物流企業として、人々の豊かな暮らしを支えるインフラを提供しています。同社の主要事業は多岐にわたり、まずドライバルク船事業では、石炭、鉄鉱石、穀物(小麦、大豆、トウモロコシなど)、製紙原料といった原材料の輸送サービスを日本向けに加え、中国・インドなどの新興国向けや大西洋水域での三国間輸送も積極的に展開しています。自動車船事業では、1970年に日本初の自動車専用船を投入して以来、乗用車やトラックなどの完成車の安全かつ迅速な輸送サービスを提供し、積極的に船体整備を進めることで輸送品質の向上に努めています。LNG船事業では、発電燃料や都市ガスに利用されるクリーンエネルギーであるLNGの輸送を日本向けだけでなく、グローバル市場の動きに対応した三国間輸送や中・短期契約船の運航などワールドワイドな事業展開を進めています。液化ガス事業では、LPGの海上輸送を行う国内外の傭船者向けにグローバルな船主事業を展開するとともに、アンモニアなどの新しいエネルギーの輸送需要獲得に向けて取り組んでいます。また、世界初の本格的なCCS向け液化CO2商業輸送にも参画し、脱炭素化への貢献を目指しています。エネルギー事業戦略としては、洋上風力発電支援船事業(作業船、輸送船、地質調査船)や次世代燃料供給事業(LNG、アンモニア、液化水素運搬船の検討)に注力し、社会の脱炭素化に貢献しています。原油・製品事業では、原油の海上輸送を行う船主事業に加え、ブラジル沖でのドリルシップ、ガーナ沖でのFPSO(浮体式石油・ガス生産貯蔵積出設備)の稼働、さらには燃料(重油、軽油、LNG、バイオ燃料等)の調達も担っています。電力事業では、国内電力会社向けの石炭火力発電所用輸入石炭(電力炭)輸送船「コロナシリーズ」を30年以上にわたり運航し、高品質な燃料輸送サービスを提供しています。コンテナ船事業は、2018年4月以降、株式会社商船三井、日本郵船株式会社との3社で設立したオーシャンネットワークエクスプレスへ統合され、充実した航路網により安定した高品質かつ競争力のあるサービスを展開しています。ターミナル事業では、国内でコンテナターミナルを運営し、情報システムを駆使した効率的なオペレーションと高品質な顧客サービスを提供しています。物流事業では、川崎汽船グループとして、本業の海上貨物輸送だけではなく、航空・海上貨物フォワーディング、陸上輸送、倉庫事業や貨物混載事業等の総合物流事業をグループ各社のサービスネットワークを組み合わせ、グローバルに展開しています。同社は「安全・船舶品質管理」「環境・技術の高度化」「デジタルトランスフォーメーション」を強みとし、顧客密着型の営業と環境対応を梃子に、持続的な成長と企業価値向上を目指しています。
株式会社上組
上場総資産 5,119億円(2026/03)
株式会社上組は、1867年の創業以来、港湾を起点に日本と世界をつなぐ総合物流サービスを提供するリーディングカンパニーです。同社の主要事業は、港湾運送、倉庫・保管、通関、フォワーディング、3PL(サードパーティロジスティクス)、工場構内サービス、重量貨物輸送サービスなど多岐にわたります。国内主要港においてコンテナターミナル(神戸・東京)を単独運営し、港湾荷役から各種検査、輸出入関連業務まで一貫して手掛けています。全国に広がる自社倉庫網は、常温・定温・冷蔵・冷凍倉庫、サイロ、くん蒸庫など多様な機能を持ち、青果物、穀物、冷凍食品、自動車、機械、プラント、鉄鋼製品、木材、生花など幅広い貨物に対応。特に神戸港におけるバナナ輸入取扱シェアは95%以上、日本国内のバナナ・キウイは約60%、パイナップルは約50%を占め、徹底した温度管理による「コールドチェーン」を構築しています。国際複合一貫輸送では、陸上・海上・航空・鉄道の各輸送手段を組み合わせ、ドア・ツー・ドアの国際物流をサポート。中国、東南アジア(タイ、インドネシア、シンガポール、ミャンマー)、メキシコ、アメリカなど海外約30拠点にネットワークを広げ、現地での物流サービスや三国間輸送も展開しています。また、発電プラントや産業機械、鉄道車両などの超重量貨物を、世界最大級のユニットキャリアや大型クレーンを駆使し、工場搬出から現地輸送・据付工事まで一貫して提供する強みも持ちます。物流事業以外にも、不動産事業(賃貸マンション、商業施設、ソーラー事業)、酒造事業(岩川醸造)、外食事業、農業事業(高糖度トマト栽培)など、多角的な事業を展開し、お客様のサプライチェーンに最適なソリューションを提供することで、社会インフラとしての役割を担っています。
飯野海運株式会社
上場総資産 2,434億円(2026/03)
飯野海運株式会社は、外航海運業、内航・近海海運業、不動産業を展開する企業である。同社の海運部門は、大型原油タンカー、ケミカルタンカー、大型・中小型ガス船、内航ガス船、ドライバルク船を運航し、原油、石油化学製品、メタノール、LPG、LNG、エタン、アンモニア、石炭、穀物、木材チップなどを輸送する。2026年3月末時点の連結船腹量は92隻、約432万重量トン。特にケミカル輸送ではステンレスタンク、貨物別の積付け計画、タンク洗浄、品質・運航管理の知見を組み合わせ、中東から極東・欧州へ向かう航路で高い輸送シェアを持つ。石油・化学・電力会社など国内外の荷主と中長期の用船契約や数量輸送契約を結び、運賃・用船料を得る安定収益型の事業構成に特徴がある。 不動産部門では、東京都心の賃貸オフィスビル6棟を保有し、企画、開発、賃貸、運営、管理を担うほか、英国ロンドンで2棟を保有し、米国の不動産案件にも出資する。飯野ビルディングでは、LED照明、デシカント空調、外壁ダブルスキン、自然換気、非常用発電設備を採用し、省エネルギー性能と事業継続性を備えたオフィス空間を法人テナントへ供給する。ホール・カンファレンス施設やフォトスタジオの運営も事業に含む。海運市況の影響を受ける輸送事業と、賃貸収入を中心とする不動産事業を組み合わせる点が収益基盤の特徴であり、1899年の創業以来蓄積した船舶運航・管理技術と、資源・エネルギー輸送に対応する船隊構成を強みとする。
NSユナイテッド海運株式会社
上場総資産 2,117億円(2026/03)
NSユナイテッド海運株式会社は、同社が運航する船舶と用船を組み合わせ、外航貨物海上運送事業および関連・付帯事業を行う海運会社である。外航では鉄鋼原料輸送を中核とし、9万~20万トン型ばら積み船や25万~40万トン型鉄鉱石専用船で鉄鉱石・石炭を運ぶ。資源エネルギー分野では、石炭、穀物、工業塩、鉄鉱石、液化石油ガスを輸送し、運航船向け舶用燃料の調達も担う。不定期船サービスでは鋼材、肥料、石灰石、非鉄金属、塩、バイオマス燃料、セメントなどを扱い、中国・東南アジアの近海航路では一般貨物船による鋼材等の輸送に加え、荷揚港から工場までの陸上輸送や河川港への中継輸送にも対応する。 顧客は国内外の鉄鋼会社、海外資源会社、エネルギー関連企業、発電事業者などで、長期固定契約による安定収益と、市況や荷主需要に応じた不定期船運航を組み合わせるビジネスモデルを採る。米国・アジア向け鋼材と復航のばら積み貨物、アジアからインドへの原料とブラジルからアジアへの穀物を組み合わせるコンビネーション輸送に特徴がある。2026年3月末時点で外航130隻、内航81隻を運航し、英国、米国、香港、シンガポール、フィリピンなどの海外拠点を活用する。安全面では安全管理システム、船舶検査、操船シミュレーター、電子海図・船舶自動識別装置を利用するi-Master、座礁リスク警告システムを導入。メタノール、バイオディーゼル、アンモニアなどの次世代燃料船や環境対応機器の検討を進め、輸送効率、安全性、環境性能を船隊整備へ反映する点を強みとする。
正栄汽船株式会社
総資産 1,796億円(2024/09)
正栄汽船株式会社は、船舶貸渡業を主力とし、不動産保有事業も手掛ける今治造船グループのシップオーナーである。同社は100隻以上を保有し、コンテナ船、LNG船、バルクキャリア、原油タンカー、プロダクト船、PCC(自動車運搬船)を国内外の海運会社へ長期用船する。日本郵船、商船三井、川崎汽船、ONE、EVERGREEN、MAERSKなどが主要取引先であり、用船契約は10~15年を基本とする。契約満了後の中古船売買、裸用船、新造船と中古船を組み合わせた取引にも対応し、船舶の保有と貸渡収入を軸に事業を構成する。 船舶管理では、自社管理と国内外のシップマネージャーへの委託管理を併用する。ISMに基づく航行監視、機関・補機・通信機器の保守、入渠工事の監督、舶用品の手配、約1,000人以上の船員配乗、管理会社の訪船・検船を担い、安全運航を統括する点が強みである。保有実績には24,000TEU型コンテナ船、20万重量トン超のバルクキャリア、31万重量トン型VLCC、7,000台積みLNG燃料自動車運搬船がある。LNG二元燃料機関、SOxスクラバー、EGR、Bow Wind Cover、Starlinkなどを採用し、燃費効率、排出ガス削減、船陸間通信の改善を進める。今治造船との連携を基盤に、アジア・欧州・北米・中東を結ぶ国際航路向けの大型船を調達・管理できる点に特徴がある。
株式会社フジトランスコーポレーション
上場総資産 1,726億円(2026/03)
株式会社フジトランスコーポレーションは、1952年に名古屋港を創業の地とし、港湾運送事業と内航海運業を基盤に、国際物流や梱包事業を通じて社会のニーズに応え、グローバルな総合物流企業として発展してきました。同社は「いつでも、何でも、どこへでも」をモットーに、米粒のような小口貨物から航空宇宙機器やロケットといった長大・特殊貨物まで、多岐にわたる荷物の輸送に対応しています。主要事業として、まず港湾運送事業では、500名以上の専門知識とライセンスを持つ現業員が、フォークリフトをはじめとする最先端の荷役機械を駆使し、安全かつ高度な荷役作業をハード・ソフト両面から提供しています。内航海運業および海上運送業では、自社船・定期傭船合わせて7隻の内航船を保有し、自動車をはじめとする各種貨物を北海道から沖縄まで日本全国の主要航路で海上輸送しています。貨物利用運送事業を含む国内物流においては、全国約20ヶ所に支店・営業所を展開し、陸上輸送ネットワークと連携して充実したサービスを提供。国際物流では、通関業務や各種輸出入業務を代行し、海外13カ国に現地法人を設け、パートナー企業との連携により世界中への安全かつ迅速な輸送を実現しています。中部国際空港での航空貨物取扱も手掛け、海陸空のあらゆる輸送手段を組み合わせた最適なマルチモーダルロジスティクスをコーディネート。通関業では、AEO制度の承認・認定を受け、税関手続きの利便性を高め、迅速かつ円滑な貨物取引を可能にしています。倉庫業では、多様な貨物の保管サービスを提供し、梱包事業では輸送に適したオーダーメイドの梱包作業も行っています。同社は、品質・安全・環境への徹底した配慮を基本とし、ISO9001、ISO14001、ISO45001などの国際規格認証に加え、Gマーク制度やグリーン経営認証も取得。さらに、DX推進により業務プロセスの刷新と新たな価値創造に努め、お客様に喜ばれる高品質なロジスティクスサービスを提供し続けています。
ENEOSオーシャン株式会社
総資産 1,571億円(2026/03)
ENEOSオーシャン株式会社は、同社が保有する原油タンカー船隊を用い、産油国から日本への原油海上輸送を主軸とするENEOSグループの海運会社である。約30万載貨重量トンのVLCCと約10万載貨重量トンのAFRAMAXで船隊を構成し、中東と日本を結ぶ航路を含む国外・国内航路で原油を輸送する。運航船腹は12隻で、石油精製・販売を担うENEOSのエネルギーサプライチェーンに組み込まれた輸送体制を形成している。原油船以外の海運事業を2025年に承継した後は、原油船事業に特化している。 海上輸送に加え、ENEOSが支配する原油タンカーおよびその他船舶の運航管理を担い、航海、荷役、船舶保全を海上職と陸上職の連携で支える。さらに、ENEOSグループのターミナルへ入港する全外航船舶を対象に、着離桟と荷役作業の安全管理を実施する。労働災害、油濁・環境汚染、船舶事故の防止を判断基準に置き、危険予防、緊急事態への備え、省エネルギー、省資源、排出物低減、運航高度化を進める。輸送需要に応じて船腹を運用し、運航管理とターミナル安全管理を組み合わせて原油の安定供給を支える事業構造に特徴がある。
株式会社日新
上場総資産 1,437億円(2026/03)
株式会社日新は、国際輸送、国内輸送、倉庫、港湾運送、通関、船舶代理店、引越、旅行事業、不動産事業を手掛ける国際物流企業である。同社は1938年の創業以来、海上輸送、航空輸送、鉄道輸送、トラック輸送、内航船輸送を組み合わせた物流サービスを主軸に置き、横浜・大阪・神戸の港湾拠点、国内倉庫、海外現地法人や代理店網を活用して輸出入貨物や国内貨物の輸送、保管、流通加工、構内作業まで担う。 物流事業では、自動車関連部品、化学品、食品、機械設備、医薬品、電機・電子機器、生花、果実酒など産業別の貨物特性に対応し、LCL・FCL海上輸送、航空混載、タンクローリー、ISOタンクコンテナ、鉄道輸送、危険品倉庫、冷蔵・冷凍倉庫、保税蔵置場、通関業務を組み合わせる。プラント輸出入、工場移転、大型設備の解体・搬入・据付、顧客工場や物流センターでの充填・梱包・仕分け・入出庫にも実績を持つ。 デジタル面では、国際輸送費算出、船腹確認、ブッキング、進捗管理、トラッキングを行うForward ONE、物流容器の開発・提案とシステム管理を組み合わせるHACO Lab.、IoTによる輸送状態の可視化を展開する。環境対応ではモーダルシフト、EVトレーラー、SAF、リターナブル物流容器、CO2排出量算出を取り入れる。旅行事業は法人出張、短期就労・駐在員証、教育機関の語学研修、団体旅行手配を扱い、不動産事業では保有資産の賃貸を行う。
NYKバルク・プロジェクト株式会社
総資産 1,249億円(2026/03)
NYKバルク・プロジェクト株式会社は、日本郵船グループの一員として、世界中の人々の暮らしを支えるため、お客様の大切な貨物を安全に輸送する外航海運事業を展開しています。同社は、ハンディサイズバルカー、在来船(多目的船)、重量物船、モジュール船といった比較的小型の船舶を約150隻運航しており、これらの船は小回りが利き、多くの港に入港可能である上、ほとんどの船にクレーンが装備されているため、荷役設備のない港でも効率的な荷役作業が可能です。この強みを活かし、国内外300社を超える顧客の石炭、銅、ニッケル、バイオマス燃料、穀物、鉄鋼製品、プラント重量物など多岐にわたる貨物を、世界400もの港の間で日々輸送しています。主要事業として「バルク貨物輸送」「プロジェクト貨物輸送」「セミライナーサービス」を提供しており、バルク貨物輸送では載貨重量12,000トンから64,000トンの船隊で多種多様な貨物に対応し、三国間輸送や新規案件にも積極的に取り組んでいます。プロジェクト貨物輸送においては100年以上の歴史を持ち、邦船社で唯一の重量物船・モジュール船運航船社として、長年培ったノウハウと技術力を提供しています。セミライナーサービスでは、アジア近海、インド、中東、欧州、米州、南太平洋といった広範な航路で、鋼材、建機、工場設備、車両、各種プロジェクト貨物、バルク貨物などを定期的に輸送し、特に鋼材輸送では冬場の結露防止策として船艙内にヒーティングシステムを設置するなど、輸送品質の向上にも注力しています。同社はワールドワイドなサービスネットワークと長年の知見・技術力を強みとし、特に荷動きが増加しているバイオマス燃料貨物や風力発電貨物輸送にも積極的に取り組み、着実に実績を積み上げています。また、ESG経営を推進し、2050年までにGHG排出ネットゼロ達成を目指すなど、持続可能な社会の実現にも貢献しています。
常石グループ株式会社
総資産 1,222億円(2025/12)
常石グループ株式会社は、同社を持株会社として、海運、造船、商社・エネルギー、環境、ライフ&リゾート、社会貢献推進の6セグメントを統括する企業グループである。海運事業では、日本の地方港と中国主要港を結ぶ定期コンテナ航路を運航し、NVOCCとして通関、陸上輸送、船舶代理、船員管理まで国際海上物流を担う。造船事業は日本・フィリピン・中国の3拠点で、中型ばら積み船を中心にコンテナ船、タンカー、旅客船、漁船などを建造し、国内の修繕ネットワークによって船舶の長期利用を支える。温室効果ガス排出量を抑える船舶の開発やモーダルシフトにも取り組む。 商社・エネルギー事業では、生活インフラに関わる商材やエネルギーを扱い、地域課題に対応する新規事業を開発する。環境事業は、廃棄物の分析、収集運搬、処理、再資源化を連結した事業構成を持ち、処理熱の再利用やリサイクル技術の開発を進める。ライフ&リゾート事業では、瀬戸内を主な舞台に、客船「guntû」、宿泊施設、遊園地、研修施設、マリーナなどを展開する。さらに教育、文化、環境、災害支援、次世代育成を社会貢献推進事業として組織化している。グループ各社の専門性と国内外の事業基盤を束ね、物流・船舶の法人顧客、廃棄物処理を必要とする事業者、観光客や地域住民から収益を得る複合的なビジネスモデルを構築しており、2025年度の連結売上高は3,480億円である。
名港海運株式会社
上場総資産 1,189億円(2026/03)
名港海運株式会社は、1949年設立の名古屋港を拠点とする国際総合物流企業です。同社は、港湾運送事業を中核に、倉庫業、貨物利用運送事業、海上運送業、海運代理店業、内航海運業、陸上運送業、利用航空運送業、航空運送代理店業、通関業、梱包業など多岐にわたる事業を展開しています。名古屋港トップクラスの広大な倉庫保管スペース(国内合計約71.5万㎡、海外合計約8.9万㎡)と輸送能力を誇り、自動車や自動車部品、工作機械、電化製品、鋼材、日用品から航空機部品、鉄道車両、エネルギープラント資材といった多種多様な貨物の輸出入を支援しています。 同社のサービスは、輸出入における戦略的な物流提案から、国内の海陸空を組み合わせた効率的な輸送、そして保管・流通加工まで一貫して提供します。特に、モーダルシフトを推進する内航海運では自社船「第1かもめ丸」を運用し、環境負荷低減とコスト削減に貢献。倉庫群は重量物対応、危険物、燻蒸庫、医薬品、定温、自動ラックなど多様なニーズに対応し、仕分け、検品、ラベリング、梱包から配送までを担う総合物流センターとしても機能します。 国際輸送においては、NVOCC(非船舶運航業者)としてFCL/LCL貨物やバルク貨物のDoor to Doorサービスを提供し、中部国際空港(セントレア)最大規模の施設を活用した航空貨物サービスも展開。北米、欧州、アジアを中心に広がる海外ネットワークを通じて、日本が介在しない三国間貿易にも対応し、日本で培った高品質な「ジャパンクオリティ」の物流サービスを海外でも提供しています。お客様のリードタイム短縮やコストダウン、SCMの最適化に貢献するトータルロジスティクスパートナーとして、社会の重要なインフラを支える公共的使命を果たすことを経営理念としています。また、タンクコンテナやタンクローリーの洗浄・修理・メンテナンス事業、不動産賃貸、産業廃棄物収集運搬、発電・売電事業なども手掛け、幅広いニーズに応える体制を構築しています。
新日本海フェリー株式会社
上場総資産 1,033億円(2026/03)
新日本海フェリー株式会社は、日本海を横断し、本州と北海道を結ぶ長距離フェリー航路を運航する海運会社です。同社の主要事業は、一般自動車・旅客の海上輸送、貨物の海上輸送および取扱業、自動車運送取扱業、観光事業、損害保険代理業にわたります。特に自動車航送運賃が事業構成の80%を占めることから、物流を支える貨物輸送がビジネスの中核を担っています。舞鶴・敦賀・新潟・秋田と北海道の小樽・苫小牧東を結ぶ主要4航路を展開し、高速フェリーを導入することで、航空貨物輸送に匹敵する輸送スピードを安価に提供しています。 旅客サービスにおいては、快適な船旅を提供するため、レストラン、グリル、カフェ、大浴場、ショップ、マッサージルーム、フォワードサロン、オープンデッキ、コンファレンスルーム、チルドレンルームなど多岐にわたる船内施設を完備しています。近年では、Starlinkを活用した高速・低遅延の有料フェリーWi-Fiサービスを導入し、洋上での快適な通信環境を実現しています。また、インターネット予約決済サービスやe乗船券、領収書Web表示サービスなど、利便性の向上にも努めています。 貨物輸送では、広大な車両甲板と大容量の輸送ハードを強みとし、トラックやトレーラーの安定した積載台数を提供しています。トラックドライバー向けには、プライベート空間を確保できるドライバールーム、専用レストラン、浴室、コインランドリーといった充実した専用施設を用意し、長距離運行におけるドライバーの休息と安全運行をサポートしています。主要販売先にはホクレン農業協同組合連合会、西濃運輸、日本通運などの物流・農業関連企業、およびジェイティ-ビー、日本旅行、近畿日本ツーリストといった旅行会社が名を連ね、幅広い顧客層にサービスを提供しています。同社は安全・安心な海上輸送を基盤とし、旅客と貨物の両面から日本の物流と観光に貢献しています。
株式会社日新アセットマネジメント
上場総資産 1,009億円(2025/03)
株式会社日新は、1938年の創業以来80年以上にわたり、国際総合物流のパイオニアとして、人々の生活と産業を支える物流インフラを提供しています。同社は「世界の人々に感動を運び、地球を笑顔で満たす」をパーパスに掲げ、陸海空すべての輸送手段と倉庫・保管業務を組み合わせたワンストップの物流サービスを世界24カ国・地域、150拠点以上の強固なグローバルネットワークで展開しています。主要な事業内容としては、海上輸送、航空輸送、鉄道輸送、ISOタンクコンテナ輸送、三国間輸送、通関業務といった国際輸送サービスに加え、国内海上輸送、国内陸上輸送、化学品輸送などの国内輸送を提供。さらに、港湾運送、一般倉庫、冷蔵・冷凍倉庫、危険品倉庫、自動化倉庫、物流センター業務、流通加工、構内作業、文書保管サービスといった倉庫・保管業務も手掛けています。また、海外・国内引越、トランクルーム、事務所移転を含む引越サービス、そして展示会出展物の輸送・搬入出作業も提供し、多岐にわたる顧客ニーズに対応しています。特に、自動車関連部品、化学品、食品、機械設備、医薬品、電機機器、精密機械、生花、果実酒など、多様な産業の貨物に対し、それぞれの分野に精通した専門性の高い人材が最適なソリューションを提案。デジタルフォワーディングサービス「Forward ONE」や物流容器リターナブル運用サービス「HACO Lab.」、リチウムイオン電池の循環物流ソリューション「LiBerth」など、DXを活用した先進的なサービス開発にも注力し、環境負荷低減ソリューションを通じて脱炭素・循環型社会の実現にも貢献しています。同社は、お客様の最適なサプライチェーン構築と多様な社会課題の解決に貢献する「サプライチェーン ロジスティクス プロバイダー」を目指し、日々挑戦と改善を重ねています。
第一中央汽船株式会社
上場総資産 646億円(2026/03)
第一中央汽船株式会社は、外航・内航の両輪を備える総合海運会社として、世界の海上輸送を担うドライバルク貨物輸送のプロフェッショナルです。同社は鉄鉱石、石炭、穀物などのバラ積み貨物を主に扱い、コンテナ船のように決まった航路ではなく、荷主のニーズに合わせて柔軟に動く不定期船サービスを中核事業としています。特定の荷主と長期契約を結ぶ専用船サービスと、幅広いニーズに対応する不定期船サービスを組み合わせることで、安定した収益基盤と世界の資源需要に合わせた機動的な輸送を実現しています。 同社の事業は、大型不定期船であるケープ型ばら積み船による鉄鉱石や石炭の大量輸送から、パナマックス型・ハンディマックス型による国内外電力会社向けの石炭輸送、非鉄鉱石輸送、さらに小型不定期船であるスモールハンディ型による鋼材、穀物、肥料、エネルギー関連カーゴの輸送まで多岐にわたります。近海船サービスでは、アジア水域での石炭、セメント、鋼材、木材製品、バイオマス燃料輸送に強みを持ち、他社の追随を許さない船隊規模と柔軟な配船で顧客の多様な要望に応えています。また、内航船サービスでは、セメント・石灰石専用船や石炭・石炭灰専用船を運航し、セルフアンローダー船のノウハウを活かして高い評価を得ています。外航と内航を自社内で併営することで、部門間のスムーズな連携を可能にし、最適な輸送サービスを提供しています。 同社は、乗組員の教育、船舶の整備、荷役支援要員の配置、最新鋭機器の搭載など、ハード・ソフト両面から安全管理を徹底し、安全・確実な貨物輸送を追求しています。長年にわたり築き上げてきたお客様との信頼関係と、グローバルな海上輸送ネットワークが同社の強みであり、世界の産業発展の根幹を支える重要な役割を果たしています。
トヨフジ海運株式会社
総資産 608億円(2026/03)
トヨフジ海運株式会社は、トヨタグループ唯一の海運会社として、海上運送、船内・沿岸荷役、通関、自動車運送取扱、および産業廃棄物収集運搬に関する事業を主軸に展開しています。同社は1964年の設立以来、国内外の主要港を結ぶ物流ネットワークを構築し、新車、中古車、トレーラー、建設機械といった多種多様な商品を安全かつ確実に輸送しています。特に完成車物流においては、年間約380万台の自動車を取り扱い、内航・外航合わせて26隻の自動車船を運航しており、国内の主要港からアジア、北米、オセアニア、欧州へと広範な航路をカバーしています。 港湾における業務では、商品車の搬入から保管、船積、通関までの一連の輸出入管理を効率的に実施しています。また、50年以上にわたり培ってきた完成車物流のノウハウを活かし、海外13の国と地域に17の拠点を展開し、現地での多様な物流サービスを提供しています。近年では、中国現地法人TFLC上海支店の設立やインドネシアのパティンバン港におけるROROターミナル運営事業への参画など、グローバルな事業拡大を進めています。 環境負荷低減にも積極的に取り組んでおり、LNG燃料自動車運搬船「TRANS HARMONY GREEN」などの環境配慮型船舶を導入し、ISO14001の認証取得や「トヨフジ環境チャレンジ2050」の策定を通じて、持続可能な社会の実現に貢献する企業活動を推進しています。これらの取り組みにより、顧客の多様なニーズに応えながら、環境と調和した物流サービスを提供し、国際社会からの信頼を確立しています。
株式会社商船三井さんふらわあ
総資産 606億円(2026/03)
株式会社商船三井さんふらわあは、株式会社商船三井の100%出資子会社として、国内主要航路における旅客フェリーおよび貨物RORO船の運航を主軸とする海運事業者です。2023年10月1日に商船三井フェリー株式会社と株式会社フェリーさんふらわあが事業統合し、現在の体制となりました。同社は、首都圏と北海道を結ぶ大洗~苫小牧航路、および関西と九州を結ぶ大阪~別府、神戸~大分、大阪~志布志の計4つの主要航路で「さんふらわあ」ブランドのフェリーを運航しており、個人旅行客からビジネス出張者、物流事業者まで幅広い顧客層にサービスを提供しています。特に旅客運送事業では「カジュアルクルーズ」をコンセプトに、快適なプライベート空間や充実したパブリックスペースを備えた新造船「さんふらわあ かむい」「さんふらわあ ぴりか」を導入し、船旅そのものを楽しむ体験を提供しています。
乾汽船株式会社
上場総資産 554億円(2026/03)
乾汽船株式会社は、1904年創業の旧乾汽船株式会社(外航海運事業)と1925年創業の旧イヌイ倉庫株式会社(倉庫事業・不動産事業)が2014年10月に経営統合して誕生した企業です。同社は、運賃市況の変動が大きい外航海運事業と、中長期的な視点で景気変動が異なる倉庫事業および不動産事業という三つの事業セグメントを組み合わせることで、強固な事業基盤と競争力を確立しています。 外航海運事業では、100年以上の歴史で培ったノウハウを活かし、主に約37,000D/W~約38,000D/Wのハンディサイズのバラ積み船隊を運用しています。不定期航路事業と船舶貸渡業を展開し、全船にクレーンを設置しているため荷役設備のない港にも入港可能であり、これが同社船隊の大きな強みです。太平洋水域を中心に世界中の港を結び、穀物、石炭、材木、セメントなど多岐にわたる貨物の安全で安定的な海上輸送サービスを提供しています。また、減速航海の深度化による燃料費削減や、フィリピン・マニラに船員教育施設「Inui Maritime Seminar」を開設し優秀な船員の育成に注力するなど、安全運航と環境保全(ISO14001認証取得)にも積極的に取り組んでいます。 倉庫事業では、90年以上の実績とノウハウを基に、首都圏を中心に内国貨物および輸出入貨物に対応した倉庫、賃貸物流施設、配送サービスを提供しています。WMS(倉庫管理システム)を活用した在庫の可視化、保管・荷役、ガラス製品の梱包や輸入品の検品、ラベル貼り、販促品加工といった流通加工サービス、自社車両と提携先による全国配送、海上・航空輸送から国内配送までの一貫したロジスティクスソリューションを提案しています。さらに、セキュリティ設備が整った文書保管専用倉庫での保管や、Webで集荷・配送オーダーが可能な専用システム、機密文書溶解リサイクルサービスも提供し、ISO/IEC 27001認証や国土交通省の優良トランクルーム認定を取得し、高い品質とセキュリティを確保しています。 不動産事業は、隅田川のほとり「勝どき」・「月島」エリアを地盤とし、1973年の賃貸マンションから始まりました。現在は、43階建ての賃貸マンション「プラザタワー勝どき」、オフィスビル「イヌイビル・カチドキ」、業種や国籍、年代の異なるビジネスパーソンが共に暮らすシェア型企業寮「月島荘」などを展開し、魅力あるレジデンスゾーンの形成と所有資産価値の向上を目指しています。これらの事業を通じて、同社はグローバルな海上輸送から国内物流、都市開発に至るまで、幅広い顧客層に対し多角的なサービスを提供し、社会の生活向上と発展に貢献しています。
イースタン・カーライナー株式会社
総資産 549億円(2026/03)
イースタン・カーライナー株式会社は、自動車専用船と在来船・多目的船を主軸とした国際海上輸送サービスを提供する海運会社です。同社の自動車専用船事業は、自走可能な乗用車、トラック、建設機械、特殊車両といったあらゆる車両を効率的に輸送するため、大型ランプウェイ、リフタブルデッキ、大型車用エレベーターなどを備えた最新鋭船を投入しています。CKD(完全ノックダウン部品)や自動車部品の積載にも対応し、東アジア、東南アジア、西南アジア、北西豪州、中近東といった広範な地域に対し、月間2~5航海の定期輸送サービスを展開しています。年間17万台の乗用車と約1万台のHigh & Heavy貨物(トラック・建設機械)の輸送実績を持ち、お客様の地産地消トレンドに対応する三国間海上輸送サービスも提供しています。一方、在来船・多目的船事業は「いかなる貨物も、どこへでも輸送」を理念とし、アジア最大のネットワークを誇ります。大型ランプウェイと最大120トン吊りの油圧クレーンを装備した多目的船により、重車両、鋼材、雑貨、建機、プラント貨物、バルク貨物、特殊サイズの貨物など、多種多様な貨物を安全・確実・迅速に輸送します。日本、中国、韓国からアジア各国への定期配船に加え、ASEAN域内配船も定期化し、インドネシアやマレーシアからの復航サービスも提供。さらに、極東と米国・カナダ西岸を結ぶ米州部では、北米から東南アジアへの輸送や、米国現地法人による米国内陸輸送の仲介も手掛けています。工作機械や工場設備機械、プラント・プロジェクト案件など、お客様の多様なニーズに応えるべく、艀や内陸輸送を含む一貫輸送サービスを提供し、「海の匠」として高品質な輸送を実現しています。
横浜港埠頭株式会社
総資産 549億円(2026/03)
横浜港埠頭株式会社は、横浜港の国際競争力強化と持続可能な発展に貢献する港湾運営事業を中核とする企業です。同社は、自社所有の多目的・ライナーターミナル(自動車、ばら積み貨物等の在来貨物)の管理運営に加え、横浜市から指定管理者として公共物流施設(岸壁、物揚場、上屋、荷さばき地等)の管理運営を担っています。また、港湾運営会社である横浜川崎国際港湾株式会社からの委託を受け、横浜港のコンテナターミナルの日常管理も行い、横浜港全体の物流施設を一元的に管理する役割を担っています。 同社の事業は多岐にわたり、港湾の利用促進においては、国内外の船会社や荷主企業のニーズを汲み取り、「使いやすく選ばれる港」を目指し、関係機関と連携した積極的な取り組みを展開しています。新たな事業の柱として、本牧ふ頭A突堤におけるロジスティクス拠点事業を推進し、流通加工や温度管理等の高機能なサービスを提供する物流倉庫を集積させています。さらに、株式会社横浜港国際流通センターへの経営参画を通じて、横浜港のロジスティクス施策を一元的に担い、国際コンテナ戦略港湾の一層の推進を図っています。 施設整備と維持管理においては、国や港湾管理者、横浜川崎国際港湾株式会社と連携し、整備計画の立案から設計、建設までを一貫して行い、利用者の意見や最先端技術を取り入れた効率的な施設整備を進めています。ライフサイクルマネジメントに基づく長期修繕計画を策定し、予防保全型の維持管理を徹底することで、安全で安心な港の機能を昼夜問わず支えています。環境に配慮した港づくりにも注力し、太陽光発電設備やLED照明の導入など、持続可能な港湾運営を目指しています。 関連事業として、ふ頭内の道路環境改善と港湾労働環境向上のため、シャーシ整理場や横浜港コンテナ貨物情報システム「Y-CON24」を運営し、ゲート前の混雑緩和や物流の効率化に貢献しています。また、横浜市内の公共事業で発生する建設発生土の受け入れから海上運搬、埋立までを一元的に行い、新本牧ふ頭の土地造成に寄与しています。環境整備基金事業では、横浜港の水生生物維持培養として稚魚放流を行い、小中学生向けの体験イベントを通じて海域環境保護の重要性を伝えています。さらに、長年の港湾運営で培った経験と実績を活かし、国内外の港湾に対するコンサルティングサービスを提供し、海外港湾関係者向けの人材育成支援研修も実施するなど、国際的な貢献も行っています。これらの事業を通じて、同社は横浜港の機能強化と国際競争力の向上に不可欠な役割を果たすとともに、地域社会の発展にも寄与しています。
鶴見サンマリン株式会社
総資産 527億円(2026/03)
鶴見サンマリン株式会社は、1947年の創業以来70有余年にわたり、日本のエネルギー輸送を支える内航・外航タンカーオペレーターとして業界をリードしてきました。同社は「エネルギーの輸送を通じて社会に貢献する」という企業理念のもと、石油製品の海上輸送において国内約22%のシェアを占める最大級の事業者です。内航部門では、原油、重油、ガソリン、灯油、軽油といった主要石油製品に加え、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの各種ケミカル製品、LPG、アスファルト、さらには国内に6隻しかない内航LNG船のうち2隻を擁し、LNG輸送も手掛けています。これらの輸送は、石油会社、商社、電力会社、製油所、石油化学工場、油槽所、一般工場など多岐にわたる顧客層に対し、日本全国の主要港から離島まで、安定したエネルギー供給を担っています。特に、西日本から島根県隠岐諸島、鹿児島県奄美群島、伊勢湾を中心とした中京地区など、広範な地域をカバーし、地域のライフラインを支えています。 外航部門では、積載量3,000トンから12,000トンのSRサイズ船隊を主力とし、石油製品、ケミカル製品、アスファルト、ケミカルガス、天産品などを日本、中国、台湾、韓国、シンガポールといった極東・東南アジア諸国へ輸送しています。ステンレス製IMOタイプⅡケミカルタンカーやガスキャリアー、アスファルト専用船など、多様な特殊船を運用し、国際的な顧客ニーズに応えています。 同社の強みは、半世紀以上にわたり培われた特殊船の運航ノウハウと、安全輸送を最優先する徹底した安全管理体制にあります。153隻の用船に対し、経験豊富な専門スタッフが全国に配置され、直接的な安全指導や安全管理システムの継続的改善を通じて、事故・トラブルの未然防止に努めています。また、環境保護にも積極的に取り組み、「鶴伸丸」が内航船省エネルギー格付けで最高評価「星5つ」を獲得するなど、環境負荷低減に貢献しています。近年では、Ship to Ship方式によるメタノール燃料供給や、世界初のMCH(メチルシクロヘキサン)海上輸送による水素利用への貢献など、脱炭素社会を見据えた新エネルギー輸送への挑戦も進めています。グループ経営体制によるシナジー創出やDX化を推進し、新たな時代に適応した高品質な輸送サービスを提供し続けています。
共栄タンカー株式会社
上場総資産 526億円(2026/03)
共栄タンカー株式会社は、エネルギー資源の輸送を通じて世界の経済・文化の興隆に貢献する外航運輸業を主軸とする企業です。特に、中東から日本への約1万キロに及ぶ「オイルロード」における原油輸送を主体とし、VLCC(大型原油タンカー)の長期貸船契約をビジネスモデルとして安定的な経営基盤を築いています。同社は、海上運送業を核に、海運代理業、海運仲立業、船員派遣事業、舶用品の売買および仲立、船舶の売買、労働者派遣事業、倉庫業、損害保険代理業、不動産の売買、賃貸借、管理および仲介、石油類の販売、他の事業に対する貸付、保証および投資、そしてこれらに付帯または関連する事業を幅広く展開しています。 同社の最大の強みは、創業以来培ってきた安全運航の実績と、それに基づく国内VLCCの長期貸船契約による安定収益です。船舶の安全運航を最重要課題と位置付け、「ゼロ災害およびゼロ環境汚染」を目標に掲げ、国際安全管理基準に基づく独自の安全管理システムを構築しています。ヒューマンエラー防止のため、東京とマニラでの船員教育・訓練を徹底し、最新の操船支援ツールやシステム(GPS、電子海図ECDIS、J-Marine NeCSTなど)を活用しています。また、海洋・地球環境の保全にも積極的に取り組み、ISO14001の要件を満たした環境マネジメントシステムを運用し、「品質および環境管理マニュアル」を策定。Soxスクラバーやバラスト水管理システムの搭載により、燃料油の硫黄分規制や海洋生態系保護に対応しています。 船隊構成は、VLCC原油タンカーを中心に、LPG船、製品タンカー、ばら積船を保有し、効率的かつ環境保全に資する船隊整備・拡充を継続的に進めています。将来に向けてもLPG船やVLCCの新造船計画があり、さらなる事業拡大を目指しています。2019年にはシンガポールに連結子会社を設立し、海事産業の世界的集積地での営業活動や情報収集を通じて、既存顧客へのサービス強化に加え、海外顧客との窓口を拡大し新規開拓を推進することで、新たな事業の柱を育成しています。これらの取り組みにより、同社は日本の産業と生活に不可欠なエネルギーの安定供給を支え、国際競争力の強化と持続可能な社会の実現に貢献しています。
株式会社りゅうせき
上場総資産 525億円(2026/03)
株式会社りゅうせき輸送事業部は、沖縄県を拠点に、内航海運事業、船舶給油事業、陸上輸送事業の三つの柱で、地域社会のエネルギー安定供給と経済活動を支える総合輸送サービスを提供しています。内航海運事業では、複数の内航タンカー船「天竜丸」シリーズを運用し、水島製油所や沖縄県内の製油所から、沖縄本島、宮古、石垣、久米島といった沖縄県内の離島、さらには鹿児島県の奄美大島、徳之島、喜界島へ石油類(白油、黒油)の海上輸送を担っています。2002年には沖縄県の内航運行業者として初のISMコード認証を取得し、高い安全性を確保しています。船舶給油事業では、「安全・安心・安定」をモットーに、5隻体制の給油船「旭丸」シリーズで、泊港や覇港を中心に出入港する商船、外航船、旅客船、貨物船、官公庁船など多岐にわたる船舶に対し、A重油、C重油、軽油といった船舶燃料を海上給油しています。徹底した品質管理のもと、沖縄の海運業界を裏方から支える重要な役割を担っています。陸上輸送事業では、「安全はすべてに優先する」を活動の柱とし、沖縄県下全域で一般家庭から業務用顧客まで幅広く、石油製品、LPガス、LNGガスの輸送を手掛けています。具体的には、タンクローリーによる燃料配送、宮古島・石垣島の空港における航空機(ジェット燃料)への給油作業、潤滑油の輸送・管理、各物流センターでの石油・ガス貯蔵施設の管理、ガス容器の充填・検査、ガス器具の配送など多岐にわたるサービスを展開しています。特にLNG輸送は2015年4月から専用ローリー3台で開始し、脱炭素社会に向けたクリーンエネルギー供給にも注力しています。同社は、Gマーク認定を受けた安全性優良事業所として、地域に密着したきめ細やかなサービスと高い安全品質で、沖縄の暮らしと産業を支え続けています。
琉球海運株式会社
総資産 525億円(2026/03)
琉球海運株式会社は、海上運送事業と第一種・第二種貨物利用運送事業を営み、同社は覇港を拠点に国内定期航路、台湾定期航路、不定期船を運航する。国内では東京・大阪、博多・鹿児島、覇、宮古島、石垣島を結び、海外では博多、鹿児島、覇、宮古島、石垣島、台湾・高雄の6港を週1便で結ぶ。提携船社との接続により、高雄から世界各地への輸送にも対応する。全国の港へ配船する不定期船では、分蜜糖、葉たばこ、麦、肥料、大型プラントなどを扱い、新幹線、電柱、石炭、救援物資を運んだ実績を持つ。 主力のRORO船は、トラック、トレーラー、乗用車、大型建設機械、鉄道車両などをランプウェイから直接積載でき、荷役時間と貨物への衝撃を抑える点に特徴がある。220V・440V電源を備え、リーファーコンテナによる生鮮食品や冷蔵・冷凍品の温度管理輸送、振動に弱い精密機械や特殊車両の船内輸送にも対応する。グループ企業の港湾荷役、陸上輸送、集配機能と連携し、集荷から海上輸送、倉庫保管、仕分け、配送までをDoor-to-Doorで担う。 物流拠点では常温、定温、冷蔵、冷凍の保管区分を設け、自動倉庫、WMS、自動仕分け装置、ピッキングシステムを活用する。荷主から運賃や倉庫保管料などを得る物流事業を主軸とし、貨物情報の一元管理によって中間工程、誤配、欠品の削減を図る構成である。製造業、食品事業者、自動車関連事業者、小売・卸売事業者などのサプライチェーンを海陸複合輸送で支え、沖縄の島嶼物流と本土・台湾間を結ぶ航路網、船舶、輸送機材、温度帯別倉庫を組み合わせられる点を強みとする。
旭タンカー株式会社
総資産 517億円(2026/03)
旭タンカー株式会社は、1951年の創業以来、「海上輸送を通じて日本の産業と暮らしを支え、社会をつなぐ」という使命のもと、石油製品、LPG、ケミカル製品などの海上輸送を国内外で展開する海運企業です。同社は、国内トップクラスの120隻を超える船隊規模を誇り、300KL積から7,000KL積みの白油・黒油タンカーを主力として運航するほか、潤滑油船、LPG船、ケミカル船といった特殊船にも対応し、幅広い顧客ニーズに応えています。特に、外航船向けボンドバンカー(保税燃料油)輸送においては国内トップシェアを確立しており、国内外を航行する船舶の安全航海を根幹から支える重要な役割を担っています。長年培った高い専門性と確実な運航体制により、石油元売り会社や電力会社など、日本の基幹産業のエネルギー安定供給を最前線で支える実績とノウハウを有しています。また、同社は次世代の海運業をリードするパイオニアとして、世界初のピュアバッテリー電気推進タンカー「あさひ」や「あかり」を開発・運航し、従来の重油から再生可能エネルギー由来の電力への切り替えにより、CO2、NOx、SOx、煤煙などの温室効果ガスのゼロエミッション化を達成しています。これにより、地球環境保全と乗組員の労務環境改善に貢献し、持続可能な海運業の実現を目指しています。さらに、海運DXの導入にも積極的で、各船へのタブレット配布や独自のアプリ導入による情報電子化、衛星ブロードバンドインターネットサービス「Starlink」の導入で、陸上と海上間の情報連携を強化し、安全と効率の両立を図っています。これらの取り組みを通じて、同社は社会インフラとしてのエネルギー供給の根幹を担い、持続可能な社会の実現に貢献しています。
商船三井ドライバルク株式会社
総資産 508億円(2026/03)
商船三井ドライバルク株式会社は、商船三井グループのドライバルク事業を担い、海上運送業、船舶代理業、海運仲立業、輸送機械器具の賃借業を主軸とする会社である。同社は約200隻のばら積み船、木材チップ船、多目的船を運航し、小麦・とうもろこし・大豆などの穀物、鉱物、金属、肥料、セメント、塩、バイオマス燃料、木材チップ、鋼材などの乾貨物を日本発着および世界のトレードで輸送する。 事業構成は、汎用ばら積み船によるドライバルク輸送、多目的船による極東・東南アジア発着貨物輸送、発電・交通インフラ・橋梁向けのプロジェクト貨物輸送、陸上・洋上風力発電部材の海上輸送、鋼材輸送、木材チップ・石炭など製紙原燃料輸送で構成される。日本主要港から東南アジア向けの在来船定期サービスも運営し、横浜、神戸、灘浜などからマニラ、バンコク、ジャカルタ、シンガポール、上海、華南方面へ寄港する航路を持つ。 同社の強みは、1万トンから10万トン級までの船型、60トンから150トン吊りクレーンを備えた多目的船、木材チップ船、重量物船やモジュール船を組み合わせ、貨物特性と港湾条件に応じた輸送設計を行う点にある。ビジネスモデルは荷主・商社・製紙会社・鉄鋼関連企業・発電事業者・インフラ事業者向けに海上輸送を組成し、船隊運航、荷役・貨物技術支援、代理店網、船舶管理を連動させる形で成り立つ。環境面ではMOLグループ環境ビジョン2.2に基づき、船底塗料、航行姿勢の最適化、ウインドチャレンジャー、メタノールやアンモニアを燃料とする次世代船の研究・開発を進める。
伊勢湾海運株式会社
上場総資産 504億円(2026/03)
伊勢湾海運株式会社は1949年の設立以来、名古屋港を中心に75年以上にわたり総合物流企業として発展してきました。同社は「和を追求し、笑顔ある豊かな社会の実現に貢献する」をミッションに掲げ、お客様の大切な商品を誠実にお届けしています。主要事業として、国内主要港(名古屋・東京・大阪・富山など)における港湾運送事業を展開し、コンテナターミナル業務、在来船業務、自動車船業務、船舶代理店業務など、港湾を利用するあらゆるニーズに対応しています。熟練の作業員が長年のノウハウを活かし、貨物の積卸しから仕分け、一時保管まで安全かつ迅速に提供します。 また、同社は梱包業においても強みを発揮し、保税地域内に倉庫と梱包施設を併設することで、引き取りから梱包、通関、船積みまでの一貫体制を構築。東海地区最大の出荷拠点や中部国際空港内の梱包専用倉庫を配備し、60tクレーンなどの大型設備で重量物にも対応。CASE、CRATE、木箱、スチール、ヒートシュリンク、強化ダンボールといった多様な梱包方法を提供し、輸送費用の削減とリードタイム短縮を実現しています。倉庫業では、お客様の多様な商品特性に応じた保管施設を国内主要港湾都市に加え、タイ、インドネシア、メキシコ、中国など海外にも多目的倉庫や重量物対応倉庫を展開し、太陽エネルギーやバッテリー式リフトの活用で環境負荷低減にも貢献しています。 通関業では、税関からAEO認定を受けた国内9つの通関営業所を有し、国家資格を持つ通関士が豊富な実績と高い分析力でスピーディかつ的確な申告を行い、輸出入貨物のリードタイム短縮に寄与しています。フォワーディング事業では、国際複合一貫輸送をコーディネートし、輸出入貨物の入出庫、運送、保管、船積、保険までを一貫して遂行。アメリカ、ヨーロッパ、中南米、アジア各地に拠点を設け、海・陸・空あらゆる輸送モードに対応するグローバルネットワークを構築しています。さらに、産業廃棄物の中間処理を行い、セメント工場向け燃料・原料として再資源化するリサイクル事業も手掛け、廃棄物処理のトータルサポートを通じて社会の持続的発展に貢献しています。同社は、中部経済圏から世界各地への複合一貫輸送を可能にする「戦略的輸送」のブレーンとして、常に変化し躍進を続けています。
出光タンカー株式会社
総資産 471億円(2026/03)
出光タンカー株式会社は、出光興産グループの一員として、主に原油や石油製品の海上輸送を担う企業です。親会社である出光興産グループは、燃料油、基礎化学品、高機能材、電力・再生可能エネルギー、資源といった多岐にわたる事業を展開しており、その中でも燃料油事業は創業以来の基盤事業の一つに位置付けられています。出光タンカーは、この基盤事業を支える重要な物流機能を果たし、エネルギーの安定供給に貢献しています。 出光興産の沿革には、1953年の「日章丸事件」においてイランからの石油直接輸入にタンカーが用いられたことや、1962年に世界最大(当時)のタンカー「日章丸(三世)」が就航したことが記されており、タンカーによる海上輸送が同グループの事業展開において歴史的に重要な役割を担ってきたことがわかります。同社は、国内外の製油所や供給拠点への安定的な原油・石油製品の供給を可能にし、出光興産が掲げるエネルギーの安定供給という社会的責任を果たす上で不可欠な存在です。 また、出光興産グループは2050年カーボンニュートラル・循環型社会の実現を目指し、エネルギートランジションに取り組んでいます。このような変革期においても、既存のエネルギー供給網の維持・強化は重要であり、出光タンカーは安全・安定的な海上輸送を通じて、燃料油のサプライチェーンを支え続けています。長年にわたるタンカー運航の経験とノウハウを活かし、効率的かつ環境に配慮した輸送体制を構築することで、グループ全体の事業競争力向上に貢献しています。
NYK Energy Ocean株式会社
総資産 433億円(2026/03)
NYK Energy Ocean株式会社は、国際的な海運会社として、LPG、ケミカル製品、石油製品、そして鉱石、石炭、木材などのドライバルク貨物といった多岐にわたる原材料・エネルギーの海上輸送サービスを安全かつ効率的に提供しています。同社は2025年4月1日にENEOSオーシャン株式会社から原油タンカー以外の海運事業を承継し、日本郵船株式会社が80%の株式を取得して発足しました。この背景から、日本郵船グループの一員としてのスケールメリットを最大限に活用し、品質管理とコスト競争力を高めています。また、ENEOSオーシャンから引き継いだ優れた船隊と、長年の経験を持つ豊富な人材が同社の強みであり、グループとの強力なシナジーを創出することで、さらなる成長を追求しています。安全運航と環境保全を最優先事項とし、「次世代につなぐ、価値を運ぶ」をミッションに掲げ、国内外の多様な企業顧客に対し、信頼されるパートナーとして持続可能な海運サービスを提供することで、経済的・社会的な企業価値向上と社会の発展に貢献しています。現在、LPG船15隻、ケミカルタンカー14隻、貨物船10隻を含む計47隻の運航船腹を保有し、確実で効率的な海上輸送を実現しています。
株式会社リンコーコーポレーション
上場総資産 392億円(2026/03)
株式会社リンコーコーポレーションは、港湾運送、倉庫、貨物利用運送、通関、航空貨物取扱、船舶代理店を中核とする総合物流企業である。同社は新潟西港に日本唯一の私有港湾「臨港埠頭」を保有し、新潟東港には本州日本海側最大級の危険品倉庫、大型一般倉庫、立体自動倉庫、コンテナターミナル関連拠点を配置する。輸出入貨物の港湾荷役、保管、通関、海上・航空フォワーディング、コンテナ取扱、船舶入出港支援を組み合わせ、荷主や船会社、製造業者の国内外物流を担う。新潟港の貨物取扱量でトップシェアを持ち、2017年にはAEO制度の認定通関業者となった実績がある。 物流以外では、不動産賃貸、保険代理店、商品販売、建設機械・自動車の販売と整備、産業廃棄物処理、セメント・建設資材販売を手掛ける。環境事業では新潟県内最大級の木材リサイクル用地を活用し、廃木材を燃料へ再資源化する。新潟市、聖籠町、上越市、東京、横浜、上海に拠点を置き、中国・東南アジアを含む国際輸送にも対応する。港湾・倉庫設備の使用料、荷役・運送・通関等の業務収入、不動産賃料、保険代理店手数料、商品・機械販売、整備・廃棄物処理の対価を収益源とし、自社港湾と倉庫群、港湾業務の専門性を組み合わせた事業構成に特徴がある。
昭和日タン株式会社
総資産 392億円(2026/03)
昭和日タン株式会社は、1945年に油槽船専業の海運会社として設立され、日本の産業基盤を支える液状貨物の海上輸送を主軸に事業を展開しています。同社は国内有数の内航タンカーオペレーターとして、石油製品や化学品をはじめとする多岐にわたる液状貨物の安定輸送を担っています。内航部門では、国内最多9隻の社船を含む約100隻の船舶を運航し、石油元売会社、大手需要家、商社などを顧客に、白油、黒油、潤滑油、アスファルト、LPガス、石油化学製品などの輸送を手掛けています。運航管理、請求業務、代理店料・港費支払、燃料油オーダーといったオペレーション業務も遂行し、支配下船舶の燃料油・潤滑油の購買契約や船舶保険契約の締結も行っています。 外航部門では、ケミカルタンカー7隻を運航し、マレーシア、インドネシア、フィリピンなどの東南アジア諸国、中国、韓国、日本各港間で配船を行っています。パームオイル、ココナッツオイルなどの植物油脂原料やオレオケミカル製品といった高品質・高付加価値製品の海上輸送を国内外の需要家や化学品メーカー、商社向けに提供しており、日本におけるパームオイル輸入の黎明期から輸送に携わってきた実績と経験を強みとしています。また、グループ会社を通じて、船舶管理(昭和日タンマリタイム、函館マリン)、船舶代理店業、通関業、石油荷役サービス(昭和日タンマリンサービスなど)も展開し、海運関連事業を総合的に提供しています。ISO 9001に適合した品質マネジメントシステムを確立し、「安全は全てに優先する」を基本方針に、約70年にわたる経験とノウハウに基づいた安全運航・安全輸送を追求しています。
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内航船舶 隻数(貨物船+油送船)
年次-3.0%前年
内航海運業法第3条の登録・届出に基づく業法データ(貨物船+油送船)。各年3月末。届出ベースのため実稼働船数とは乖離あり。原典は国土交通省海事局。
内航船舶 船腹量(総トン数)
年次-6.5%前年
内航船舶(貨物船+油送船)の総トン数。各年3月末・業法データ。1隻当たり船腹量は大型化傾向。原典は国土交通省海事局。
内航海運事業者数(合計)
年次-10.1%前年
合計=登録運送+登録貸渡+届出運送+届出貸渡(2023年以降は船舶管理事業者含む)。2024年は2000年比で約半減。原典は国土交通省。
日本商船隊 船腹量(総トン数・合計)
年次+0.7%前年
日本商船隊(日本籍船+日本の船会社の外国籍船)の合計総トン数。2,000総トン以上外航船舶・年央値。うち日本籍船は2023年25,714千総トン。原典は国土交通省海事局/日本船主協会。
日本商船隊 積取比率(輸入)
年次+7.5%前年
わが国の輸入貨物に占める日本商船隊の積取比率。輸出側は2022年47.3%。原データは国土交通省海事局。
内外トランスライン株式会社は、同社を中核とする企業グループで国際貨物輸送を手掛けるフレイトフォワーダーである。貨物利用運送事業を中心に、外航海運、国際航空、鉄道、内航海運を組み合わせた複合一貫輸送、陸上運送の取次、海運代理店、輸出入通関、損害保険代理店の各事業を展開する。主力は、複数の荷主の小口貨物を1本のコンテナに積み合わせる輸出入海上混載輸送(LCL)と、荷主単位でコンテナを使用する輸出入海上フルコンテナ輸送(FCL)であり、日本発の海上混載貨物輸送ではトップシェアの実績を持つ。危険品や食品、冷蔵・冷凍貨物、大型機械などの特殊貨物にも対応し、航空輸送や三国間輸送も扱う。 船舶や航空機を自社保有せず、船会社・航空会社から輸送スペースを調達し、倉庫会社、トラック会社、海外代理店と連携して輸送経路を構成するビジネスモデルを採る。集荷、梱包、輸出入通関、海上・航空輸送、貨物保険、倉庫保管、現地配送を組み合わせ、輸出者・輸入者や海外取引を行う企業にドア・ツー・ドアの輸送を提供する。Webでは24時間365日のブッキング、貨物追跡、運航スケジュール検索、B/L関連書類の照会などを利用できる。大阪、東京、名古屋、福岡の国内拠点に加え、ASEAN、中国、韓国、インド、米国などの現地法人と海外代理店網を持ち、日本から直行便のない地域への積み替え輸送や、日本を経由しない二国間の輸送管理にも対応できる点が強みである。
神戸市中央区代表企業
1.1兆円
NEWS
この業界の企業に関する報道。各見出しは配信元記事からの引用です。
日本郵船が「世界最大級の船」を手に入れる! 企業買収で仲間入り、その狙いとは? 「日本一高いビル」よりデカい!?(乗りものニュース)
名門大洋フェリー、11月から船内レストランの一部料金を値上げ 2便朝食は大人900円、夕朝食セット2,800円に - フネコ
福岡県と阪神国際港湾が「ブルーアライアンス港」提携
福岡県と阪神国際港湾株式会社、三池港の利用促進へ「ブルーアライアンス港」提携開始 - LOGI
【福岡県庁】三池港の利用拡大へ!阪神国際港湾株式会社と「ブルーアライアンス港」提携に関する覚書を締結しました
商船三井さんふらわあ、大分・別府・大阪第2ターミナルの無人車積卸作業料金を値上げ 10月1日から1,320円に
【9101.T FY2026 Q1 決算説明会】経常利益71.2億円、通期650億円上方修正 ドライ194億円・エネルギー239億円と爆発、NSユナイテッド買収でケープ世界2位へ
伏木運、今期経常は2%増益、前期配当を10円増額・今期も60円継続へ
伊勢湾、4-6月期(1Q)経常は11%減益で着地
共栄タ、上期最終を3.1倍上方修正、通期も増額